福富ストラット

「記者ときどき農夫」。広島の山里で子ども向け体験農園づくりにいそしむ、アラフォー新聞記者のブログ。

田植えフリープログラム!?

2020-05-18 13:48:21 | 日記

 アラフォー隊員の活動「こども農園mikke」の一環で手掛ける福富町の小さな田んぼ。昨日、オール手作業での田植えを敢行した🌾 。
 当初はイベント化を企てていたが、新型コロナウイルスの影響で自粛。手助けしてくれる地元の農家グループのほかは、ご近所さんやごく近しい親子たちで、隠れキリシタンばりにひっそりとやった🧕。

 大雨の合間に訪れた、絶好の田植え日和の日曜日🌞。10メートル×30メートルの広さ(3畝というらしい)の田んぼに十数人が三々五々、集った。あらかじめ近所の古農具マニアのおじさんに借りていた、手植え用の「枠」を田に転がすことからスタートした。その跡を目印に、等間隔に植えていくのだ😃。

 「ほう、おもしろうのぉ。何十年前の光景や」
 隣の田んぼの主のおじいちゃんが、離れ2階のベランダにソファーを出して見下ろしている。
 「こっからしっかり見させてもらうけぇ。がははっ」
 天覧試合か。

 マスク姿の子どもたちが畔で見守る中、最年長の農家さんが田に入り、デモンストレーションで枠を転がす。転がし終えるとみんないっせいに田に入り、ささーっと美しく植える🌾…
 …算段だった。しかし、前日の水抜きが足りなかった。水位が高すぎて枠の跡が見えにくい。田植えは始まらない。
 「おいおい、どうにもならんで」「日が暮れるわ」と農家さんたち。
 しびれを切らした親分農家さんがえいやっと田に入る。
 「だいたいでええんよ。昔はきっちっとやっちゃおらんかったんじゃけ。あんたらも、はぁ植えんさい!」
 いたいけな子どもたちも雪崩を打って田んぼに入る。「ぎゃー、どろどろ!」「冷たい!」。しびれを切らした大将に続いて敵陣に突っ込んだ足軽兵たち。きゃっきゃと楽しそうだ🗡🏹。

 とにかくみんな目測で、気の向くままに植え始める。前へ進みながら、たまに下がりながら、気にせず曲がりながら。田植えのフリープログラム⛸。
 しかし、これが自由で楽しい。ショートプログラムできゅうきゅうとしていた浅田真央ちゃんの気持ちがわかる(わけないか)😆。

 植え終わった田は、もちろんぐにゃぐにゃまだら。ツッコミどころは満載だが、やり終えた感だけはみんなMAXだった。
 ついでに、サツマイモの苗もズボズボ植え付け🥔。こちらも、コロナ終息後の秋には、大勢で収穫したい!
 なにはさておき、4月から本格化した田作りや、直前の土、水、草の管理など、陰ながらサポートしてくれた農家グループさんに大感謝だった😄。


田植え迫る

2020-05-04 10:07:21 | 日記

 アラフォー隊員が活動の一環で5月に企てていた福富町での田植えイベントは、新型コロナウイルスの影響で中止となった。無念っ。
 福富町へやって来た直後の昨年秋に、ひょんなことから半ば強引に関わらせてもらった田んぼ。この春は、小さな一枚(隊員の歩幅で13歩×42歩)で田植えからトライさせてもらうことになり、農体験に興味のある親子たち向けに手植えのイベントとする予定だったのだが、思いがけないコロナ禍だ。

 イベントは断念したものの、田んぼにとってはコロナもクソも関係ない。いつもの春と変わらず、田植えを待っている。なので、今回は隊員がごく少数のヘルプと共に植えさせてもらうこととなった。「密」にならない、ってやつで。

 「てごう」してくれる兼業農家グループの師匠たちと4月半ばから、田起こしや畔塗り、草刈りをしてきた。
 先週は「荒代掻き」。いったん水を入れた田から水が引いた頃に、機械で田をかき回して柔らかくする作業だ。といっても師匠がさっさと代掻きするのを、ほぼアホ面してカエルといっしょに眺めていただけだが…。
 しかし、水を張った田んぼは、息をのむほど美しい。オッサン感動。家の裏庭に出ると、目の前にお隣の田んぼ。水攻めに遭った城主の気分だ。

 そして昨日、雨の中で代かきを決行した。
 といっても、ランチの買い出しパシリをしたぐらいだけど…。
 ともあれ、これで兼業農家グループの田んぼは、わがスモール田も含めて準備万端。来週末から順次始める田植えへ、あとは天気次第!