Taga_castillo

アマ無線、電子工作、歴史(古代)、ゴルフ、スペイン語、他

3.5MHz受信機の製作(4)

2013-02-17 23:45:13 | Ham(RX,TX,Ant)
(2.各ブロックの回路の検討)
B.周波数混合(Mixer)
周波数混合(Mixer)は、ダイオード(Di)、FET、Tr で作ることができます。高周波(RF)と局部発振(L-OSC)を混合し中間周波(IF)にするので、入力が2ヵ所となります。相互の干渉をなるべく少なくしたいと考えると、DBM(Double Blanced Mixer)あるいはDual Gate MOS-FETを使った方が良さそうなので、以下のような回路が考えられます。



[a]はDBMの回路で、トランス(T1,T2)とダイオード(Di)が組み合わされたものが市販されていて、"SS-40"では"ADE-1"というものが使われています。自分で作ろうと思うと、トランスの製作と特性が揃っているDiが必要となります。
[b]はDual Gate MOS-FETを使って、2つのゲート(G1,G2)にそれぞれRF-AmpからとL-OSCからの信号を入力することになります。
DBMは回路がシンプルでMixer性能も良いとのことですが、トランスやDiを揃えるのが難しそうです。また、MOS-FETを使った回路はGバイアスをどのように決めるか迷いそうですが、すぐ試験ができるので今回はMOS-FETを使ってMixerを作ることにしました。
MOS-FETも種類が多くどれを使うか迷いますが、昔々に手に入れて手元に多数残っている"3SK63"を使うことにしたいと思います。もっとも、既にメーカのHPからデータシートが削られているので、データシートはコピーして手元に残っているものを使うことにします。特徴はMOS-FETにもかかわらず「低入力インピーダンス:Ri=400Ω(f=200MHz)」と記載されていることです。
さて、バイアスですが、データシートには「ピンチオフ電圧:Vp1,Vp2=-0.3Vmin~-2.5Vmax」と書かれているので、ゼロバイアスでも動作するようです。ただ、Mixerの場合は単なる「増幅」ではないので、A級動作でなく、B級動作に近くても良いのかも知れません。
7MHz帯用ですが、とりあえず[b]の回路を組んでみて、バイアスを色々変えて実際にCWを受信してみました。(1)はゲインがありますが、最も部品点数が少ない(2)でも良さそうです。ただ、(3)の方が(耳で聞いて)ノイズが少ないような気もしたので、実際に組んでみる時にどちらでも選択できるようにしておきたいと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿