K馬日記

映画や美術、小説などの作品鑑賞の感想を徒然なるままに綴っていきます。

取手アートパス2012「いっそ、さあ」

2012年12月08日 | 美術
こんばんは!
卒論なんてーこわくない~こわくないったらこわくない~
卒論と練習でぼくの2012年は終わりを迎えそうです^^

先週になりますが、東京芸術大学の取手校地にて行われた"ArtPath2012"に足を運んできました。
弟が油画科1年生なので、弟の作品を見に行ってきたのです。

取手駅は上野から常磐線で40分くらい。
更にそこからバスで15分くらいの場所に芸大の取手校地はあります。
はっきり言って、何もない鄙のような場所です(失礼
ここで将来の芸術家の卵が訓練しているのですね~。

油絵の1年生と先端芸術学科の人々がここで日々研鑽を積んでいます。
そして、ここで開催される"ArtPath"は油画科1年生と先端芸術の学生によって開催されているのです。
三日間の開催ですが、作品としては上野でやっている芸祭よりもこちらの方が良かったです。
もちろん、油画科の1年生を比較してですが。

金曜日に行ったんですが。この日は一般客がほとんどいない日らしく。
ものすごくがらがらでした。時間帯も遅かったというのもあり。
でも、その代わりと言ってはなんですが、弟の絵が芸大講師陣に講評を受けているのを聞くことができたので、かなり新鮮でした。
芸大准教授の中村政人という有名な社会芸術家(知らなかった笑)の方から講評を受けてましたね。

弟の作品は7点展示されていたのですが。
その中から2点ほど、良かったなーというか弟らしい絵を挙げておきます。





色の使い方がとてもポップな感じ。
漫画的表現をポップカルチャーと融合させた感じ?
リキテンスタインと村上隆を足して2で割ったような感じですね。「感覚」としては。
(ほめすぎわろたwww)

ちなみに芸祭の時の作品がこれ。



全然作風違って、若いから奔放に書いてるんでしょうかね。
色んな可能性を探っているような感じがします。過渡期というか。

こっちはどちらかというと、かなり奈良美智に近い。
本人も認めていて、奈良さんを輩出した大学(愛知県立芸術大学)の人に褒められたんだとか?
次の絵がどうなってるのか気になりますね。


あと、弟の友人らしいんですが、矢野さんという方の作品が個人的にツボでしたね。



画風はシュルレアリスムそのもののような印象。
その中でも特にマグリットに似てますね。
東日本大震災にインスパイアされて作った作品なんだとか。(奥に福島原子力発電所が描かれてます)
中に居る人は作者の矢野さん自身で、講評があったせいかその日も同じ服とカバンを携えていました笑
作者を記号化するにはとても良い衣装だったし、今後も登場する時はずっと同じ姿であってほしいものです。

中にちりばめられてるモチーフとか結構おもしろくて。
ドラえもんとか宇宙戦艦ヤマトとか、怪獣ガヴァドン、太陽の塔などなど。
昭和時代のレトロなものをモチーフとして多く使ってました。
右上奥には有名な日本画の作品も描かれているんですが・・・タイトル忘れました笑

とても実験味が溢れる良い作品でした。観た中では一番好きだったかな。


若い芸術家のエネルギーを感じれた良い展示でしたね。

将来に期待です!!!


hona-☆

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2 Comments

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Unknown (K猫猥卑)
2012-12-12 21:15:29
お久しぶり。読んでるよ、たまに。
まさに指摘する通りどの作品も既視感があるね。
やはり、「独創性」とか「これが自分の作風!」みたいなものを作り出すのはかなり難しいものなんですかねえ。
お元気で、今度一緒に飲もうぜ。
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Unknown (K馬)
2012-12-18 12:58:51
お返事遅くなってごめんなさい・・・
卒論に忙殺されておりまし・・・・・・

読んでくれててありがとう!
そしてコメントも!!

やっぱ創作する方々の共通の悩みなのかな。オートマティスムとかレディメイドの概念が出てきた以上、あらゆる描画方法はやり尽くされたというのが個人的な見解。
なので、既視感があるのはしょうがないような気がするんだけど、「何をどう切り取るか」の新しさがもう少しほしいかもしれない。

年末年始は帰省するから誘ってくれろ~。
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