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ドローンによる防除のデモンストレーションがあるというので、近所の田んぼへ軽トラを走らせた。
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防除とは、農作物に害を与える虫や草を薬で予防したりやっつけてしまったりすること。虫や草は田畑の区切りなど関係なく生息するので、地域の農家さんたちはみんなで一緒に「集団防除」をする。昨年までは農協を通じてラジコンヘリを飛ばしてもらって薬をまいていたが、今年から農協はドローンによる散布となったそうだ。
田んぼの周りにぞろぞろと農家さんたちが集まる。ドローンの農業利用を手がける三原市の民間業者が、大小2台のドローンの特長を説明する。「アプリを使えば操作は簡単、精度は抜群」「ヘリより格段に静かで」「誤差1センチの自動航行も可能」…などなど。
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デモ飛行では、ドローンが稲の上空2・5メートルをきびきびと飛びながら、デモ用の水を田んぼにまいた。たしかに、すごい作業効率。集まった農家さん(大半はおじいちゃん)たちが見とれるように眺める。
「長生きはせんといけんのぉ。世の中どんどん変わるで」
兼業農家さんの一人が、しみじみと言った。地域の農家たちみんなで自前のドローンを買おうかどうか、協議しているのだという。デモをしたドローンの価格は、小さいのは99万円、大きいのは165万円。なかなかの値段だ。さらに、10万円前後するバッテリーをいくつもそろえる必要がある。
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「次から次へ機械を買わにゃいけんけえ、農家は儲からんのよのぉ」
「ほいじゃが、新しい機械はやっぱりすごいもんよ」
と農家さんたち。山里にIT農業のうねりが押し寄せ中だ。