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千鳥饅頭

2012-12-12 00:37:20 | 桃鉄グルメ

桃鉄の物件紹介。

今回は飯塚“白あんまんじゅう屋”

 

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桃鉄では福岡のほぼ中央に位置する物件駅。

この辺一帯は物件駅がたくさん有り、この飯塚は埋もれがち。

隣の田川に住んでいるので、会社の本拠地(発祥の地)は、いつもこの飯塚にしている。

利便性や里帰りカードなど、戦略的には東京や名古屋にするのが正しいのだろうが、

そこはそれ、郷土愛(厳密には違うけれど)。

 

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全て安い価格の食品物件で構成されており、

最初の数年でもじゅうぶんに買い占められる。

名前が変えられているので判りづらいが、

飯塚発祥の、千鳥屋,さかえ屋,ひよ子のそれぞれのお菓子が取り上げられている。

白あんまんじゅう=千鳥饅頭なんて本当判らんわ。

 

福岡県飯塚市。

かつては産炭地として栄え、筑豊炭田のなかで最大の都市。

田川市と直方市と合わせ、筑豊の三大炭都とされる。

 

さらに遡って江戸時代には、長崎街道が整備され、

その宿場がこの飯塚市に二ヶ所設けられた。

長崎街道は鎖国中だった当時、唯一の貿易港だった長崎から、

さまざまな輸入品が大阪や江戸へと運ばれた。

その輸入品のなかに、当時たいへん貴重だった砂糖があった。

大量の砂糖もこの長崎街道を通って東へと運ばれた。

その際、街道沿いで栄えた宿場街において、砂糖を使った菓子文化が花開く。

そのため、この長崎街道をシルクロードになぞらえて、別名、シュガーロードと呼ぶ。

 

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長崎のカステラはじめ、佐賀の丸ぼうろ小城羊羹

そして飯塚でも数多くの菓子が誕生した。

近年になって、炭鉱労働者が甘いものを求めたこともあり、

飯塚ではさらに菓子文化が発展を続けた。

 

その飯塚で誕生した、銘菓・千鳥饅頭は、

佐賀で丸ぼうろを作っていた菓子職人が、近年になって飯塚へ拠点を移し、

丸ぼうろをベースに、上質な白あんを用いて作られた饅頭。

 

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見た目、非常にオーソドックスな、“おまんじゅう”だ。

 

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饅頭を割ると、その特長が判る。

香ばしくてサックリ、ふっくらした皮と、しっとりしなめらかな白あんが絶妙。

 

見た目はオーソドックスな饅頭だが、

ザラメを含んで焼かれた皮の食感と風味は丸ぼうろそのもの。

舌触りなめらかな手亡豆(白いんげん)で作られた白あんが、

その皮と一体となって見事な風味を作り出している。

蜂蜜が練り込まれたやさしい甘さ。

一個食べると、また一個手が伸びてしまう。

 

そういえば子供の頃、皮をみかんのように剥いて先に食べ、

残った白あんの塊を後から食べていた。

皮と餡、一緒に食べてこその美味しさなのだが。

 

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焼き印の千鳥がかわいらしい。

 

千鳥饅頭は筑豊ではメジャーなお菓子で、

ひよ子饅頭のひよ子,なんばん往来のさかえ屋,餅のお祭りのもち吉と並ぶ、

筑豊の四大手みやげ菓子だ。

近年は全国に店舗や会社を増やしており、

知名度もひよ子饅頭並になっているかもしれない。

 

価格も安く、お仏壇のお供え用に来客の茶菓子用にうってつけ。

よく人様のお宅へおじゃました際、テーブルの上、仏壇の供机の上など、

この千鳥饅頭がピラミッド上に積まれているのを見ると、

「いいね!」って思ってしまう。

 

千鳥饅頭のバリエーションなど。

 

Photo

かわいらしく茶巾包みされた包装。

ゴルフボールくらいの大きさ。

 

ひとくちサイズの千鳥饅頭、“花千鳥”

こちらは本当にひとくちサイズの小さな饅頭。

白あんと黄あんの二種類の味が楽しめる。

表面に焼き印された千鳥が、ちょっとディフォルメされてる?

 

Photo_2

花千鳥と千鳥饅頭の大きさの比較

 

ひよ子サブレに対抗してか?

千鳥サブレなるものも存在する。

 

Photo_3

 

渋めのデザインの包装とは裏腹に、サブレの形状が・・・

これはかわいい! ちょっとマンボウに見えなくもない。

ひよ子サブレと並べて楽しみたい。

サクッと固くて、口の中で柔らかく溶ける。

クッキーでもビスケットでもない、“サブレ”だ。

 

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おまんじゅうには、やっぱり緑茶だ。

 

 

福岡を訪れたときの手みやげに、

ひよ子饅頭もいいけれど、この千鳥饅頭も是非。

同じ筑豊で生まれた饅頭、味はよく似ているが、

見た目が地味なぶん、千鳥饅頭の方が風味も食感もいい。

個人の好みもあるけれど。

 

 

話は変わって、先日NHK総合で九州・沖縄地区限定の放映だったが

桜庭ななみ主演の、飯塚が舞台のドラマが放映された。

市内のある高校の製菓コースで学んでいる生徒が、

スイーツ甲子園で優勝を果たすという、実話を元に作られたドラマ。

今もなお菓子作りが盛んな飯塚をうまくアピールできたのではなかろうか。

千鳥屋もこのドラマ制作に協賛でもしていたのか、

各店舗にこのドラマのポスターが貼られていた。

  

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録画したものの、まだ観ていない。

映画、書道ガールズで主演だった成海璃子を食うほどの存在感だった、

桜庭ななみの演技に期待していたり。

ちなみにモデルになった飯塚市内の実在する高校だが、

お笑い芸人、バカリズムの出身校だったりする。

 

  

 

 


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