ここの渡り廊下にベンチがある。
数が少ないからうまく占有するには要領がいるのだが、革張りの独り掛けだからちょっと贅沢な気分に浸れる。
以前は通り掛かってもいつも眺めるだけで諦めていた。二人で出掛けることが多く、二人分の空きに出くわすことなどなかったからだ。
こういう時は、独りというのは重宝だ。
風景や通行人をじっくり眺めて長居していられる。あまりに心地がいいので小一時間寝てしまった。
周りを見ていると、弁当のおにぎりを頬張っている奴もいる。麦茶など持参して飲んでる奴も。
ここはちょっとした穴場なのだ。
次に来る時は弁当持参かなとか思いながら、またうとうとと寝てしまった。
もう春なんだね。
そう云えばまたアサヒビールから缶ビールが届いた。やっと無くなり掛けたと思ったらまた24本だ。
ネスレの香味焙煎が24袋届いた時も往生したが、これは一年かけて消費してしまった。
誰か買ってくれれば有り難いのだが、水物は置いておくのも運ぶのもやっかいだ。
2、3日早く届いてれば、悪友への手土産にできたものを、上手くいかないものだ。