福富ストラット

「記者ときどき農夫」。広島の山里で子ども向け体験農園づくりにいそしむ、アラフォー新聞記者のブログ。

風呂上がりの一粒

2021-02-14 19:34:33 | 日記

 冷え込み厳しい福富の夜。湯船につかってだらしなく弛緩していると、ピンポーンと向こうで呼び鈴が鳴る。
 アマゾンで注文した中古本が届いたのか。けど、温かいお湯から出て、体をふき、着替えて、極寒の廊下を歩いて玄関へ出る気になれない。
 (郵便受けに投げこんどいてくれたらいいのに…)
 呼び鈴が鳴ったのは一回きり。ホッとする。

 風呂から上ると、スマホにLINEの着信とメッセージがある。ご近所さんからだ。
 「もらいもののイチゴを、郵便受けに入れときますね」
 なんと!
 条件反射的に、あわてて半裸でLINEを折り返す。
 「すみません、風呂入ってました」
 「だと思った。イチゴ、見た?」
 えっ、まだ…。
 条件反射的にスマホ片手に半裸で玄関へ急ぎ、外の郵便受けをのぞく。ゲキ寒っ! だが、小箱に入った大きなイチゴにコーフンする。

 イチゴの産地で暮らす県外の親せきが近所の農家からもらい、ご近所さんにおすそ分けで送られてきたらしい。そのさらに〝ひ孫分け″をいただいた。
 ストーブに当たりながらほおばる風呂上りのイチゴは、しみじみうまかった。

直すオトコ

2021-02-09 08:43:10 | 日記
 機械を直せる人はかっこいい。福富に来てからつくづく思う。

 昨日、庭の木を切っていると、チェーンソーのチェーンが外れた😅。恐る恐る機械を開けていじってみるが、今度は回転すらしなくなった。こじらせた(みうらじゅん)🙄。

 あっさり白旗を揚げ、チェーンソーを抱えてお隣りへ向かう。お隣のおじいちゃん「リョーさん」は機械にめっぽう強いのだ。これまでも、草刈り機やくみ上げポンプを直してもらったことがある。
 「チェーンソー見てもらえますかぁ」
 田んぼ仕事をしていたリョーさんに声をかけると、運搬車をゆっくりと操って帰ってきてくれた🦼。

 チェーンは意外と手ごわかった。リョーさんは、次から次へと見たこともないような工具を持ち出し、いじってくれる🔧⛏。どの工具も手になじんでいる。感動すら覚える。
    こちらは、リョーさんに不具合箇所の見立てを尋ねつつ、「リョービのチェーンソーなのも何かのご縁」などとアホ面ぶらさげ、リョーさんの見事な工具さばきに見とれるしかない⚒。

 2時間後、ブーンというエンジン音とともにチェーンも回った! 付いて来てくれた大家さんと一緒に拍手喝采🎊。
 「ありがとうございますっ。おいくらでしょうか!」
 おどけてこう言うしかないわが身が、果てしなくカッコ悪い🤡。
 「何を言いよるん。いつでも持ってきんさい」
 手早く工具を仕舞いながら笑うリョーさんは、限りなくかっこいい👨‍🦳。