今日も日中はじりじり日焼けするほどの日差し。知り合いの農家さんたちは「寒い時期にはちゃんと寒くならんと、いけんのんよ」と口々にこぼす。寒さが苦手、いや、むしろガツンとした暑さを愛してベトナムや沖縄にどっぷりと浸かってきた隊員としては、山里のギラギラ太陽に全身の細胞がコーフンする。
わが家のそばの田んぼでも、先日みんなで刈り終えた稲たちが「はぜ干し」台で満足そうに日光を浴びている。刈ったときは青みが残っていた稲たちも、もうすっかり藁色に。稲穂を手でさすると、台風による倒壊にも負けず、米が実っているっぽい稲も多いことを感じる。
もうしばらく天日干しした後は、脱穀だ。田んぼの持ち主である、わが家のマッチョ大家さんの倉庫には、使い古した足踏みの脱穀機が残っている。社会の教科書にあった「江戸時代の農業」のイラストに載っていそうな脱穀装置も。
こういうの使ってやってみたいな、と企てる隊員。こないだ、さりげなく農家さんたちに話すと、「脱穀機は危ないんで! 無理無理」と口々に言われた。でも、でっかい機械でガーッと脱穀するのを鼻ほじりながら眺めてても萌えないなぁ。
そういえば今日、オフィスで市の男性職員さんがあちこち電話をしていた。「学校での脱穀は来月〇〇日になりましたので、お願いしますぅ」。児童たちの体験稲作の脱穀が行われるようだ。
お、子どもが脱穀やるんだ! それと同じやり方なら、わが田んぼでも農家さんの「無理無理」ブロックをかいくぐって、アナログ脱穀ができるのではないか! よし、リサーチだ。