和田寺だより 

住職のよもやま話し

鎮魂の鐘

2011年04月28日 | 和田寺だより
東日本大震災から49日に当る4月28日。仏教会や各宗門から全国の寺院によびかけがありました。地震や大津波に見舞われた同時刻の14:46分にそれぞれの寺院にて慰霊法要や釣鐘の打鐘などで追悼と復興の願いをこめようというもので当寺も同時刻に副住がつかせていただきました。住職も堂内でお念仏により追悼させていただきました。  合掌
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哀悼と復興の願いをこめて!!(お念仏と延命十句観音経にて執行
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義母と末息子(4歳)も
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事務のKさんも(Fさんと妻は画像いいのがなくごめんなさい)
それぞれの哀悼の意が東北の地に届き、復興が進みますよう
            


浜田省吾 /  僕と彼女と週末に

2011年04月25日 | 和田寺だより

先日(23日)、高校生の娘とふたりで私の大好きなアーテイストの浜田省吾さんのコンサート(神戸ワールド記念ホール)に行って来ました。言葉にならないくらいの感動と・・・・そして、本当にいろいろと考えさせられた公演でした。東日本震災後のこの時期に敢えて公演を挙行されたその意味。あらためてハマショー(ファンの間ではそう呼ばれてます)はすごいなあと。そして本日、急遽同神戸ワールドにて「東日本大震災 被災地復興支援コンサート」を開催されてます。(今まさに公演中ですね。)過日の公演時に配布されたお知らせチラシにこうありました。「私はコンサート会場で音楽を演奏することを仕事にしています。この時期、音を楽しむことを自粛したり、罪悪感を持ったりするのではなく、むしろ、この年にコンサート・ツアーが準備計画されていたことを、被災地復興のために微力ながら貢献出来る機会を与えられたと受け止め、自分の仕事をしっかりとやっていきたいと思っています。・・・・・」本日の復興公演と販売物の収益の全額を被災地復興義援金として寄付されるそうです。

そんな素晴らしいハマショーの珠玉の1曲を皆さんにも是非聞いていただきたいなと思います。(著作権とかの関係大丈夫でしょうか!? でも是非聞いていただきたく。) 

震災による福島原発の問題とどうしても重なってしまいます。曲中「君を守りたい。ただひとりの(ただひつの)とは次世代を担うこども達そして、今まさに悲鳴をあげているこの地球をさしているのだと思います。

                    ↓ 「僕と彼女と週末に」

         http://www.youtube.com/watch?v=5a2tRL_3ZY0       

       

         もう1曲  震災復興に向けて

                      ↓ 「日はまた昇る」

               http://www.youtube.com/watch?v=Gl1a1kOIGwg

あらためて東日本大震災によって亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りし、被災された皆様ならびに被災地の力強い復興を心より祈念致します。 合掌


(有)オンタイムジャパン様からスリッパ2600足を拠出!!

2011年04月14日 | 和田寺だより

昨年末に私の中高時代の同級生から電話がありました。彼は輸入雑貨等の商いをやっており、夏ものスリッパを製作、輸入したのですがその製品がいわゆるアウトレット商品で日本では売り物にならないとのことでした。しかし、もったいないのでお寺の授与品等で利用してもらえないかとのこと。もちろん無償で。「どのぐらいの数かな?」「ざっと3000足かなあ2tトラック1台分はあるかなあ」「・・・・・・・・・全部引き取るのは無理やけど。必要な分だけやったらいいかなあ。住職に相談するわ」ということでスリッパの件は保留になりました。年があけて3月初旬「あれからスリッパはどうなった」(住職)ということで3月9日に友人が段ボール1箱分の見本を持参。「これはいろいろと使えるわ授与品に利用させてもらいましょう」「必要な数だけ少しずつ持ってきます」と両者合意に至りました。その2日後・・・・・・3月11日あの東日本大震災が起こってしまいました
世間は暫く地震、大津波、原発事故一色になってしまいましたいや今でも。悲惨かつ凄惨な報道を毎日見聞きしていくうちに何か共感疲労というか悲しくて暫く鬱状態のような感じになってしまいました。みなさんもそうではありませんでしたか?そう日本国中が鬱状態になってしまったという感じでした。もうスリッパのことはどうでもよくなってました。・・・・・・・・・しばらくして報道で飲料水、食料品、衣料品等々物資のリストの後半部にスリッパがあがっているよと妻から聞きました。「今はもっと必要なものがあるからもうしばらく様子を見て、必要な頃に支援物資として拠出出来ないか」提供者の友人にその思いを伝えると快諾してくれ「なんとか全部、物資として拠出しよう!!」と意見が一致。しかしその友人曰く三田市にいろいろ物資を持参したけど受付物資以外のものは受け取ってもらえなかったと。どうしたものかと思案していたところ宗門の義損金、物資の担当「天台宗務庁、一隅を照らす運動本部内」配属の地元出身の僧侶さん、タイミングよく帰省中でした。すぐさま現物1足を見本として持って帰ってもらいました。数日後「全部送って下さい。大量に送ってもらってかまいません」との返事が。というわけで新品の段ボールも友人に提供してもらい数や色を整理しながら梱包作業をすることになりましたが、3000足のスリッパは本当に半端な量ではありません。これを友人と寺の家族だけで作業するとなると膨大な時間がかかってしまいます。宗、物資の締切りもすぐそこに迫ってました。作業予定日の前日にこれまたタイミングよく当寺の毎月のご詠歌の学習会がありました。スリッパのいきさつから支援物資として送りたいとの思いを檀家さんの詠歌会員さんにお伝えしました。「5分でも10分でもいいのでもし空いてたらお手伝いいただけませんか?」でも急なお願いなので少人数になっても仕方ないなと思ってました。翌朝、詠歌の会員さんが続々とお寺に。急なお願いにも関わらず20人以上の詠歌会員さんに集まっていただきました。何か胸が熱くなりました。ありがとうございました。友人からのスリッパの提供に端を発し、物資送付を思いついてからいろいろな人たちに関わっていただくことが出来、些細な支援かも知れませんがまごころも添えながら送り出すことが出来ました。遠い地で現地に行くのは無理でも義損金の支援以外に何かの役に立ちたいというみなさんの思いがひしひしと伝わってきました大勢の方に集まっていただき、梱包作業も何と午前中に終えることが出来ました。そして宗の受付けにも間に合うことが出来ました。こわいぐらいとんとん拍子に縁が繋がっていくのを肌で感じた数日でした。不思議な数日でした。なにか神仏の導きすら感じます。
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作業真っ最中
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畳生地と竹模様生地の二種がありました。
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梱包の段取りを打ち合わせ中
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色もいろいろありました。デザインは提供者の黒田氏。
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マンパワーのおかげで昼前には作業終了130足×20箱を送付することに。
写真は黒田氏(少し、ちゃらさの残る40うん歳
さらに事前に黒田氏会社の倉庫から寺本堂まで大量のスリッパを車やトラックの提供と共に運搬の手伝いをいただいた今西さん親子、藤原Tちゃん本当にありがとう
当日の梱包作業に合流いただいた観明院の正圓様、後日被災地に送付いただいた天台宗務庁関係の皆様方ありがとうございました。そして、オンタイムジャパン(三田市下田中)の親友(悪友)の黒田良治(よしはる)君、本当にありがとうスリッパ以外に「ついでに送ろうかいな」と洗剤の要らない売り物のメラミンスポンジ数箱の提供も有難うございました。
※後日、宗務庁、先の担当者さんからスリッパは宮城県石巻市の被災者の方々のもとに送られましたとの連絡をいただきました。行き先がわかるとさらにうれしい気持ちになりました。今後も出来る支援を考えて続けて行っていくことが大事だとつくづく感じます。 合掌