おはようございます!
今日は病院に行ってから大学でずっと卒論をする(予定の)ただけーまです!
予約はお昼からなので、少しだけネタを消化しようと思います!
ええと、今回はですね。
「戦場のピアニスト」で有名なロマン・ポランスキー監督の「オリバー・ツイスト」という作品について書きたいと思います。
先月観たので曖昧ですけど・・・笑
ディケンズの代表作であるこの小説は何度も映像化されていますが、このポランスキー監督のものがもっとも新しい映像作品ですね。
世界的名作ですが、話の筋を知らなかった恥ずかしい文学部生です(^q^)
いでよっ!(何
「救貧院で暮らす孤児オリヴァーは、ここを管理する教区吏のバンブルからほかの孤児たちと同じように虐待を受けていた。ある日オリヴァーはくじで選ばれたために、孤児の代表として粥を哀願しに行くが、このためにオリヴァーは教区から問題児と見なされる。そして葬儀屋に働きに出されるが、我慢ができずロンドンへ逃げた。
そこではユダヤ人フェイギンを頭とする窃盗団にむりやり入らされ、オリヴァーに盗みをするように仕込もうとする。だがオリヴァーは悪に染まらず、ふとしたことがきっかけで紳士ブラウンローに保護される。この温かい一家にオリヴァーは幸福感に浸るが、やがてまたフェイギン一味に捕らえられ、ビル・サイクスとともに盗みへ出かけることになった。オリヴァーは盗みに入る家に侵入する際にしくじり負傷、しかしそのメイリー家のローズに介抱され、そこで親切にされる。
一方そのころモンクスという男が、オリヴァーに不利な情報をもってフェイギンに接近しようとしていた。オリヴァーに同情していたサイクスの情婦ナンシーは、オリヴァーを醜聞から助けようと、一味の巣窟を教えるが、それがためにサイクスに惨殺される。しかし一味には警察が入り、フェイギンは捕らえられ絞首刑、サイクスは逃走の末事故死する。そしてオリヴァーの出生が明らかになり、ブラウンロー紳士とともに幸せに暮らすことになった。」
というのが原作の概要です。
小説自体に価値がある点は、下層階級の生活についての詳細な描写というピカレスク的な点に尽きる(らしい)のですが、映画が主題としているのはそこではありません。
小説では、あたかもオリバーの成功譚かのように語られていますが。
(実際、この作品で最も思想的な部分は、救貧法に対する批判らしいし)
映画では成功したオリバーに苦悩が付きまといます。
この映画でもっとも印象的なのは、悪党フェイギンが実は心優しい盗人であるということですっ!多分っ!笑
オリバー少年は、フェイギンとブラウンローの両氏から愛情を注がれていたんですね。
両方とも対照的でありながら真の愛情であり、救貧院で虐げられていたオリバーにとって、それはとても温かいものであった。
オリバーはどっちに転んでも、幸せな愛情があったんですね。その生活の末路がどうなるかはさておき、「愛情」は確かにあった。
しかし、自分を巡った事件で、愛情を注いでくれたフェイギンが絞首刑に。
その時のオリバーの苦悩こそがこの作品の最も深いところなのだと私は思いました。
種類は違えど同じ愛情を注いできたはずなのに、貴賎の差で結果は大きく差がついてしまう。
そこがクライマックスの美しいヒューマニズムのシーンへとつながっていきます。
ラストのオリバーとフェイギンの交流は必見です!泣けます!(多分)
愛情も注いでくれる裕福な家にもらわれていくオリバーと、愛情を注いだにも関わらず下級身分であるがゆえに絞首刑へと向かうフェイギン・・・
今まさに道を分かたんとしている二人の心の交流。
美しいっ!
そして、この監督。
「戦場のピアニスト」でも思いましたが。
色いじりすぎだと思います笑
いや、荒廃的な雰囲気が出ていて、作品がより魅力的になっているのでいいのですが・・・
ずるいよなあ・・・と思いますね笑
とにかく、色彩感覚だけでも観る価値のある映画だと思いますよ笑
「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネ監督みたい。
あ、そうそう。
ついでになんか民族的な問題もはらんでいるのかもしれないというのがあって。
この小説って結構ユダヤ蔑視みたいな側面があって、悪党フェイギンはユダヤ人で、原作だと心優しくないただの悪党なんですよ。
ただ、映画だとそんなことなく、むしろ愛すべき悪党として描写されている。
ポランスキー監督がユダヤ系の血を引いてるからかなーとか思ったり。
うーん、そこもある意味監督の個性がなせるわざと言いますか。
複雑な思いがあったんでしょうねえ・・・
観る価値のある映画だと思います。
お時間がある方が是非。
hona-☆
今日は病院に行ってから大学でずっと卒論をする(予定の)ただけーまです!
予約はお昼からなので、少しだけネタを消化しようと思います!
ええと、今回はですね。
「戦場のピアニスト」で有名なロマン・ポランスキー監督の「オリバー・ツイスト」という作品について書きたいと思います。
先月観たので曖昧ですけど・・・笑
ディケンズの代表作であるこの小説は何度も映像化されていますが、このポランスキー監督のものがもっとも新しい映像作品ですね。
世界的名作ですが、話の筋を知らなかった恥ずかしい文学部生です(^q^)
いでよっ!(何
「救貧院で暮らす孤児オリヴァーは、ここを管理する教区吏のバンブルからほかの孤児たちと同じように虐待を受けていた。ある日オリヴァーはくじで選ばれたために、孤児の代表として粥を哀願しに行くが、このためにオリヴァーは教区から問題児と見なされる。そして葬儀屋に働きに出されるが、我慢ができずロンドンへ逃げた。
そこではユダヤ人フェイギンを頭とする窃盗団にむりやり入らされ、オリヴァーに盗みをするように仕込もうとする。だがオリヴァーは悪に染まらず、ふとしたことがきっかけで紳士ブラウンローに保護される。この温かい一家にオリヴァーは幸福感に浸るが、やがてまたフェイギン一味に捕らえられ、ビル・サイクスとともに盗みへ出かけることになった。オリヴァーは盗みに入る家に侵入する際にしくじり負傷、しかしそのメイリー家のローズに介抱され、そこで親切にされる。
一方そのころモンクスという男が、オリヴァーに不利な情報をもってフェイギンに接近しようとしていた。オリヴァーに同情していたサイクスの情婦ナンシーは、オリヴァーを醜聞から助けようと、一味の巣窟を教えるが、それがためにサイクスに惨殺される。しかし一味には警察が入り、フェイギンは捕らえられ絞首刑、サイクスは逃走の末事故死する。そしてオリヴァーの出生が明らかになり、ブラウンロー紳士とともに幸せに暮らすことになった。」
というのが原作の概要です。
小説自体に価値がある点は、下層階級の生活についての詳細な描写というピカレスク的な点に尽きる(らしい)のですが、映画が主題としているのはそこではありません。
小説では、あたかもオリバーの成功譚かのように語られていますが。
(実際、この作品で最も思想的な部分は、救貧法に対する批判らしいし)
映画では成功したオリバーに苦悩が付きまといます。
この映画でもっとも印象的なのは、悪党フェイギンが実は心優しい盗人であるということですっ!多分っ!笑
オリバー少年は、フェイギンとブラウンローの両氏から愛情を注がれていたんですね。
両方とも対照的でありながら真の愛情であり、救貧院で虐げられていたオリバーにとって、それはとても温かいものであった。
オリバーはどっちに転んでも、幸せな愛情があったんですね。その生活の末路がどうなるかはさておき、「愛情」は確かにあった。
しかし、自分を巡った事件で、愛情を注いでくれたフェイギンが絞首刑に。
その時のオリバーの苦悩こそがこの作品の最も深いところなのだと私は思いました。
種類は違えど同じ愛情を注いできたはずなのに、貴賎の差で結果は大きく差がついてしまう。
そこがクライマックスの美しいヒューマニズムのシーンへとつながっていきます。
ラストのオリバーとフェイギンの交流は必見です!泣けます!(多分)
愛情も注いでくれる裕福な家にもらわれていくオリバーと、愛情を注いだにも関わらず下級身分であるがゆえに絞首刑へと向かうフェイギン・・・
今まさに道を分かたんとしている二人の心の交流。
美しいっ!
そして、この監督。
「戦場のピアニスト」でも思いましたが。
色いじりすぎだと思います笑
いや、荒廃的な雰囲気が出ていて、作品がより魅力的になっているのでいいのですが・・・
ずるいよなあ・・・と思いますね笑
とにかく、色彩感覚だけでも観る価値のある映画だと思いますよ笑
「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネ監督みたい。
あ、そうそう。
ついでになんか民族的な問題もはらんでいるのかもしれないというのがあって。
この小説って結構ユダヤ蔑視みたいな側面があって、悪党フェイギンはユダヤ人で、原作だと心優しくないただの悪党なんですよ。
ただ、映画だとそんなことなく、むしろ愛すべき悪党として描写されている。
ポランスキー監督がユダヤ系の血を引いてるからかなーとか思ったり。
うーん、そこもある意味監督の個性がなせるわざと言いますか。
複雑な思いがあったんでしょうねえ・・・
観る価値のある映画だと思います。
お時間がある方が是非。
hona-☆
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