和田寺だより 

住職のよもやま話し

永平寺参拝

2013年11月14日 | 和田寺だより

 

西日本仏教青年会の研修会で永平寺(曹洞宗大本山、福井県)に参拝しました。2月に入寺の新雲水さんから法堂(はっとう)や僧堂など諸堂の案内をいただきました。身震いするほど冷え込みが厳しい日でした。雲水方の厳しい修行を思うと身が引き締まります。


子ども樹木博士養成講座

2013年11月11日 | 和田寺だより

Img00159_2Img00165_2Img00171_3

去る10月27日(日)篠山市主催で和田寺山内のせんじゅの森で「子ども樹木博士養成講座」が開催されました。今回で3回目となります。子どもたちに森林や里山に関心を向けてもらおうとするもので市内から参加の子ども達は散策しながら森林インストラクターさんから樹木の名前や特徴を教えてもらいました。散策後、葉っぱから木の種類を見分ける識別テストに挑戦。正解数によって10級~2段の「子ども樹木博士」認定証が贈られました。今年は猛暑のせいかどんぐりが極端に少なかったようですが拾ったどんぐりなどをプランターに植えつけて自宅に持ち帰り「どんぐりの里親」として育苗し約2年後に植樹する計画だそうです。小1の末子と妻も参加しましたが寺裏にアベマキ、コナラ、ツブラジイそして末子の氏名札が立つプランターが置いてあります。来春には芽吹くのでしょうか。しっかりと育ててほしいです。

【関連記事 2012年実施分】

(篠山市  ささやま写真新聞)                       http://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/photo/public-relations/post-131.html

(丹波新聞)http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=6139

 


竹生島参拝

2013年10月22日 | 和田寺だより

竹生島参拝

竹生島 宝厳寺で楽寿観音霊場会開創25周年 記念法要がありました。16番札所和田寺からは30名の寺檀のみなさんに参列いただきました。台風前の束の間の好天日にお詣りでき大変有り難かったです。霊場会寺院のみなさんとご一緒にチャーター船に乗船しましたが、船着場から宝厳寺ご住職自らお見送り下さり姿が見えなくなるまで手を振り続けておられこれまた有り難いことでした。


舗装工事

2013年10月07日 | 和田寺だより

先日、寺仏堂 北駐車場のコンクリート舗装工事が完了しました。今年はよく雨が降り砂利や砕石が少しずつ流されていましたがこれで随分と解消されると思います。

Imgp8557_5Imgp8563_3Imgp8553_2

26立米もの生コンが使用されました。まだまだ暑い中、業者の方には大変お世話になり有難うございました。〔施工業者〕:藤原組、〔協力業者〕:石井造園緑化(株)          


和田寺宝物一般公開

2013年10月05日 | 和田寺だより

      近畿楽寿観音霊場25周年記念 

  和田寺宝物一般公開のご案内<o:p></o:p>

 期 間  平成251012()13()14()

 時 間     1000分~1600<o:p></o:p>

        拝観無料、時間内参拝自由<o:p></o:p>

 場 所    篠山市今田町下小野原69番地<o:p></o:p>

      二老山 和田寺 寺仏堂      079-597-2033

 

?後水尾天皇愛后妃新広義門院、堯恕法親王の母子ゆかりの品<o:p></o:p>

?版木(牛玉宝印、曳覆曼荼羅……県下で最古)その他<o:p></o:p> 

?棟札<o:p></o:p>

?崎山九郎次良時写経<o:p></o:p> 

?その他

 当山 和田寺は1367年前、即646(大化2)に法道仙人により開基。当初は日照山 東光寺として山頂を中心に栄えていたようですが、1389(康応元年)僧良海が伽藍を山頂より現在地へ移し、本堂を再建、その後二老山 和田寺と寺号を改称、今日に至っています。今日に至るまでの間に、皇族、武将等の庇護を受けると共に一般信徒や檀徒の協力によって支えられてきました。                  

  この度近畿楽寿観音霊場会創設25周年記念にあたり、当山の歴史に関わる宝物の一部を展示致しますので、ご来山下さいますようご案内申し上げます。  合掌 和田寺   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


奮起

2012年01月01日 | 和田寺だより
   24b1_2 謹賀新年            
昨年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願い致します。檀信徒の皆様はじめ関係のみなさまには多くの東日本大震災の復興義援・支援金、物資等お寄せいただき厚くお礼申し上げます。随時、関係機関(宗務庁内「一隅を照らす運動総本部等)に送金、送付致しております。家族を失い、今尚、仮設住宅で寒さと今後の不安などと戦っておられる方々のお気持ちを思うと胸が痛むばかりです。今後も出来うる支援を考えつつ実践し、着実に復興が進むことを共に祈りたく思います。また原発の問題は未だ解決策を見出せず日本人全体の課題といえます。さらに昨年は東日本大震災のみならず国内外でも様々な天災等の厄難続きの一年でしたが、今年はほんの少しでもみなさま、そして、この日本が元気で明るくすごせますよう次代を担うこども達の笑顔が絶えぬよう笑顔溢れる一年でありますよう 
 平成二十四年元旦  和田寺
※画像は除夜法要参列者に授与された住職描画の干支(辰)色紙です。(以下は住職による配布の説明文。)
                 「辰」について
 「辰」(しん)は十二支の五番名にあたりますが、辰の意味は「振」(ふるう、ととのう)で、草木の形がととのった状態を表します。方位でいうと東南、時間は午前7時~9時、月は三月、つまり方位、季節、時のいずれをみても明るく、あらゆるものが振るい立つ事象です。
 平成23年は国内外共に災害(天災・人災)続きの1年でした。まだまだ続くか もしれません。
 平成24年の年を迎えるにあたって「奮起」という字を書きました。
 「頑張る」「踏ん張る」「奮闘努力する」「精出す」と同じ様な意味です。
 前向きの姿勢で一日一日を大切にして、自分の持っている能力を発揮し、一歩一歩進んで行きましょう。
     ※絵は龍(たつ)と普賢菩薩(ふげんぼさつ)(辰年生まれの人の守り本尊)
                                      和田寺住職 武内 普照

お塔婆のお話あれこれ

2011年06月19日 | 和田寺だより

今月17日霊園契約者さまに夏行事「霊園施餓鬼法要」のご案内をさせていただきました。今回は毎夏、施餓鬼法要と同時に建立いただくお塔婆についての解説文も添えさせていただきました。

◆お塔婆のお話あれこれ

                                                                     

 和 田 寺

 

 法事などで故人の霊を供養するために、塔婆(とうば)を建てて回向(えこう)します。回向とは仏事を営みその功徳を故人の霊に廻(めぐ)らすことをいいます。

塔婆(とうば)は別名、卒塔婆(そとば)ともいわれ梵語(サンスクリット語)のストゥパという語を音写したものです。お釈迦さまがお亡くなりになった時、その仏舎利(お釈迦さまのご遺骨)を八等分し、縁の深かった地方に埋葬しその上に大きな塔(ストゥパ)を建ててお釈迦さまを供養したのが塔婆の起源とされています。お釈迦さまのご遺骨が舎利(シャリーラ)とよばれていることからストゥパを舎利塔(しゃりとう)ともよばれます。

(

)

 その後、次々に塔を建てて供養することが行なわれ、インドの阿育王(アショーカ王)は、八万四千の塔を建立したと伝えられています。タイ・ビルマ・中国・日本等では種々の経典(法華経など)に基づく多宝塔(たほうとう)・相輪橖(そうりんとう)や宝筐印塔(ほうきょういんとう)、五輪塔(ごりんとう)など様々な様式の塔が造られました。日本各地の寺院に見られる三重の塔や五重の塔もこのお釈迦さまのストゥパ、舎利塔に起因しています。すなわち、ストゥパという発音の変化形が塔、塔婆(卒塔婆)になったといわれています。

また、日本で一般に塔といえば、五輪塔のことをいいますが、五輪とは「地輪」「水輪」「火輪」「風輪」「空輪」のことをさし、

それは「大地が一切のものの依り所」であるように、

仏の智慧もまた衆生(しゅじょう:生きとし生けるもの)の依り所に

なり、

「水が清涼で暑さに苦しむ者の熱悩を取り去る」ように、

仏の智慧も衆生の苦悩を除き、

「火がすべての薪を焼きつくす」ように、

仏の智慧も一切の煩悩という薪を焼き滅ぼし、

「風があらゆるものを吹き飛ばす」ように、

仏の智慧も衆生の煩悩を吹きはらい、

「虚空(大空)が何者にもとらわれない」ように、

仏の智慧も一切のはからいを超越して、何者にもとらわれず自由自在

であることを象徴しています。

つまり、五輪(五大/ごだい)は仏の悟りの内容を譬喩的に説明したものです。

また五輪(五大)それぞれは形で表されています。「地大」を方形、「水大」を円形、「火大」を三角形、「風大」を半円、「空大」を宝珠形で象徴し、下から「地水火風空」と積み上げたのが五輪塔や塔婆です。五輪石塔や塔婆の先端をご覧いただくと形の特徴がよくわかります。

また、仏の智慧そのものを「識大/しきだい」としてこれを加えて「六大/ろくだい」という場合もあります。このことから五輪塔や塔婆を建てるのは仏像を造るのと同様に尊いこととされています。敬虔(けいけん)に礼拝、供養致しましょう。合掌【参考図書】「わが家の宗教 天台宗」(刊 大法輪閣)

    ご案内文書(施餓鬼法要及び塔婆について)は宗旨・宗派を問わずご案内させていただいております。文面につきある契約者さまから信仰宗派では塔婆の建立しないのに今回案内をいただいたのはいかなる理由によるものですかとの問い合わせがございました。当寺からの案内は有志の方の申し込みを募るもので施餓鬼法要の申込み、塔婆の建立についても強制するものではないことをご理解下さい。合掌