前回の投稿に引き続き、旅模様を綴ってまいります。今回は「地獄の利尻岳登山篇」です。
仰々しいワードが出ておりますが、本当に生きて帰ってこれて良かった!と心の底から生に感謝するほどの臨死登山体験だったのです。
利尻山とは……
北海道の利尻島に位置する独立峰で標高1,721m。利尻町、利尻富士町の2町にまたがる成層火山で、利尻礼文サロベツ国立公園内の山域は特別区域に指定され、日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。
(「利尻山」(2018年8月17日 (金) 8:00 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』より引用)
山頂に行くまでのルートは二種類あり、利尻富士町側から登る中級者向きの鴛泊コースと利尻町側から登る上級者向きの沓形コースがあります。
まあ、サクッと終わらせたいし鴛泊コースにしよう!登山そんなに経験ないけど、まだ若いし行けるっしょ〜(アゲアゲ)ということで鴛泊コースの登山口に。
まだ若いし行けるっしょ〜
この考えが全ての悲劇の始まりでした。
まず、前提として……
28歳の身体は若くありません。
まだまだ現役でいけると思ってる痛いおじさん並みの認識の甘さです。
そして、もう一つ良くなかったのが中途半端な経験です。
屋久島の縄文杉も行けたし、富士山もちょっと辛かったけど行けたし、桜島もチャリで一周したし、三原山も革靴で登ったし、今回もちょっと辛いくらいだろうと。
観光地化されているところは、ある程度整備されていて歩きやすいのは当然で、車で相当の距離を進めたり、休憩できる山小屋なども豊富にあったりします。なので、今回の登山が初めての本格的な登山と言っても過言ではない。
そんな甘っちょろい考えだったので、お土産買いたいし荷物軽くしたい〜という謎の女子力を発揮。装備を軽視し、雨具や携帯トイレ、ストックなどは不要と判断する傲慢さ!
結果……
トレッキングシューズ
ジーパン
エアリズム
Tシャツ
ウィンドブレーカー
リュック
帽子
という軽装備に。何故ジーパンで山登りをしようと思ったのか。
これも中途半端な経験(過去の登山っぽい経験で雨に遭遇したことはなかった)から、山の天気は変わりやすいと言いつつも、そんなに雨降らないだろうという謎の傲慢さから生まれた判断でした。
そんなこんなで登り始めるわけですが、とにかく傾斜が急です。これ何度やねんと思うこと数度、太ももという名の命を削りながら登っていきます。
そして起こる悲劇。8合目にて雨と強風が襲来。
雲が眼下の木々に影を落としていく様はまさに恐怖……「暗雲立ち込める」という言葉がここまでしっくり来るシーンを見たことがあっただろうか……
しかし、私たちは登り続けた。「あとちょっとだろう」という油断ですね。この時は雨具の重要性を理解していなかったのです。
そして降り始める雨と吹き荒ぶ風。さらに立ち込める雲で視界はホワイトアウト。天国に彷徨いこんだのかと勘違いするほど。
その結果、奪われる体温!濡れて重くなる服!折れ始める心!の三重苦。登頂しても話題の絶景を見えないのに、何故私たちは登るのだろうか……
(そこに利尻山があるからだ……)
心の中のジョージ・マロリーが囁きます。
今回の登山で気づいたことですが、防風林って本当に有用だということです。
8合目以降の登山道は低木に挟まれたところと吹き曝しのところがあるんですが、受ける風の差が尋常じゃない。というか、低木で挟まれた登山道ではほとんど風を感じませんでした。
自然の偉大さに大感謝。高山植物を撮影する余裕さえありました。
そんなこんなで雨天の中登り続けること約2時間半……
とうとう!我々は!山頂に!到達した!
絶景()〜〜〜〜〜!!!!!
(IKKOさんのどんだけ〜的なノリで)
中国の水墨画の世界のような光景に流れる涙と溢れ出る達成感、そして顔を打つ雨粒と吹きつける強風。更に徒労感が身体を襲い、これから下山をしなければならないという絶望が舞い降ります。
なお、下山中は本当に心が死んでいたので、写真は一切ございません。あしからず。
「一歩が踏み出せない」という表現はよく見ますが、物理的に感じたのは初めてでした。
というわけで、みなさま、登山の際はしっかりご準備を。
仰々しいワードが出ておりますが、本当に生きて帰ってこれて良かった!と心の底から生に感謝するほどの臨死登山体験だったのです。
利尻山とは……
北海道の利尻島に位置する独立峰で標高1,721m。利尻町、利尻富士町の2町にまたがる成層火山で、利尻礼文サロベツ国立公園内の山域は特別区域に指定され、日本百名山、新日本百名山、花の百名山及び新・花の百名山に選定されている。
(「利尻山」(2018年8月17日 (金) 8:00 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』より引用)
山頂に行くまでのルートは二種類あり、利尻富士町側から登る中級者向きの鴛泊コースと利尻町側から登る上級者向きの沓形コースがあります。
まあ、サクッと終わらせたいし鴛泊コースにしよう!登山そんなに経験ないけど、まだ若いし行けるっしょ〜(アゲアゲ)ということで鴛泊コースの登山口に。
まだ若いし行けるっしょ〜
この考えが全ての悲劇の始まりでした。
まず、前提として……
28歳の身体は若くありません。
まだまだ現役でいけると思ってる痛いおじさん並みの認識の甘さです。
そして、もう一つ良くなかったのが中途半端な経験です。
屋久島の縄文杉も行けたし、富士山もちょっと辛かったけど行けたし、桜島もチャリで一周したし、三原山も革靴で登ったし、今回もちょっと辛いくらいだろうと。
観光地化されているところは、ある程度整備されていて歩きやすいのは当然で、車で相当の距離を進めたり、休憩できる山小屋なども豊富にあったりします。なので、今回の登山が初めての本格的な登山と言っても過言ではない。
そんな甘っちょろい考えだったので、お土産買いたいし荷物軽くしたい〜という謎の女子力を発揮。装備を軽視し、雨具や携帯トイレ、ストックなどは不要と判断する傲慢さ!
結果……
トレッキングシューズ
ジーパン
エアリズム
Tシャツ
ウィンドブレーカー
リュック
帽子
という軽装備に。何故ジーパンで山登りをしようと思ったのか。
これも中途半端な経験(過去の登山っぽい経験で雨に遭遇したことはなかった)から、山の天気は変わりやすいと言いつつも、そんなに雨降らないだろうという謎の傲慢さから生まれた判断でした。
そんなこんなで登り始めるわけですが、とにかく傾斜が急です。これ何度やねんと思うこと数度、太ももという名の命を削りながら登っていきます。
そして起こる悲劇。8合目にて雨と強風が襲来。
雲が眼下の木々に影を落としていく様はまさに恐怖……「暗雲立ち込める」という言葉がここまでしっくり来るシーンを見たことがあっただろうか……
しかし、私たちは登り続けた。「あとちょっとだろう」という油断ですね。この時は雨具の重要性を理解していなかったのです。
そして降り始める雨と吹き荒ぶ風。さらに立ち込める雲で視界はホワイトアウト。天国に彷徨いこんだのかと勘違いするほど。
その結果、奪われる体温!濡れて重くなる服!折れ始める心!の三重苦。登頂しても話題の絶景を見えないのに、何故私たちは登るのだろうか……
(そこに利尻山があるからだ……)
心の中のジョージ・マロリーが囁きます。
今回の登山で気づいたことですが、防風林って本当に有用だということです。
8合目以降の登山道は低木に挟まれたところと吹き曝しのところがあるんですが、受ける風の差が尋常じゃない。というか、低木で挟まれた登山道ではほとんど風を感じませんでした。
自然の偉大さに大感謝。高山植物を撮影する余裕さえありました。
そんなこんなで雨天の中登り続けること約2時間半……
とうとう!我々は!山頂に!到達した!
絶景()〜〜〜〜〜!!!!!
(IKKOさんのどんだけ〜的なノリで)
中国の水墨画の世界のような光景に流れる涙と溢れ出る達成感、そして顔を打つ雨粒と吹きつける強風。更に徒労感が身体を襲い、これから下山をしなければならないという絶望が舞い降ります。
なお、下山中は本当に心が死んでいたので、写真は一切ございません。あしからず。
「一歩が踏み出せない」という表現はよく見ますが、物理的に感じたのは初めてでした。
というわけで、みなさま、登山の際はしっかりご準備を。
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