K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

クローバー・サクソフォン・クヮルテット リサイタル2012

2012年10月17日 | 音楽
こんにちは!
最近頻繁に更新が出来ていて良い感じですが、卒論の更新はなかなか進みません(^q^)
午前中まどまぎ前編を観てきて、この後後編を観に行くふぁっしょんおたくのただけーまです。

今回は、再び音楽ネタ。
というか再び「サックスカルテットのコンサートネタ」です笑

10月14日、上野の東京文化会館の小ホールにて、正統派サックスカルテットとしてはトルヴェールの次代を担う(とぼくは思っている)クローバー・サクソフォン・クヮルテットのリサイタルに行って参りました。

しかも友人のつてで無料!!
ありがたや~ありがたや~

プログラムはこんな感じ。


プログラム
バッハ:トッカータとフーガ(田村真寛編曲)
スカルラッティ:3つの小品
ベルノー:四重奏曲
バッハ:ゴルトベルク変奏曲(田村真寛編曲)


ゴルドベルクとベルノーをやるのは知ってたのですが、残りの2曲も私好みの曲です!
まあ、バッハは言わずもがな。(何
そして、スカルラッティもまたイタリアン・バロックの作曲家なのです!!
スカルラッティはルネサンス音楽かと思ってたらバロックらしいとパンフで知りました笑
しかも、このスカルラッティの「3つの小品」は今現在私が取り組んでいる曲でもあるのです!
11月後半が本番なので、参考に出来たらいいな、と。
※駒場祭という文化祭の2日目です!また正式に宣伝しますが是非いらしてください!

そんなわけで、なかなか集中を要する演奏会でしたね。

1曲目は、the Blue Aurora Saxophone Quartet (以下BASQ)と比較しつつ。
2曲目は、自分の演奏にどう活かすかを考えつつ。
3曲目は、友人たちの演奏と比較しつつ。
4曲目は、前回の雲井雅人サックス四重奏団のコンサートと比較しつつ。

聞いておりました。

まず、1曲目。
バッハの「トッカータとフーガ」(以下トッカフ)ですが。
あまり自分の好みではありませんでした。
BASQの演奏、編曲が自分的にはかなりつぼだったので・・・
より原曲に近いのはこちらだと思いましたが、サックスの特性をよく出せている編曲は平野さんの方のように感じましたね。
冒頭のテーマ(同じフレーズを3回高い音から低い音へ繰り返す部分)とか顕著でしたけど。

クローバーは一本ずつで
ソプラノ→アルト→テナー

だったのに比べて

BASQは二本ずつ
ソプラノ+アルト→アルト+テナー→テナー+バリトン

で変遷していって、丁度オルガンのような響きを出せている気がします。
なので、BASQの編曲の方が聞き映えがするように感じましたね。

でも、最後の盛り上げの編曲はBASQがアルト+テナーでやってるのに対して、クローバーは全員でやっていて、個人的にはそっちの盛り上がりの方が好きでしたね。

要するに本数が多い方が勢いがあって豪華だから好きと言う単細胞なんですね私←


次はスカルラッティの「3つの小品」。
これはやっぱりソプラノが上手いと映えますね!
とても素晴らしい演奏でした!特に2・3楽章!
フルモー・カルテットが神演奏の音源を残していますが、これもソプラノの支配的な音が印象的な演奏です。
逆に他の3本のいずれかが目立ってしまうと曲の良さが十二分に活かされないのではないか、という印象。
なので、本番では結構控えめに吹くことにします笑

そして、3曲目はアラン・ベルノーの四重奏曲。
友人が今年の6月に吹いていたので、それを思い出しながら聞いていました。
しかし・・・めちゃめちゃ難しい曲ですねwww
演奏した友人(今回無料で招待してくれた人)ら本当にすごい。
はっきり言って難解音楽です。
やってみると曲の構造がわかって面白いとか言われましたが、聞いてる側はさっぱりです^^
でも熱い演奏っていうのは伝わってきましたね。
何が何だかわからないのに、すごい!って思わせる演奏ってかなり理想に近いと思います。
この曲知ってるから起きてる、とか、この曲有名だから起きてる、という次元の2段階も3段階も上。
いや、まさにブラボーな演奏でした。
次出すCDに入ってたりしないのかしら・・・?入ってたら恐らくヘビロテです笑


最後はバッハ作曲、田村さん編曲の「ゴルドベルク変奏曲」
この編曲は、それぞれの楽器の出番を配慮した編曲だったのかな?
ところどころ、「え、このフレーズこの楽器でやるの?」って思うところが何箇所か・・・
顕著だったのは、アリアのメロディをアルトも吹いていたという点。
え、この音域で吹いちゃうの・・・!という驚きです。
しかし、高音域でもとても美しい旋律を吹ききってしまう田村さん流石だと思います。
ちなみに田村さんは、史上最年少で管打楽器コンクール(若手の演奏家の登竜門として有名)で1位を受賞しているとってもすごい人らしいです!(無知

様々な音色×フレーズが楽しめる編曲だったんですかね。

さて、実際の演奏はどうだったかというと。
サックスっぽいというか、フランスっぽい演奏だな、という感想でした。
フランスっぽいっていうのは、正統派サックスカルテット的な、というニュアンスです。
ベルノーやデザンクロにはしっくり来る演奏で、バッハを演奏したかな、という感覚ですね。
音のつぶが各楽器はっきりしていて、バッハを演奏するにはあまりにも劇的すぎる感じでした。
大抵のカルテットがバッハを演奏したらそうなる気がしますけど・・・
雲カルとバッハの相性が良すぎるせいか、他のカルテットのバッハを聴いてしまうと、何やら物足りなく感じてしまいます(もちろんめちゃめちゃ上手だとは思いますけど!)

バッハ(バロック)とサックスの相性はとても良いと思うんですけど、やはり奏者との相性もあるんでしょうね。
逆に、雲カルの演奏するグラズノフはあまり好きになれませんでしたし・・・
そして、トルヴェール・カルテットが頑なにバッハをやらないのも実はこれが原因だったり?とか思ってしまいます。

固定したカルテットだと、そのカルテットの色が出てくるような気がするので、作曲家の色との相性を考えながら選曲していく必要もあるのかもしれませんね。

いやー・・・クラシックサックスって奥が深い・・・

どんなまとめだwww


では、まどまぎの後編観てきま~す!


hona-☆

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2 Comments

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Unknown (K馬)
2012-10-18 11:42:08
そうでしたね笑
聞いてみたいんですが、クローバーの録音と似たような感じなんですかねー?

ベルノー素晴らしかったです!
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Unknown (ちば)
2012-10-17 18:17:25
トルヴェールのバッハは一応G線上のアリアの録音がありますよ。
とだけww
感想見ると行けばよかったなーと笑
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