0.はじめに
144MHzでローカル局とQSOに使っているFT-726ですが、受信のみができなくなってしま
いました。
ハンディ機のFT-727Gもあるのですが、以前から送信ができなくなっていたので、これを受
信機とし、FT-726を送信機として運用してみましたが、オペーレーションがかなり面倒なの
で1回で止めてしまいました。
実は、FT-727Gの内を見てみたのですが、かなり込み入っており簡単には修理ができそうも
ないな、とあきらめていました。
それゆえ、FT-726単独で利用することを考え、受信ができるように修理をしようとした訳で
す。
1.故障状況と修復の検討
1)最初にFT-726の電源を入れた時は正常で、受信できる状態となっています。
2)送信をすべくPTTを押して送信状態にし、話しが終わってスタンバイすると受信状態に戻ら
ず、何も聞こえなくなってしまいます。スケルチを操作しても無音であることから、全く
受信状態になっていない(受信機として動作していない)ので、受信部に電源の供給がな
されていない可能性が大きいと考えました。
3)回路図はあるものの詳しく見て行くのは面倒なのでHP等で調べてみたところ、FT-726は
送信部(基板)から受信部(基板)へ電源が供給されているとのことが分りました。
4)ここで、回路図を見てみると、確かに送信部(基板)から受信部に電源が供給されており、
リレーで切り替えをしている事が分りました。
5)FT-726を開けて、送信基板を見てみるとリレーが2個並んでおり、電源を入れてPTTを押し
てみると、片方のリレーが動作するのが見えました。ただ、戻り(復旧)が良くないよう
で、透明のカバーを外してドライバーで少し動かしてみると受信状態に戻ることが分かり
ました。
6)リレーのカバーを見ると"211SC D009-M"と印字してあり、それに"F"のマークがあるので富
士通製品と見て調べたところFBR210のうちの1製品であることが分りました。コイル定格
電圧がDC9V、コイル抵抗が400Ω、接点は1極でmax2A(DC)となっています。
7)すぐ手に入れられる同じ様なリレーを探したところ、TTiのTRBシリーズがありましたが、コ
イル電圧が9Vのものの在庫がありませんでした。やむなく12V(R:400Ω)のもので、
接点max3A(DC)を購入しました。
8)コイル電圧が12Vのものを9Vで使えるかどうか試すため、さらに0.5Vの余裕をみて8.5Vで動
作の確認を行なったところ正常に動作することが分りました(ただし、他の方にお勧めは
しません)。
2.修理作業
1)不良個所の確認のため、既にFT-726の取扱説明書に沿ってケースを開けており、修理前の
送信部(基板)の写真は以下の通りです。
2)次はリレー部分を拡大したもので、左側のリレー経由で受信部へ電圧を供給しています(リ
レーのプラスチックカバーは外してあります)。
3)戻り(復旧)動作が悪い左側のリレーを基板から外そうとしたのですが、リレーのピンか
ら半田を吸い上げ、リレーを取り外すまでかなり時間がかかりました。
今までのリレーと新しいリレーは、大きさもピンの配置も同じだったので、リレーを取り
付けるのは簡単でした。
4)実はリレーの他に、受信音量調整のボリュームがガリオームとなっていたので、取り換え
ようと考えていたのですが、VRが3連(10k-B, 50k-B, 10k-A)となっており、残念なが
ら入手できそうにありません。
ただ、VRはケースを外すことができるものだったので、音量調整用の10K-Aのケースを外
し綿棒で何度か抵抗面を拭きとってみたところ、少しは良くなったようです。
5)ケースを外したまま電源を入れて送受動作を確認後、開けた時と逆の順でケース等をかぶせて
修復を完了しました。
144MHzでローカル局とQSOに使っているFT-726ですが、受信のみができなくなってしま
いました。
ハンディ機のFT-727Gもあるのですが、以前から送信ができなくなっていたので、これを受
信機とし、FT-726を送信機として運用してみましたが、オペーレーションがかなり面倒なの
で1回で止めてしまいました。
実は、FT-727Gの内を見てみたのですが、かなり込み入っており簡単には修理ができそうも
ないな、とあきらめていました。
それゆえ、FT-726単独で利用することを考え、受信ができるように修理をしようとした訳で
す。
1.故障状況と修復の検討
1)最初にFT-726の電源を入れた時は正常で、受信できる状態となっています。
2)送信をすべくPTTを押して送信状態にし、話しが終わってスタンバイすると受信状態に戻ら
ず、何も聞こえなくなってしまいます。スケルチを操作しても無音であることから、全く
受信状態になっていない(受信機として動作していない)ので、受信部に電源の供給がな
されていない可能性が大きいと考えました。
3)回路図はあるものの詳しく見て行くのは面倒なのでHP等で調べてみたところ、FT-726は
送信部(基板)から受信部(基板)へ電源が供給されているとのことが分りました。
4)ここで、回路図を見てみると、確かに送信部(基板)から受信部に電源が供給されており、
リレーで切り替えをしている事が分りました。
5)FT-726を開けて、送信基板を見てみるとリレーが2個並んでおり、電源を入れてPTTを押し
てみると、片方のリレーが動作するのが見えました。ただ、戻り(復旧)が良くないよう
で、透明のカバーを外してドライバーで少し動かしてみると受信状態に戻ることが分かり
ました。
6)リレーのカバーを見ると"211SC D009-M"と印字してあり、それに"F"のマークがあるので富
士通製品と見て調べたところFBR210のうちの1製品であることが分りました。コイル定格
電圧がDC9V、コイル抵抗が400Ω、接点は1極でmax2A(DC)となっています。
7)すぐ手に入れられる同じ様なリレーを探したところ、TTiのTRBシリーズがありましたが、コ
イル電圧が9Vのものの在庫がありませんでした。やむなく12V(R:400Ω)のもので、
接点max3A(DC)を購入しました。
8)コイル電圧が12Vのものを9Vで使えるかどうか試すため、さらに0.5Vの余裕をみて8.5Vで動
作の確認を行なったところ正常に動作することが分りました(ただし、他の方にお勧めは
しません)。
2.修理作業
1)不良個所の確認のため、既にFT-726の取扱説明書に沿ってケースを開けており、修理前の
送信部(基板)の写真は以下の通りです。
2)次はリレー部分を拡大したもので、左側のリレー経由で受信部へ電圧を供給しています(リ
レーのプラスチックカバーは外してあります)。
3)戻り(復旧)動作が悪い左側のリレーを基板から外そうとしたのですが、リレーのピンか
ら半田を吸い上げ、リレーを取り外すまでかなり時間がかかりました。
今までのリレーと新しいリレーは、大きさもピンの配置も同じだったので、リレーを取り
付けるのは簡単でした。
4)実はリレーの他に、受信音量調整のボリュームがガリオームとなっていたので、取り換え
ようと考えていたのですが、VRが3連(10k-B, 50k-B, 10k-A)となっており、残念なが
ら入手できそうにありません。
ただ、VRはケースを外すことができるものだったので、音量調整用の10K-Aのケースを外
し綿棒で何度か抵抗面を拭きとってみたところ、少しは良くなったようです。
5)ケースを外したまま電源を入れて送受動作を確認後、開けた時と逆の順でケース等をかぶせて
修復を完了しました。
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