よろず戯言

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小室哲哉

2013-03-15 22:53:21 | 音楽

先月半ばだったろうか、立ち寄ったコンビニの雑誌売場。

週刊誌などのスクープ見出しを、通り過ぎながらサラサラっと見る。

そこで某週刊誌のある見出しに立ち止まり、迷うことなくその週刊誌を購入した。

基本的に狭い売場で立ち読みなんて、はた迷惑な行為はやらないタチ。

気になる見出しがあれば、即購入する。

 

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けっして釈由美子のおっぱいグラビア目的で購入したわけではない。

 

その購入するきっかけになった見出しとは、

“小室哲哉「C型肝炎闘病を初告白」”――。

 

90年代後半に日本の音楽会を席巻した人物。

言わずと知れた、ヒットメーカー、小室哲哉 氏。

 

自らは音楽ユニット、TM NETWORK(現:TMN)のリーダーとして、'84年にデビュー。

ヒット曲を多く発表する傍ら、渡辺美里荻野目洋子中森明菜などへ楽曲を提供。

とくに渡辺美里の“My Revolution”は大ヒットし、小室哲哉の名前が一躍有名になる。

 

'90年代に入って、音楽プロデュースも開始する。

TMNの活動にいったん区切りをつけて、新たにtrf(現:TRF)を結成し、プロデュースする。

ボーカルにDJとダンサーを加えた、今までになかったまったく新しい音楽ユニットに、

音楽業界は衝撃を受けることになる。

 

これまでにダンサーが居たユニット(米米CLUB,Zooなど)はあれど、

バックバンドのような扱いでしかなかった。

だがTRFは、ダンサー3人がボーカル同等に前面に出て、歌もダンスも一体となって完成する。

しかもDJという、まったく新しいパートが加わり、それは特異なユニットだった。

これがヒットを連発し、小室ブームが到来する。

 

'94年には当時まだ駆け出しの女優だった、

篠原涼子の、“愛しさと せつなさと 心強さと”が空前の大ヒット。

ダウンタウンの浜田雅功と組んだ、H Jungle with tに、

他にも女優の観月ありさ内田有紀もプロデュースしており、

“小室プロデュース”という言葉が生まれる。

安室奈美恵hitomi華原朋美鈴木亜美(現:鈴木あみ),dosトーコなど、

彼がプロデュースする“小室ファミリー”と呼ばれるアーティストがセールスを伸ばし、

彼自身もglobeの一員として活動をはじめ、小室全盛期となる。

この頃、年間で1,500万枚以上のCDセールスを記録した年もあり、

小室氏は納税長者番付の上位常連でもあった。

 

しかし、盛者必衰・・・2,000年を境に、彼はヒット曲を生み出せなくなった。

すでにほとんどのアーティストが小室の元を離れ、

小室ファミリーといえるのは、自身の所属するglobeとTMNのみになっていた。

 

音楽以外にひどく疎かった小室氏、ビジネスや投資にもひどく疎かったようで、

資産家につきまとう“たかり”によって、知らず知らずのうちに財は食いつぶされ、

それがすべて負債となって彼にのしかかる。

前妻への高額の離婚慰謝料も重くのしかかり、とうとう詐欺事件を起こし逮捕されてしまう。

 

彼の類い希なる音楽の才能のおかげか、

かつて袂を分かったはずだった人物が、高額の保釈金と慰謝料を肩代わりしてくれ、

彼は多くの人の支援を受けて、裸一貫、音楽業界でやり直すこととなる。

地道に活動を再開した矢先、支え続けてくれた妻のKEIKO(現:KCO)が、くも膜下出血で倒れる。

手術により一命はとりとめたものの、しばらく療養を必要とし、

音楽活動の再開は困難な状態だという。

 

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モノクロのページだったから、いっそう悲愴感が増す。

  

そんな彼が、自身が闘病中であることを告白した記事が、この週刊誌に掲載された。

「泣きっ面に蜂」「七転八倒」とはこういうことだろう・・・。

あれだけ栄華を極めた成功者が、こうも落ちぶれ、あげく病に見回れるとは・・・。

 

週刊誌の記事には、切々と彼の告白が掲載されていた。

ここまでドン底に落ちて、ようやく生きることに前向きになったこと、

有頂天だった'90年代を猛省できたこと、

それらを教えてくれたのが病気に倒れた妻・KCOだということ。

そしてまたいつか、妻のKCOと一緒にステージに立ちたい・・・。

そう締めくくられた、彼の言葉に心打たれた。

 

'90年代、彼の手がけた多くの曲に魅了され聴き入った一人として、

これからの彼を応援したいと思った。

 

Cd

ざっと集めてみた、所有している小室関連のアーティストのCD。

ビデオやDVD,ツアーグッズなども含めると、たたみ一畳分くらいあるかもしれない。

 

 

以降に小室哲哉の手がけた曲をいくつか紹介する。

 


YouTube: 渡辺美里 - My Revolution (PV)

My Revolition/渡辺美里

言わずと知れた、渡辺美里の最大ヒット曲。

後に数多くのアーティストにカバーされ、

また、アレンジされてCM等に起用されているため、

若い人でも知っている人が多いと思う。

小室哲哉が作曲家として一躍有名になった曲。

PVの間奏あたりに出てくる、人相の悪いモヒカンは何なんだよ!

 

 


YouTube: 観月ありさ - TOO SHY SHY BOY!

TOO SHY SHY BOY/観月ありさ

当時、現役中学生で新人女優として人気沸騰中だった観月ありさ。 

彼女の小室プロデュース第一弾の曲がこれ。

自身も出演した、清涼飲料水のCMタイアップ曲。

同じ歳の自分も、そのCMの美しい彼女の虜になったものだった。

キリンさん、シャッセ再販してくださいよ。

あの微炭酸が忘れられない。

 

  


YouTube: 恋しさと 切なさと 心強さと

愛しさと せつなさと 心強さと/篠原涼子

売り出し中だったアイドル、篠原涼子の小室プロデュース第一弾。

アニメ映画、“ストリートファイター”のテーマ曲として、映画と共に大ヒット。

いや、映画よりも、この曲の方がよほどヒットしたと思う。

ごっつええ感じで、ダウンタウンや今田耕司らにもまれていた彼女が、

これを機に露出が大幅に増え、今やドラマや映画主演も果たす大女優に。

 

肝心のアニメ、ストリートファイターの方は、

ヒロイン・春麗のシャワーシーンで揺れて水のしたたるおっぱいと、

そのシャワー中に、シャドルーの刺客・バルログに襲われ、

湯上がりバスタオル姿のまま、パンツ丸見えで繰り出す、

スピニングバードキックしか見所がない残念映画。 

 

 


YouTube: Hitomi ~ Candy Girl [HQ Version]

CANDY GIRL/hitomi

もともと読者モデルだった彼女が小室の目にとまり、そのまま歌手デビュー。

小室プロデュースとはいえ、他の小室ファミリーのアーティストに比べ、

あまり売れなかった彼女の、最初のスマッシュヒット曲。

この曲は見事にミリオンセラーを達成し、ここから彼女の快進撃が始まる。

だが早い段階で小室に見切りを付け、彼女は自ら小室ファミリーを脱退する。

それが功を奏してか、未だにアーティスト活動を続けてCDリリースも続けている。

元小室ファミリーで今も新曲でCDリリースがあるのは、hitomi以外ではTRFと安室奈美恵だけ。

 

 


YouTube: Namie Amuro - Body Feels EXIT (Live)

Body Feels EXIT/安室奈美恵

ダンスボーカルユニット、スーパーモンキーズのメインボーカルだった安室奈美恵。

だんだんと安室だけがフューチャーされはじめ、

スーパーモンキーズも、“安室奈美恵 with スーパーモンキーズ”と改名。

RENA,REINA,MINA,NANAの4人(のちのMAX)が、

完全に一歩引いてバックダンサーとして落ち着くや否や、

彼女は小室に引き抜かれ、とうとうソロに。

それでもしばらくは、バックダンサーとして4人が一緒に居た。

この曲はスーパーモンキーズがそろった最後の曲だったと思う。

 

 


YouTube: 華原朋美さん save your dream

save your dream/華原朋美

朋ちゃんこと、華原朋美のポジティブな一曲。

テレビで観て一目惚れした女の子に、自分の曲を歌わせてみたら、

すんごく上手くて、たちまち大ヒット。

朋ちゃんの小室を想う一途な歌詞と、それを体現する高音。

二人のイチャつきも相まって無敵状態だったものの、ほどなくして破局。

未練たっぷりの華原朋美、なんとかしがみついていたものの、

とうとう心を害して、芸能界を半引退。

その後も復帰と引退を繰り返す。

 

 


YouTube: 鈴木あみ PV [FUN to FAN] BE TOGETHER

BE TOGETHER/鈴木亜美

テレビのオーディション企画で、見事に小室プロデュースに選ばれた、

シンデレラガール、鈴木亜美のTMNカバー曲。

TMNのオリジナルよりも、こちらの鈴木亜美バージョンの方が大ヒット。

小室に「もうこの曲はTMNのものではなく、彼女のもの。」と言わしめたほど。

 

人気絶頂のなか、所属事務所とギャラでもめて訴訟にまで発展する。

この問題で小室プロデュースは頓挫。

以後、数年間芸能界から姿を消す。

復帰後、意欲的に歌手活動をするも、小室時代のようにはいかず。

今は前にプロデュースしてくれた、中田ヤスタカに影響され、

彼女自身、DJとしてクラブで活躍中。

 

 


YouTube: H Jungle with t  95年 紅白

WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーブメント~/H Jungle with t

ダウンタウンの浜ちゃんこと、浜田雅功と結成したユニット、H Jungle with t 。

音楽番組、HEY!HEY!HEY!で、トーク中の冗談で生まれた。

メッセージ性の強い歌詞と、最高に盛り上がるこの曲は空前の大ヒット。

ミリオンセラーとなり、その年の紅白歌合戦にも出場することに。

 

この曲は確実に盛り上がるのでカラオケのラストにお勧め。

元のお方も残念な歌唱力なので、音痴な自分も迷いなく熱唱できる稀少な曲。

 

昨年、同番組内で、小室の口から、H Jungle with t 再結成の話が出たが、

それが実現することなく、番組は打ち切りとなり、

HEY!HEY!HEY!は、17年の歴史に終止符を打ってしまった・・・。

 

 

 


YouTube: YOU ARE THE ONE 高画質版 1997

YOU ARE THE ONE/TK PRESENTS こねっと

小室哲哉の呼びかけで、小室ファミリーに所属するアーティストはもちろん、

それ以外にも、親交のあったアーティストが多数集まって、チャリティーでひとつの曲を歌いあげた。

この曲の印税は、全国の小中学校へ、

インターネットなどマルチメディア施設の拡充のための資金として寄付された。

こんなに豪華なアーティストが一同に会する機会を作れるのは、

やはり小室哲哉しかいないだろう。

 

この動画の番組、リアルタイムで観てたな~。

KABAちゃん・・・この頃はまだ、オカマであることをカミングアウトしてないんだよな。

あと、m.c.A・T、もう自身でオリジナルのCDは出さないのかな?

最近のヒップホップアーティストやラッパーは、

ただのDQNやゴロツキが悪ぶってカッコつけてやってるようにしか見えない。

だが、m.c.A・T・・いや、富樫明生には最近のアーティストにはない、

音楽にひたむきな純粋なかっこよさがあるわ。

 

 


YouTube: TRF - BOY MEETS GIRL (PV 1994) HD

BOY MEETS GIRL/trf

TRFの人気絶頂の頃の一曲。

自分がTRFの曲でもっとも好きな曲でもある。

高校生のときからZooが好きだったのだが、この曲で完全にtrfへ移行してしまう。

 

それにしてもメンバーみんな、日本人離れした顔立ちしとる。

ETSUとCHIHARUは、異様にエロい。

イントロ部や間奏とか、所々に吹き込まれてる、姫神チックな呪文は何だろう?

あと、サボテンだらけの所で、裸で激しく踊のはやめた方がいい。

誤ってサボテンに激突したら悲惨なことになりかねない。

 

 


YouTube: globe - SWEET PAIN (Live)

SWEET PAIN/globe

globeの曲で自分の最も好きな曲。

この曲はglobeのなかでも最高に盛り上がる曲で、

ライブでも大抵、ラストに歌われたと思う。

自分の行ったツアーでも、ラストがこの曲だった。

ちなみに、この曲がリリースされた当初、“ペイン”という言葉を知らず、

「PAIN」を果物のパインだと思っていた。

甘いパイン・・・。

 

 


YouTube: SEVEN DAYS WAR

SEVEN DAYS WAR/TMN

宮沢りえ主演の映画、“僕らの七日間戦争”の主題歌として、大ヒットした曲。

子供ながらに印象に残った、あの映画のストーリーもさることながら、

この曲も同時に強烈に印象に残った。

歌詞にちょっと、尾崎豊はいっているが、

窃盗,器物破損,道交法違反をしまくる、あのDQNソングとは似て非なる。

 

自分がTMNのなかで一番好きな曲。

ガノタならば、映画、“機動戦士ガンダム 逆襲のシャア”の主題歌だった、

“Beyond the Time”が一番じゃねーのかよ!っと突っ込まれそうだが、

いや、やっぱり自分は、SEVEN DAYS WAR だな。

きんかん水鉄砲・・・。

 

 

 

 



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