よろず戯言

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巨大地震

2011-03-12 00:33:16 | 日記・エッセイ・コラム

午後2時半頃、宮城県沖で大地震が発生した。

震度7,マグニチュード8.8、昨年南米チリで発生した地震と同規模、

国内観測史上最大の巨大地震である。

 

テレビやネットを通じて刻々と入ってくる被害状況、

被害の規模がどんどん膨らみ、未曾有の大災害であることがはっきりと判る。

犠牲者の方々を謹んでお悔やみするとともに、

余震が続き家路にも就けない、避難所で不安なときを過ごしている、

被災者の方々は、ただただ応援することしかできず・・・。

安否の判らない方々の無事を祈るばかりである。

おそらくは被災地の方よりは、こっちの方が情報が早く正確なものが伝わっているだろう。

 

 

午後3時過ぎだったろうか、

最寄りの斎場で葬儀の仕事が入っており、

注文の入った供花を作り終え、さあこれから斎場へ運ぼうかとしていたところへ、

大声を上げながら血相を変え、社長の次女さんが作業場へ駆け込んでくる。

 

「津波が!津波が凄いね!!」

おととい宮城沖であった地震と津波のことを言っているのか?

あれって確か数十センチだったよな?

「おとといのヤツでしょ?50センチか90センチでしたっけ。」

「違う違う!!今!!

車とか家とかどんどん流されよるんよ!!

石油タンクみたいなんも爆発しよるし・・・恐いでひとりで見きらんっちゃ!!!」

 

そういって、今度は店の方へ駆け込んでいった。

娘さんが呼んで、母親である社長夫人、それと店内に居たお客さんもこぞってやってきた。

休憩室の小さなアナログテレビを点ける。

 

・・・・・・!!!

濁流に押し流される、漁船にコンテナ、そして車。

倉庫や家をなぎ倒し、家や車がまるでおもちゃのようだ。

そのただならぬ光景に鳥肌が立ち、血の気が引いていくのが判る。

津波の高さはゆうに10mは超えているらしく、

全てのものを飲み込みながら、内陸部の農村地帯にまで浸食する波に絶句する。

 

ボロのテレビで、アンテナの受信状況が芳しくなく、画像は乱れ音声が途切れる。

まどろっこしくなって、携帯電話でワンセグを観る。

そういや携帯でテレビ観るのはこれが初めてだ。

 

斎場で、葬儀社の若い担当者へこの話をする。

案の定、地震や津波の事実を知らなかった、葬儀社のニイちゃん。

慌てて携帯でワンセグを点ける。

「うわーーー!」

式場ではメイク業者さんが、ご遺体にメイクの真っ最中。

そのメイク中のスタッフに携帯を持っていって見せる不謹慎なニイちゃん。

だが、そのメイクさんも、棺の脇で「ええ~!これ日本ですか!?」と驚く。

この光景を見て驚かない人は居まい。

 

大船渡,宮古,久慈,陸前高田・・・これは・・・。

不謹慎だが、桃鉄の東北カード売場が全滅していると思った。

八戸,気仙沼,女川,石巻,登米,仙台・・・馴染みの場所も甚大な被害に。

そして今回の被害は、津波だけにとどまらず、強烈な揺れで建物が倒壊。

東北のみならず、都心を中心に関東から東海地方まで広範囲に被害が及んでいた。

 

静岡に住む、弟一家が頭に浮かぶ。

静岡はそれほどでもないはず・・・。

御殿場だし津波も大丈夫だろう・・・だが心配だ。

夕方、とりあえず実家に電話する。

お母んに、弟と連絡がとれたか訊いてみると、

やはりというか当然というか、全然繋がらないとのこと。

災害ダイヤルも「被災地以外には使用しないでください」と、

静岡は被災地圏外だと利用を拒まれる。

 

帰宅して夜9時半頃だったろうか、弟に連絡が取れた。

弟も家族も、焼津の嫁さんの実家も皆無事だということでホッとした。

だが、弟は早めに電話を切った。

弟は自衛官。

緊急召集がかかり、出動命令が下り被災地へ向けて出発した。

 

弟の所属部隊、長官直轄部隊だったか?

本当の有事・・・戦争の際にしか動かない部隊に所属するはずの弟が、

今回、被災地に派遣に緊急召集された。

これが意味するのは、今回の地震が過去に例を見ない大災害だということ。

被災した方々のためにも、弟には日頃の鍛錬の成果を発揮して欲しい。

 

弟一家が無事なのは確認できた。

もうひとり・・いやもうひと家族、心配なのが、千葉県野田市にお住いの、

マリオカートフレンドのヨシさん一家だ。

一昨年の年末、ヨシさん一家が福岡に旅行に訪れた際に実際にお会いした。

奥さんと二人のお子さんも一緒だった。

ニュースだと野田市も地震により被害が激しく、死亡した人も居る。

みなさん無事だろうか・・・・?

 

世界のメディアはこの地震をトップニュースで取扱い、

中国,アメリカをはじめ、世界各国から、緊急援助隊の派遣や物資の支援の申し出があった。

東京,神奈川,千葉など首都圏も襲われ、仙台や千葉をはじめ大規模工場がストップ。

それに伴い株価も下落。

欧州の株価も連鎖的に下落している。

日本はまだまだ世界経済に大きな影響力を持っているのが判る。

 

この記事を打っているさなかにも、

刻々と新たな被害状況が飛び込んでくる。

死者数はおそらく千人を超えるだろう。

福岡でも津波が観測され、苅田港で50cmほど確認されたらしい。

 

明日は(日付変わってるので今日)九州新幹線全線開通の日だ。

沿線自治体は、早くからお祭りムードで、明日も盛大な祝賀式典が予定されている。

が、さすがにこの状況で、祝賀ムードを出すことはできまい。

予定されていたイベントなど大幅にカットされ、簡素化された式典になることだろう。

 

どんどんツイート記事が寄せられる。

被災者からの悲痛なツイートに、なにもできなくて悔しくて涙が出てくる。

 

今はニュースを見守りながら、

ひとりでも多くの方が無事で居られることを祈るより他ない。


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