おはようございます。最近とても寒いですね。体調崩しそうでしょうがないです。マジで風邪ひく5時間前って感じです。など、冗談はさておき。
前回の「るろ剣」熱が冷めやらず、久しぶりにアニメで更新です。「るろうに剣心 ― 明治剣客浪漫譚- 追憶編/星霜編」のあまりの出来の良さに感動してしまいました。
「るろうに剣心」と言えば、アニメでも大人気を博したわけですが、実は原作に忠実なのは志々雄真実編までで、それ以降はオリジナルの「天草四郎編」や「風水編」が展開され、「人誅編」(雪代巴/縁の話)は全く描かれていません。
そこで、制作されたのがOVAの「追憶編/星霜編」です。「追憶編」は原作で言うところの過去編(十字傷ができるまで)が描いており、「星霜編」では縁との戦いから原作にはない緋村剣心が死ぬまでの物語が描かれています。
星霜編は息子の剣路が比古清十郎に弟子入りをしたり、弥彦がめちゃめちゃ強くなっていたり、飛天御剣流VS神谷活心流の戦いが見れたりと、ファンとしてはなかなか胸熱な展開を見せます。※剣心が外国で廃人になっているのは個人的にはうーん、でしたが……
原作でも最終巻で描かれた剣心(飛天御剣流)と弥彦(神谷活心流)の試合
原作では描かれなかった弥彦(神谷活心流)と剣路(飛天御剣流)の試合
とまあ、余談はさておき。もうとにかく、この「追憶編」がめちゃめちゃ良いのです。少年漫画というよりも、史実を重視した歴史アニメみたいになってます。(なので飛天御剣流の技「九頭龍閃」とか「龍翔閃」は一切出てこないし、桂小五郎や高杉晋作が出てくる)
剣心の十字傷の秘密、知ってる人ならわかると思いますが、もう設定だけで泣けるような話なんですよ……。巴の許嫁と巴によって付けられた傷、その傷を得たが故に、剣心は所謂人斬り抜刀斎から足を洗い、人を助ける活人剣への道を歩むわけです。
個人的には巴(剣心の元妻)は「地獄先生ぬーべー」のゆきめに並ぶトップヒロインなので、動いている姿を見れて大変満足なんですが、やっぱり過去編って名台詞多いですよね、と改めて思いました。
例えば冒頭で心太(後の剣心)が強盗に襲われた際に、3人の姉方(霞、茜、桜)から言われた言葉なんかは、その後の剣心の生き様を表しているかのようでいきなり泣けます……
「心太…心太…あんたはまだ小さいから、私たちみたいに自分で生き方を選ぶことはできないの。だから今は死んじゃだめ、あんたは生きて。生きて自分の人生を選んで。死んだ人たちの分まで…」
この台詞を口にした姉方(茜?)の容姿が、巴(元妻)と薫(正ヒロイン)を合わせたようなものだったのもまた感慨深いです。追憶編の最後で姉方の墓石の隣に巴の墓があったり、星霜編の最後に薫が剣心の本名である心太と口にするシーンが重なって泣けるんです……!
追憶編ラストシーン
星霜編ラストシーン
剣心という名は十字傷と共に背負わされた一種の人の業のようなもので、それが解消されてようやく、剣心の十字傷は消え心太として命を終えていくんですね。
「この人は私の幸せを奪った人。そして、もう一つの幸せをくれた人。さよなら。私を愛してくれた、二人目のあなた」
雪代巴の名ヒロインぶりが現れている台詞です。少年なら必ずクラッときてしまうのではないでしょうか。
しかし、目の前で姉を惨殺される雪代縁の悲しさといったらないですね。剣心への復讐に身を費やす縁ですが、最後は薫に重なる巴の幻影に復讐を阻止されてしまう。なんとも切ない男です。
薫に重なる巴の幻影
そして、剣心の念願はかない、平和に過ごす息子夫妻の姿で物語は終結するのです。
剣路と千鶴
個人的には、確か単行本で和月さんが語っていた「剣心と宗次郎が戊辰戦争で共闘する」という展開も見てみたかったですけどね!これもOVAでやんないかなー、とか思ってみたり。
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