清楚で可憐な秋の七草のひとつ、ナデシコ"Dianthus"。
桜のように5枚の花びらを付け、秋の野山や河原、浜辺などに咲く。
とはいえ、最近は四季咲きのものが数多く自生しており、
初春から初夏にかけても咲いているらしく、
また園芸店でも、ナデシコの苗は、
真夏を除いてほぼ通年出回っているため、秋の花のイメージは薄い。
昔は中国から渡来してきた品種をトコナツ(常夏),セキチク(石竹)などと読んで区別したようだ。
西洋ナデシコ(ダイアンサス)や、カーネーションはヨーロッパでの改良品種。
"大和撫子"という言葉があるように、古くから日本人に愛されてきた草花。
最近では、サッカー女子日本代表の愛称、"なでしこジャパン"が記憶に新しい。
"大和撫子"の本当の意味を知ると、強くて男と見間違うような彼女達には、
ちょっと当てはまらないんじゃないかなあと思うけれど・・・。
日本に元から数種類が自生していて、江戸時代に品種改良が盛んに行われた。
一番有名なのは、カワラナデシコ。
花びらに深い切れ込みが入っていて特徴的な花。
浮世絵や絵皿などにも、よく描かれている。
ただ自分はカワラナデシコ含め、自生しているのを見たことがない。
園芸品種として改良された種の、苗や切り花しか見たことがないのだ。
福岡県直方市ふくち山麓はな公園にて。
以下ナデシコの写真すべて。
先にも書いたとおり、園芸品種は四季咲きの性質があるため、ほぼ通年出回る。
この時期だと、アリッサムやキンギョソウ,ストックなど、春花の苗と一緒に店頭に並んでいる。
ピンクがメインだが、赤や白もあり、それぞれ色の濃淡に斑入りのもの、
花びらにも、切れ込みの有無、丸みを帯びたもの、八重咲きのもの、
茎が太く長く伸びる切り花用から、短いままの矮性のものなど、
色々と種類が豊富にそろっている。
元々雑草であるため、強健で育てやすい。
カーネーションの育成が難しいとされるのは、ナデシコがあまりに簡単なので、
それと比較されて、より難しく感じられてしまうのも原因だと思う。
とにかくナデシコは寒冷地でなければ、植える時期もほとんど考えなくてよく、
水やりと肥料やりを怠らなければ、まず失敗することがない。
きれいな花を咲かせ続けるには、他の草花同様、
花がら詰みや、摘芯、切り戻しなどの手入れが必要。
バッタやアオムシの食害に遭うことがあるが、気にするほどでもない。
あまり容積に余裕のないプラ鉢などに植えっぱなしにすると根詰まりを起こす。
ナデシコは根の生育が驚異的で、鉢から突き出てそのまま地面に張り付く。
ポット苗を購入したとき、ポットから苗をはずすと、
土がまったく見えずに、真っ白の根の塊になってしまっていることもあるほど。
根詰まりを起こすと、水枯れを起こしやすくなり、
葉や茎が変色して花付きも極端に悪くなる。
鉢植えの場合は、こうなる前に大きな鉢に植え替える必要がある。
品種にもよるけれど、四季咲きのため、年に2~3回花期を見せてくれる。
種も販売されているので、花壇一面ナデシコにしても面白いかもしれない。
冬春の花、夏秋の花、どちらとも相性悪くないので、
花壇やプランター、寄せ植えで植えるのを迷ったときに一品ナデシコを加えるのもいい。
丈が伸びるものは後景に、矮性のものは前景に。
色も他の花と会わせて統一してもいいし、カラフルにしてもいい。
安価で丈夫なので、気軽に楽しむことができる草花だ。
ニンテンドー3DS専用、有料配信コンテンツ、すれ違いガ~デン。
そのなかに、"カワラナデシコ"として登場。
茎はあれだが、花はやたらリアルに再現されている。
小泉今日子 ヤマトナデシコ七変化
タイトルとサビ部分がかすかに記憶にあった曲を探してみた。
聴いて思い出したのだが、小学校のとき運動会でよく流れていた。
あとベストテンって生放送じゃなかったんだっけ?
衣装の色が変わるのって、当時の技術じゃ無理よね?
顔やマイクの色そのままだから、ライティングで変化させているとは思えないし。
CGなんてなかった時代だし、合成にしちゃなめらかだし、どうやってんだろ?
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