昔ながらのお菓子の紹介。
三立製菓の“源氏パイ”。
三立製菓の商品紹介は、チョコバットに次いで二度目。
お徳用パックや、ミニサイズのもの、
チョコレートを練り込んだタイプもあるようだ。
独特なハート型したパイ菓子。
その商品名から、那須与一の鏑矢(かぶらや)の先端を模した形だとか言われていたが、
今は“ハート型”として、三立製菓も謳っている。
しかし、実はフランスの焼き菓子、“パルミエ”※を真似て作られたという説があり、
パルミエ自体は、豚の耳をかたどっており、
そうなると、この源氏パイも、実はハートではなく豚の耳の形だった!ということになる。
1965年に誕生した、この源氏パイ、
当時としてはとてもハイカラな、パイをお菓子にして大ヒット。
三立製菓は、うなぎ処 浜松市内に本社を構えており、
“夜のお菓子”として、全国に名を知られる、名物“うなぎパイ”と共に、浜松が誇るお菓子。
細長いパイを真ん中でクニッと曲げて、ハート型に成形しているのが判る。
歯ごたえが心地よいサクサクのパイに、
絶妙な砂糖加減と、マーガリンの香りがたまらない。
カロリー高めなので、一度に何枚も食べるのは要注意。
真っ二つに割って食べるのがスタンダードだが、
こぼれ散らかるので、袋の中で予め割る人が多いようだ。
「ハートを割ってしまう・・・」と、割るのを嫌うひとも居るらしい。
日本で一・二を荒そう、“散らかる菓子”なので、
小さな子どもに与えるときは、注意が必要。
ちなみに、もうひとつの散らかる菓子は、ブルボンのルマンド。
そして・・・ここで気になるのが名前の由来。
なぜに、“源氏”なのか?
パイの形が那須与一の鏑矢うんぬんはガセらしいので、別の由来があるはず・・・。
源氏パイのパッケージにも、三立製菓のサイトにも明記されておらず、
長いこと謎だったのだが、いろいろ検索しているうちに見つけた。
発売年の翌年の、NHK大河ドラマが、“源義経”に決まり、
それにあやかって、“源氏パイ”と命名して発売したのだとか。
この名付け方って・・・。
そして今年のNHK大河ドラマは、松山ケンイチ主演で、“平清盛”。
書道のウマヘタがよく解らなくなるような、題字がちょっと残念な、平清盛。
半世紀近く経って、三立製菓はやってくれた。
源氏パイよりも高級感漂うパッケージ。
レーズンのせい?
出ました。
“平家パイ”!
しかも今回、名前の由来(というより・・・形の由来)がパッケージに明記されている。
>その形を『源氏の放った矢を受ける平らな盾』と見立てて命名しました。
>飾りのレーズンは矢を何本も受けた跡をイメージしています。
ふっくら焼き上げられたパイに、
しっとりとした洋酒漬のレーズンが乗せられている。
サクサクした源氏パイとは対照的に、ふんわりとした食感。
表面を砂糖でコートしてあるが、暑い季節には それが少しベタ付くのが難点か。
だが、これも源氏パイに負けず劣らず美味しい。
熱い紅茶が飲みたくなる。
“お菓子の源平合戦”!
彦麻呂が言いそうなキャッチフレーズだ。
平家パイのパッケージには、こう続いている。
>平成の源平合戦。
>お菓子を囲んで笑顔の数を競います。
個人的に引き分けだ。
何年か前に、源氏パイのキャンペーンで当選したエプロン。
ギャルソンタイプなんで仕事にも使えるのだが、
色が真っ赤なんで未使用。 娘にあげるか。
※ パルミエパイ・・・大きめのケーキ店などに行くと、クッキーや
ダックワース、マドレーヌなど、焼き菓子のコーナーに置いてある。
源氏パイがこれを真似たというのがうなずける、まんまこのハート型のパイ。
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