新年あけましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願いします。 合掌 二老山 和田寺住職 武内 普照
本年の干支「未(ひつじ、羊)」について
◎ 十二支の「未」は「子(ね)」から数えて8番目ですが、動物の「羊」について調べてみると意味から考えてみると
「羊」という字が「祥」と同義と思われます。「善」という字の中に「羊」の字があります。善とはよいという意見
「美」は「羊」の下に「大」の字がついている。美は「美しい」の他に「よい」とか「うまい」という意味があります。
また吉祥の「祥」は「喜び」や「さいわい」、正義の「義」にも「羊」がついています。「ようかん」を漢字で書い
てみましょう。「羊」がいくつありますか?
さて、過去の「未」年に起こった事件等参考迄にあげてみます。
昭和30年 第1回原水爆禁止世界大会広島大会開催される
(家電時代始まる・・・3種の神器 テレビ・冷蔵庫・洗濯機)
昭和42年 非核三原則(核を製造せず、持たない、持ち込まない)言明(佐藤首相)
公害対策基本法公布(イタイイタイ病、水俣病等)
昭和54年 第二次オイルショック、国公立大学共通一次試験実施
平成03年 ソ連崩壊、100才以上全国で3,625人
平成15年 イラク戦争突入、十勝沖地震発生
阪神18年ぶり優勝(セントラルリーグ)
*平成27年は?
◎「未」のつく熟語 未刊、未決、未熟、未詳、未曽有 etc.
◎ 方位・・・南南西 ◎ 時刻・・・午後2時頃(1時~3時ごろの間)
◎ 未歳生まれ守本尊・・・大日如来
※以下、副住職の記述です。
当山住職恒例の除夜法要参拝者に授与した干支色紙の裏側に添えられたあいさつ文を年頭にあたり掲載します。
「羊」といえば比叡山のかの有名な回峰行者の酒井雄哉大行満の著作の記述が印象に残っています。
※以下は酒井大行満さまの記述を意訳して小生なりに記述したく思います。
「先義後利(せんぎこうり)」という故事について、羊は一見おとなしい生き物であるが仲間を守る為なら、猟師が
銃口をむけてもひるむことなく立ちむかい身を挺して家族や仲間を護る習性があり「義」という字を分解すると
「羊」と「我」から成り立っており羊の習性を表しています。「我を忘れて回りを助ける」という意味の「義」を
表しています。天台宗の開祖 伝教大師 最澄の「忘己利他(もうこりた、己を忘れて他を利する)」の教えと同義語
と考えてよいでしょう。「義」を先に行ぜば「利」は自ずと後からついてくる。。。。じつはこの「先義後利」のことば
は百貨店の老舗「大丸」の社訓だそうです。人の道を説く含蓄ある言葉ですが商売、ビジネスの世界にも通用する教えです。
本年も宜しくお願い致します。合掌 副住職 拝
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