創世記第11章。
大洪水から人類が滅びた後、長い年月が過ぎた。
世界中は同じ言葉を使って、同じように話していた。
東の方から移動してきた人々は、シンアルの地に平野を見つけ、そこに住み着いた。
つまり、人々は東のほうから突然現れてシュメール地方に住んだ。
同じ言語と言うのは、膠着文字であるシュメール語。
みんなで大きな塔を建て始めた。
「えらいでっかい塔をたててるやんか。
ワシに対する挑戦か?
こいつら同じ言語使うからあかんのや」
神は、言語をバラバラにした。
この塔がバベルの塔であるが、バビロン王国のあとにこの名残がある。
古代メソポタミアで作られたジッグラトという建物がバベルの塔の土台であったのではないかと言われている。
人々は世界へ散り散りになっていくが、ノアの子孫にアブラハムがいた。
アブラハムは75歳くらいのおじいちゃん。
アブラハムは神様からメッセージを受ける。
「お前たちにカナンの地を授けよう。」
カナンの地とは、現イスラエルの土地で「約束の地」とも呼ばれる。
「え?めっちゃ遠いすけど。
行かなダメですか?」
「おまえは、人々に別れを告げて財産持って今から行きなさい」
「ワシ、おじいちゃんなんやけど…」
アブラハムはがんばってカナンの地にたどりつく。
アブラハムは「ユダヤ人の父」と呼ばれていて、ユダヤ人の祖である。
アブラハムの子孫が12支族に分かれて、イスラエルを治めた。
イスラエルは、神様から与えられた土地のわりには、乾燥地域であり、飢饉が起こりやすい土地であった。
人々は「やばい…」ということで、エジプトへ逃れた。
ユダヤ人は優秀であったので、エジプトで増えていった。
エジプトのファラオは、増え続けるユダヤ人に不安を覚え、ユダヤ人を殺すことを考える。
「男の子生まれたら殺しといて。」
こんな時代に生まれたのがモーセ。
モーセは、仲間が迫害されたり殺されたりするのを見てキレて、エジプト人を殺す。
「やってもーたぁ、エジプトにいたら殺されるー」
モーセはエジプトを逃げる。
モーセは神様からメッセージを受ける。
「今からエジプトに戻ってユダヤの民を引き連れて、もう一回イスラエルに戻りなさい。」
「いや、無茶ぶりでしょ。
ワシ特に、人殺して逃げてきた者ですけど…」
「いや、お前行け」
「ワシ、口下手ですし…」
「神の力貸したげるから」
モーセはアロンの杖を授かる。
アロンの杖は災害を起こすことができる。
この杖でモーセはファラオを脅迫する。
ファラオは言うことを聞かなかったので、モーセは疫病やナイル川を血に染めるなど10の災いを引き起こした。
神様は、ユダヤの民には災いから逃れられるようにおまじないを伝えた。
家の戸口に子羊の血で赤く塗っておくと災いは通過する、というものだった。
こうして、赤く戸口を塗ったものは災いを逃れることができた。
このことを「過ぎ越し」という。
ユダヤでは、今でも過越は、お祭りとして盛大にお祝いされている。
そして、モーセは民を引き連れてイスラエルへと戻っていく。
しかし、戻るのになぜか40年かかった。
「おなかすいたーエジプト帰りたいー」
民の不平不満は多く、大変な40年だった。
モーセは奇跡を起こす。
天から食べ物をおろした。
白くて甘いせんべいみたいな食べ物、マナ。
「おいしい!でも…40年間はあきるなぁ」
モーセはシナイ山に何十日かこもり、神から十戒が刻まれた石板を授かる。
アロンの杖、マナの壺、石板は、「契約の箱アーク」に大切に保管された。
アークの大きさは、長さ130㎝、幅80㎝で金ぴか。
手に触れてはいけない。
棒をさして、みんなでかついで運んだ。
アークをみんなで運ぶさまは、まるで神輿をかついでいるように見えた。
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