和田寺だより 

住職のよもやま話し

子ども盆おどり!!

2005年08月27日 | 和田寺だより

永らく記帳が途絶えてしまいました。今時の言葉を使うなら「超」がついてしまうおひさしぶりです。・・・・・・お盆の行事に追われておりました。7月25日から8月3日まで今田町外(三田、阪神間)の棚経を皮切りに総代さん、福聚教会(詠歌講)の会員さん方との清掃作業、合間をぬって内外掃除と塔婆書き等寺務仕事、8月7日には霊園施餓鬼法要、翌8日から14日までは町内での棚経が続きます。「棚経」とはご存知ない方は少ないと思いますが盂蘭盆(盆)にご先祖さまを迎えてまつる精霊棚の前でお経を上げ追福させていただく行事です。お檀中の仏壇のあるお宅をすべてを参らせて頂きます。住職とは事前に打合せをしお参りするお宅をそれぞれ確認させていただき分かれてお伺いします。毎年のこととはいえなかなかよい修行をさせていただいております。体力的にはしんどくともお伺いをしお檀中の方とお話しできるのは楽しみの一つです。そして15日には当寺の施餓鬼法要(檀中で今年初盆お迎えの方)を厳修させていただき20日ごろまで他寺の施餓鬼法要の出仕と本当に慌ただしく日が過ぎていきます。僧侶になりたての頃、この圧縮された日程をもう少しどうにか出来ないものかと思いました。お盆時期には大なり小なり全国のお坊さま方が慌ただしく檀務等に追われるわけですがしかし「忙しい」という字の通り本当に「心を亡くす」ことのないようお勤めしなければと思います。

8月24日に毎年、霊園の水子地蔵尊前(慈母観音像前)にて地蔵盆法要を実施、その後夜7時から「子ども盆おどり」を開催。もう30年近くになる行事です。例年は寺仏堂前駐車場で実施しておりますが今年は台風の影響を考え寺仏堂内にて開催しました。

_024※写真は子どもたちを前にご本尊千手観音さんのお話しをする住職です。

_002※写真は7月27日に地元の子どもたちに「こども盆おどり」のポスター書きを手伝ってもらった時のものです。棚経の後、私も合流し時間があったので子どもたちと一緒に座禅をさせていただきました。緊張の後の笑顔でしょうか。そんな子どもたちの屈託のない笑顔をみていると本当にいろんなことが救われていく気がします。しかし一方で小中学生が殺傷事件を起こしている現実を前に本当にいたたまれなくなります。こどもの問題行動の根っ子に必ず大人に原因があることを思うにつけこんな時代だからこそお寺は本気で青少年の情操教育に取り組んでいく必要があると思います。いや難しく考えずに場を提供し共に遊び、考え、学んでいけたらこれほどすばらしいことはないと思います。将来、そんな生きる力を養える「寺小屋」的な行事を継続的に行えたらと考えています。こんな時代だからこそ仏教者がお寺が単純で当たり前のことを言い続けることが大事だと思います。もう学校の先生方や親達が言わなくなった(言えなくなってしまった)単純で当たり前の事を言い続けていく事が大事ではないでしょうか。いいことと悪いことの分別、人への思いやり、万人・万物に感謝をすることのすばらしさや必要性を少し恩着せがましくなってもきっちりと理解していく(させていく)必要があります。世の中いくところまでいっててしまっているような気がします。そして子どもたちをのばしていく立場であるはずの大人が実にだらしなくなっていることを猛省する必要があります。そう本当は一番勉強をしなければならないのはわたしたち大人たちではないでしょうか。単純で当たり前であるが生きる上で必要不可欠な基本が身についていない親や大人がいかに多いことか。わかっていることと身につくということは違うことだと思います。私だけは大丈夫という考えではなくみなさんと共に反省、振り返ってみたいと思うのです。・・・・・・いかかでしょうか。ご意見あればメールにでも結構です。お寄せください。
合掌