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源氏パイ

2012-05-08 23:01:52 | グルメ

昔ながらのお菓子の紹介。

三立製菓“源氏パイ”

三立製菓の商品紹介は、チョコバットに次いで二度目。

 

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お徳用パックや、ミニサイズのもの、

チョコレートを練り込んだタイプもあるようだ。

 

独特なハート型したパイ菓子。

その商品名から、那須与一の鏑矢(かぶらや)の先端を模した形だとか言われていたが、

今は“ハート型”として、三立製菓も謳っている。

しかし、実はフランスの焼き菓子、“パルミエ”を真似て作られたという説があり、

パルミエ自体は、豚の耳をかたどっており、

そうなると、この源氏パイも、実はハートではなく豚の耳の形だった!ということになる。

 

1965年に誕生した、この源氏パイ、

当時としてはとてもハイカラな、パイをお菓子にして大ヒット。

三立製菓は、うなぎ処 浜松市内に本社を構えており、

“夜のお菓子”として、全国に名を知られる、名物“うなぎパイ”と共に、浜松が誇るお菓子。

 

02

細長いパイを真ん中でクニッと曲げて、ハート型に成形しているのが判る。

 

歯ごたえが心地よいサクサクのパイに、

絶妙な砂糖加減と、マーガリンの香りがたまらない。

カロリー高めなので、一度に何枚も食べるのは要注意。

真っ二つに割って食べるのがスタンダードだが、

こぼれ散らかるので、袋の中で予め割る人が多いようだ。

「ハートを割ってしまう・・・」と、割るのを嫌うひとも居るらしい。

日本で一・二を荒そう、“散らかる菓子”なので、

小さな子どもに与えるときは、注意が必要。

ちなみに、もうひとつの散らかる菓子は、ブルボンのルマンド

 

そして・・・ここで気になるのが名前の由来。

なぜに、“源氏”なのか?

パイの形が那須与一の鏑矢うんぬんはガセらしいので、別の由来があるはず・・・。

源氏パイのパッケージにも、三立製菓のサイトにも明記されておらず、

長いこと謎だったのだが、いろいろ検索しているうちに見つけた。

発売年の翌年の、NHK大河ドラマが、“源義経”に決まり、

それにあやかって、“源氏パイ”と命名して発売したのだとか。

 

この名付け方って・・・。

そして今年のNHK大河ドラマは、松山ケンイチ主演で、“平清盛”

書道のウマヘタがよく解らなくなるような、題字がちょっと残念な、平清盛。

半世紀近く経って、三立製菓はやってくれた。

 

01_2

源氏パイよりも高級感漂うパッケージ。

レーズンのせい?

 

出ました。

“平家パイ”

しかも今回、名前の由来(というより・・・形の由来)がパッケージに明記されている。

>その形を『源氏の放った矢を受ける平らな盾』と見立てて命名しました。

>飾りのレーズンは矢を何本も受けた跡をイメージしています。

 

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ふっくら焼き上げられたパイに、

しっとりとした洋酒漬のレーズンが乗せられている。

サクサクした源氏パイとは対照的に、ふんわりとした食感。

表面を砂糖でコートしてあるが、暑い季節には それが少しベタ付くのが難点か。

だが、これも源氏パイに負けず劣らず美味しい。

熱い紅茶が飲みたくなる。

 

Photo

“お菓子の源平合戦”!

彦麻呂が言いそうなキャッチフレーズだ。

 

平家パイのパッケージには、こう続いている。

>平成の源平合戦。

>お菓子を囲んで笑顔の数を競います。

個人的に引き分けだ。

 

 

_

何年か前に、源氏パイのキャンペーンで当選したエプロン。

ギャルソンタイプなんで仕事にも使えるのだが、

色が真っ赤なんで未使用。 娘にあげるか。

 

 

※ パルミエパイ・・・大きめのケーキ店などに行くと、クッキーや

  ダックワース、マドレーヌなど、焼き菓子のコーナーに置いてある。

  源氏パイがこれを真似たというのがうなずける、まんまこのハート型のパイ。

 

 

 



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