和田寺だより 

住職のよもやま話し

夏の諸行事と清掃作業について

2010年07月21日 | 和田寺だより

本日、檀徒総代会がありました。各行事の打合せ等行いました。また御詠歌会員が使用する机を50脚購入することになり了承いただきました。正座の困難な方が増えてきております。

また、境内環境、清掃作業について当寺は境内地に広場、駐車場、のり面が多くあり、広大な境内地の除草作業については、寺族による作務(さむ、作業)や総代等檀徒による奉仕作業やシルバー人材センター作業員による手作業、草刈り機や草焼き用バーナーによって順次作業を行っております。しかし、これら作業に相当な時間と経費が費やされている現状です。そこで除草作業の一助にとエンジン動力噴霧器(車輪付)を購入、導入致したく思います。(総代会で協議、承認頂きました。

現在、霊園墓域の通路はシルバー作業員の手作業を中心に状況により草焼きバーナーの使用(第3期墓地除く)、また各個人の墓地内、巻き石、その近辺を除く未建立さら地についても草焼きバーナーを使用しております。上記の通り作業時間の短縮、労力負担の軽減を目的に第3期墓地駐車場や墓地予定地7区、10区等広場に関しても動力噴霧器の使用をさせていただきますがご理解いただきますようお願い致します。墓参時、行事等に極力影響しないよう、河川、池に除草薬液がみだりに流出しない配慮をする等環境や健康の面に細心の注意を払いながら行いたく存じますので何卒ご理解頂きますようお願い致します。

(松等の植木類の剪定、葉刈り作業については地元造園業者さんにお世話になっております。)

◆霊園墓石を建立されていない方へ 

未建立墓域も年に二、三度は来園いただき契約墓域の草引き等行って下さい。尚、現在、未建立墓域内に防草シートの施工を検討中です。防草シート等の経費については使用者様の実費負担を検討中です。詳細決まり次第、該当者に郵送にてお知らせ致します。

◆夏の諸行事についてお知らせ

7月23日(金)~29日(木)地域外檀家棚経(三田、神戸等阪神間、姫路方面)

7月31日(土)霊園施餓鬼会場準備                    

8月 1日(日)霊園施餓鬼法要

8月 3日(火)福聚教会会員奉仕作業

8月 5日(木)総代参道掃除

8月 7日(土)本堂施餓鬼会場準備                   

8月 8日(日)地域内棚経 上立杭                            

8月 9日(月)地域内棚経 下立杭                            

8月10日(火)地域内棚経 釜屋                     

8月11日(水)地域内棚経 四斗谷、辰巳、上小野原(一部)    

8月12日(木)地域内棚経 上小野原                  

8月13日(金)地域内棚経 下小野原、霊園墓前読経受付日                

8月14日(土)地域内棚経 休場、上立杭(一部)、本堂施餓鬼準備

8月15日(日)和田寺施餓鬼法要

8月16日(月)西方寺施餓鬼法要

8月17日(火)真蔵寺施餓鬼法要                          

8月18日(水)妙楽寺施餓鬼法要                     

8月24日(火)地蔵盆法要(慈母観音、水子地蔵前)、子ども盆踊

8月26日(木)清水寺二十六夜、宵待法要                         


広報紙「和田だより」発送!!

2010年07月20日 | 和田寺だより

大変遅くなりましたが、本日、広報紙「和田寺だより」お盆号を町外檀徒様に発送致しました。内容は例年通り、住職ご挨拶、お盆行事(町外棚経、霊園施餓鬼法要、町内棚経、寺施餓鬼法要、こども盆おどり等)の日程、初盆該当者のお知らせ、お盆のまつり方等掲載しております。

尚、昨年、寺有財産と多くの方のご寄進によって改修なった寺仏堂屋根工事の決算報告書を掲載させていただいておりますのでお目通しいただきますようお願い致します。改めて御礼申し上げます。

地域内檀徒の皆様については明日開催の総代全体会、終了後に総代様より配布させていただきますので今しばらくお待ち下さい。      合掌


認知症

2010年07月18日 | 和田寺だより

昨晩、地元下小野原の住民学習に行ってきました。テーマは人権、差別の問題でした。障害について、認知症について等でした。ワークシートをもとに参加者で寸劇も行いました。演技は照れくさい感じでしたがなかなか有意義な時間になりました。「平等」とは人として尊厳を侵されることなく、すべての人々がいきいきとくらしていけることだと思います。でも時として平等の「ものさし」に個人差が出てしまい、いろいろな問題が起きてしまうのでしょうね。人権感覚は子どものうちから身につけていくことがとても大事だと思います。例えばおじいちゃんやおばあちゃんを蔑ろにするようなお父さん、お母さんの傍で育った子どもたちに人権感覚など育ちようもないですね。子どもたちにいちばん近い存在のお父さんやお母さんの言動、ふるまい大事です。負の行動は連鎖してしまっていくのが世の常ではないでしょうか。

さて、少し前の行事になりますが6月28日に当寺も加入(第16番)の近畿楽寿観音霊場会(三十三ケ寺加入)巡拝旅行に地元檀徒様と共に行って参りました。生野町にある第13番 願成寺様、ご住職から聞いたお話しを紹介します。(ご住職があるお医者さんから聞いたお話しです。)

「これからますます社会問題となる認知症の防止策の秘訣とは「かきくけこ」だそうです。 「か」は・・・・感動 「き」は・・・緊張感 「く」は・・・くつろぎ 「け」は・・・決断力 「こ」は・・・好奇心 そしてほんの少しの色気が大事だそうです。」 ・・・・・・・・・

いくつになっても活力が必要なんですね。意思をもって、見たり、聞いたり、話したり、笑ったり・・・・。例えば「決断力」・・・・何でも人任せにせず、好みを主張することも大事。食べ物屋さんに入って「何でもいいよ」じゃなくて「親子丼が食べたいな」と言った方がいいのでしょうね。「ほんのちょっぴりの色気とは」変な意味じゃなくて身なりを意識する、自分を意識することだと補足されてました。いくつになってもおしゃれも必要なんですね。でもこの「かきくけこ」どんな世代にも為になるように思います。


平和観音

2010年07月08日 | 和田寺だより

篠山市遺族会では毎月8日(第二次世界大戦開戦日、12月8日)(奇しくも釈迦成道会と同日です。)に祥月法要を営まれています。市仏教会僧侶は当番制で導師を務めます。今回、私も通算三度目の当番でした。

今日はお勤め中、参加遺族の戦没者読み上げに続き天台 叡山流和讃「平和観音和讃」のお唱え、お勤め後にはこの曲を題材にしながら観音さまのお話しをさせていただきました。

【平和観音のご和讃】 曲 浦田道暢 詩 西条八十

①嵐は過ぎてうるわしく 平和の空はかがやけど 呼び返すすべもなし

 ああ戦いにいたましく 逝けるよ御霊(みたま)よ さまよう御霊(みたま)よ

②われらはたのむ観音の やさしの救い大慈悲を 祈りつつなぐさめん

ああ国のためはかなくも 逝けるよ御霊(みたま)を 辜(つみ)無き御霊(みたま)を

③こころの平和あらずして 地上の平和あるべきや いざ頼れひとすじに

この観音のみ姿ゆ 生(あ)るる平和を 久遠の平和を

観音さまはこころの目(真理の目)で世の音、世の出来事をご覧になっています。過去、現在のいいことや悪いことすべてのことを見通され、そしてこれからもずっと見守りつづけて下さいます。具体的には五観の方法で世の中を観ておられます。五観とは①真観(真理を見ること、ありのままを見ること。)②清浄観(雑念を離れ正しい目でみること。何ものにも執われない清らかな目です。)③広大智慧観(全体を見る。かたよらない目で見る。仏教の中道の目で見ること。)④悲観(私たちの苦を除くこと。)⑤慈観(私たちに楽を与えること。)悲と慈をあわせるものが慈悲。悲観と慈観が観音さまの抜苦与楽(ばっくよらく、苦しみを除き、楽を与える)の心です。この五観をそなえて、観音さまは人々を救います。①~③は般若心経の教えにもなっています。(かたよらないこころ、とらわれないこころ、ひろいこころ)

先の大戦に突き進んでいってしまった過ちを二度と犯さない為にも中道の観(み)かた、生き方をしたいものです。もうすぐ参院選がありますが、いろんな情報に惑わされずに中道の目で判断していく力が必要と思います。しかし完全に正しいものなどこの世に存在しない、諸法(あらゆるもの、出来事)は空(くう、実体がない)であるとお釈迦さまは仰っています。戦争の原因はまさに各国のこだわりから始まっていますね。ともあれ、現在ある日本の存在や繁栄を振り返ると間違いなく多くの戦没者の犠牲の上に成り立っていることをわすれてはいけないですし、残された者もその子孫もその犠牲に報いる為に精一杯生き、その人なりに充実した日々を送る、ある意味責任を負っているような気がします。そして、私たちも観音さまの生き方を少しでもお手本として我執(がしゅう、エゴ)の少ない人生、さらには仏教の三宝の実践、仏(あかるく)、法(ただしく)、僧(なかよく)の精神で前向きにさわやかに生きていきたいものです。そして長生きをしましょう!!・・・・・というようなお話しをさせていただきました。戦没者の方々に対し改めてご冥福をお祈り致します。 合掌


研修会

2010年07月07日 | 和田寺だより

5日~6日にかけて地元で役を務めている関係で神戸で県民生・児童委連合会の主任児童委員部会、全県研修会(長い名前ですが子どもの福祉に関わる役職です。)に出かけていました。県下の児童相談所の虐待の相談件数も年々増えています。子どもを取り巻く環境の悪化はもちろんですが社会的意識の高まりから通報が増えているとのことでした。核家族の時代、誤認であってもよいから幼い生命を社会みんなで守っていく必要があります。多くの場合、加害者である父母も虐待発見後に「止めてくれてありがとう」と思うらしいです。そういう意味では彼らも社会が生んだ被害者かも知れません。だから近年、行政の方でも働きかけがされ、地域も家庭の孤立化(密室の育児)にならないよういろんな声かけをしたり、明石市や芦屋市の民児協では主任児童委員のメンバーで子育てを支援しようと子育て応援団等のイベントを通じお互い顔の見える関係を築きながら虐待を(さがすことも大事ですが)未然に防いでいこうと取り組まれています。社会で子育ても考えていかないといけない時代なんですね。(子どものことだけでなく高齢者についても同じことがいえます。)さて、この研修会の中で県の清原桂子氏(少子化対策本部事務局長)のお話しと講演資料からとても興味深いことがわかりました。

【幕末から明治時代はじめの日本では・・・】

「私はこれほど自分の子どもに喜びをおぼえる人々を見たことがない。子どもを抱いたり背負ったり、歩くときは手をとり、子どもの悪戯を見つめたりそれに加わったり、たえず新しい玩具をくれてやり、野遊びや祭りに連れていき、子どもがいないとしんから満足することがない。」(イザベラ・バード「日本奥地紀行」)

「江戸の街頭や店内で、はだかのキューピッド(幼子)が、これまたはだかに近い(ふんどし姿の)頑丈そうな父親の腕に抱かれているのを見かけるが、これはごくありふれた光景である。父親はこの小さな荷物を抱いて、見るからになれた手つきでやさしく器用にあやしながら、あちこち歩きまわる。」(A.オールコック「大君の都」)

当時の外国人から見た日本人の子どもとの関わり方についての一文です。今よりももっと封建的かと思われる時代の様子なので実に意外です。子どもたちのくったくない笑顔が目に浮かびます。みんなで、父親もごく自然にしっかりと子どもに関わっていることがわかります。お話しによれば明治時代の後半、大正期以降、日本は富国強兵を掲げ農業から軽工業、重工業化していく中で子育ての様子も変わっていってしまったようです。そして先の大戦後の民主化で人々の価値観が変ってしまったことが大きいと思います。農業を捨て都市部に職を求め、大家族から核家族へと、働き蜂とよばれる家庭不在の父親・・・・・・。豊かさの方向性の過ちと断言出来ない面もありますが、ふんどし姿のお父ちゃんに抱かれながらうろうろ歩き、笑ったり、泣いたりしてる子どもたちは、今の子どもより間違いなく幸わせと思います。    すべての子どもたちが幸わせでありますよう!!


天台山 巡拝だより(2)

2010年07月05日 | 和田寺だより

多紀叡山講 発足60周年記念~天台山参拝団~平成21年11月16日~20日 
 

多紀叡山講(篠山市、加東市、三田市内天台宗寺院、寺檀組織)の発足60周年を記念し、天台宗の祖山である中国の天台山を叡山講役員・寺院住職・檀信徒、総勢34名で参拝致しました。(叡山講だより34号寄稿記事を転載します。一部加筆)

◆2日目(11月17日)

ホテル出発後、遣唐使・遣宋使船受け入れ先の寧波港を見学。最澄、円珍、道 元、栄西、雪舟等の上陸地を目の当たりにし感慨ひとしおでした。次に道元、栄西 が滞在した天童寺、 インドのアショカ王の分骨による舎利(お釈迦さまの遺骨)を納めた 阿育王寺(舎利宝塔)にお参り致しました。89445_12                 

午後、高速道にて天台山を 指し、途中、天台山の西門に位置する天台大師入 滅の寺院、石城寺(新昌大仏寺)を参拝。岩洞の中に彫られた弥勒仏の 石大坐像(像高13.2m)の独特の表情と存在感に圧倒されました。Imgp5106_17

日没後、ようやく天台山 国清寺に到着。すぐに同寺の修行僧が食す精進料理を頂きました。野菜以外に鶏肉・豚の角煮・海老の炒め物等に似せた料理を賞味。いわゆる「もどき料理」です。少し辛めでしたが外見、食感ともに本物そっくりでした。食後、宿泊先の天台賓館に移動。 (つづく)


お詫び申し上げます

2010年07月02日 | 和田寺だより

永らく失礼致しました。当ホームページにつきまして現在システム上の問題(FTP等のデータの消失等)が生じ全サイト上の更新が出来ない状態となっております。お詫び申し上げます。

現在アップしている情報の閲覧や当霊園契約者様利用の申請書類の印刷(PDF文書)は従来通り可能となっております。またメールでの相談や各種問い合わせはinfo@wadenji.comまでお願い致します。(お急ぎの場合は電話にてお願いします。)どうぞご利用ください。

なお、盆行事等繁忙期が過ぎましたらリニューアル、再構築等何らかの対策を講じていきたいと考えております。何卒よろしくお願い致します。

当和田寺だよりにつきましては更新が可能ですので当分の間こちらでお知らせ等対応したく存じます。 

天台山 旅のようすは随時掲載したく思いますのでご期待下さい。

                                                                   副住職 拝


町外棚経のご案内

2010年07月02日 | 和田寺だより

本日、今田町外の檀信徒様対象の棚経ご案内文を発送致しました。

本年は7月23日~29日にかけて阪神間を中心にお参り致します。日時、ご都合のつかないご貴家がありましたらお知らせいただきますよう。

尚、盆前に年1回、発行しております広報紙「和田寺だより」については現在作成中ですのでしばらくお待ち下さい。町外檀徒様については後日郵送、町内檀徒のみなさまには総代様を通じお配り致します。信徒、一般のみなさまでご希望の方には送付致しますのでお知らせ下さい。                                                                                                                                                副住職 拝


天台山 巡拝だより(1)

2010年07月01日 | 和田寺だより

多紀叡山講 発足60周年記念~天台山参拝団~平成21年11月16日~20日 
 

多紀叡山講(篠山市、加東市、三田市内天台宗寺院、寺檀組織)の発足60周年を記念し、天台宗の祖山である中国の天台山を叡山講役員・寺院住職・檀信徒、総勢34名で参拝致しました。(叡山講だより34号寄稿記事を転載します。一部加筆)

◆1日目(11月16日)

上海浦東空港到着。折りしも訪中の中のオバマ米大統領の専用機を仰ぎみながら、 上海浦東空港からバスで杭州湾海上大橋(全長36km)を通り最澄、道元等、祖師高僧の上陸地、寧波市へ到着。

Photo_9 Photo_10ホテル内レストランにて夕食時、清水谷善英講長を団長に葉上剛仁副講長を副団長として結団式が行なわれ明日からの報恩の旅にそなえ中国料理を堪能しつつ、和やかに夕食会が進みました。旅の疲れも何のその大いに親交を深めました。  (つづく)