初代ロスチャイルド、マイアーのお父さんの名前は、アムシェル・モーゼスといいました。
お父さんは、赤い盾の表札を掲げて、質屋や両替商を営んでいました。
当時のドイツは350の国に分かれていたので、それぞれの通貨に両替することが必要だったのです。
天然痘が猛威をふるった1755年頃、お父さんは亡くなりました。
そして、マイアーは宮廷ユダヤ人銀行家となっていたオッペンハイム家に奉公に出ています。
6年後に、再びフランクフルト・ゲットーに戻ってきます。
彼は古銭商を始め、1764年頃にフランクフルト・ロスチャイルド商会を設立しました。
1770年、彼はユダヤ人グーテレと結婚します。
店の2階で生活し、1階で古銭や絵画や家具など雑多の商品を売買しました。
夫婦は20人の子を産みました。
ゲットーではよくあったことですが、10人がすぐに亡くなり、10人が育ちました。
5人が娘、5人が息子でした。
やがて、マイアーは、ほぼ同年齢のヘッセン領主ヴィルヘルム公を古銭商売の上客とすることに成功するのでした。
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