ある大阪の90歳になる店主の古書店では、定休日の張り紙に心温まる絵とメッセージが添えられていて、それを楽しみで見に来る人もいるそうである。
「本日休ませて戴きます。挫折は人生を深くする。失敗は人間を磨く」
「本日休ませて戴きます。一つだけでも良い 誰かを幸せな気分に」など、「本日休業」だけでその趣旨は通じるのだが、そこに一言付け加えることで心に潤いが生まれる。
そういえば、先ほどの久慈市での高校新人のおり、ホテルの近くに20代夫婦が営んでいる居酒屋があった。とても感じの良いお店でお料理と蕎麦もとても美味しかったので、2日続けて通ったのだが、夕方その店の前を通ったら、たしか「只今、心を込めて仕込み中」という準備中の札が下がっていた。
ただ伝えるだけでなく、一言添えることで良好な人間関係が出来上がる。
何事も心配りが大切だということである。
*被災地から望む希望の虹