▲明神山全景 南山麓の岩屋池から
今回は明神山(みょうじんさん)標高668m(比高約513m)所在地姫路市夢前町神種(ゆめさきちょうこのしろ)に登った。播磨富士の異名をもつ三山の一つ(他の二つは笠形山・高御位山)の名山です。前回の高御位山に続いて登りました。
天気はまずまずでした。気温は13度、風はなく良好。明神山は周辺の山々の中では高く、頂上からのパノラマを期待しながらいつもよりやや気合を入れ登り始めた。
登山ルートはいろいろあるものの、時間の都合上展望のよい東尾根筋(Cコース)から登り、下山は谷あいの道(Bコース)を選びました。
▲登山コースイメージ (ひなたGIS提供レーザー3D立体図を元に作成)
それでは、ご案内します。広い駐車場から出発。
土手の上に案山子の親子がいます。
▲右に進む ▲兵庫五十山※ 夢前の播磨富士 明神山登山口の石柱
右の林に入る。ここから尾根筋の上まで登っていく。
要所に案内標示があるのでそれに従えば迷うことはない。
最初に屏風岩といいう巨岩が現れる。
▲屏風岩
次に岩肌を登って行くと観音岩に至る。ここまでくれば見晴らしがよくなり、明神山が少し大きく見え始める。
▲観音岩
▲目指す明神山に少し近づいた。
次に現れたのがくじら岩。くじらの背中の真ん中辺をそろそろと渡る。
▲くじら岩
次は合掌岩、二つの巨岩の間をすり抜ける。
▲合掌岩 ▲岩屋池が眼下に見える
さらに岩の尾根筋を歩く。
▲ロープあり、目印ありで心遣いを感じる
ツツジが早くも咲いている。馬酔木(あせび)も。
振り返るとかなりの高さを感じる
▲東の山並
▲がまん坂 ▲地蔵岳
次に「がまん坂」という急斜面を登りきると、「地蔵岳」という頂きに至った。明神山を目の前にした小さな山岳で頂きは平坦地になっている。木のベンチがありここで一息入れた。
ここまでは尾根筋が岩道で変化に富んでおり、歩く正面には見え隠れする明神山の雄姿が見られ、疲れは殆ど感じなかった。
▲八丁坂(C-7) ▲地蔵岳(C-6)
地蔵岳から少し下ると小さな鞍部に至る。ここからが明神山本体で頂上までの斜面が急登になる。ロープを頼りに登っていくと八丁坂が待っていた。胸突き八丁※か、いよいよ正念場のようだ。ロープが無ければ動きがとりにくい危ない通路だ。
※胸突き八丁の「八丁」は、登山で富士山の頂上付近の八丁(約872メートル)で険しい道のこと。 「胸突き」は、胸を突かれたように息ができなくなるほど苦しいことを表している。総じて、急な坂道をいう。
▲鎖場前の危険個所 ▲鎖場
尖った岩が行く手を阻む。明神山の最も危険個所だとある。「鎖場」という名のとおり、狭い岩の中ほどに本物の鎖があった。鎖をつかんで上り詰めたところが九合目近く。あと少しだ。
▲山頂
山頂に到着。登り始めて約1時間30分(写真を撮りながら、途中2回の水分補給の休息込み)
7~8合目あたりからやや疲れがあったが、頂上ではそれも忘れて周りの景色を堪能した。
▽ 山頂からのパノラマ 東⇒南⇒西⇒北
時計回りで360度の山並みを6枚の写真に分割して貼り付け。
播磨灘 南方面2枚
▲望遠で播磨灘の島々がうっすらと見える。
360度のパノラマを楽しんだあと、山頂を後にした。下山コースはBコースで谷道の分岐のところまで南下する。
▲ABのコースへ誘導
▲振り返ってみると頂上周辺は大小の岩がゴロゴロしている。
▲Bコースと(Aコースの7)の接点 ここから左に降りると谷間に向かう。 ▲谷の斜面 ジメジメして滑りやすい
急坂が終わったところに、「長滑ら」という岩肌に谷川が流れる珍しい地形があった。巨岩の表面が水の流れで削り取られ、表面が滑らかになっている。水量が多く足元が滑り危険なときがあるため西側に迂回道が用意されている。
▲長滑ら
▲Bコース(B1)の入り口の説明板 ▲鳥居の先に観音滝がある。
▲観音滝 説明板より
下りに要した時間は約1時間。景色は望めなく、落ち葉で滑りやすい道のため、ただただ足元に注意して歩くだけ。夏場は山ヒルがいるのでご注意とのこと。
▲登山案内図 ABCの各コースの他小明神・大明神各コースもあり楽しめる。
【関連】播磨富士
【参考】ふるさと兵庫50山 Wikipedia
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます