福岡県直方市 福智山ろく花公園にて。
以下の写真、切り花以外すべて同場所にて撮影。
初夏に薄紫色の巨大なまん丸の花を咲かせる、ギガンチウム“Allium giganteum”
ネギ科ネギ属のアリウム、その中での最大種の花。
ネギの花、いわゆるネギボウズを、そのまま巨大にしたような花。
ひとつひとつ小さな花が集合して、360℃球体に展開して花を咲かせる。
その直径は20cmに達するものもあり、花壇でもひときわ目立つ。
秋植えの球根花として、売られているが、
花のみならず、株自体も大きく育つため敬遠されるようで、
一般家庭ではあまり植えられているところを見たことがない。
畑の片隅などに、数株ひっそりと植えられているのを見かける。
花も一度しか咲かせないため、そういった理由もあるのかもしれない。
ギガンチウムの株元。
葉はネギというよりも、アマリリスっぽく見える。
つぼみが開いた状態と、まだ小花が咲きそろっていない状態。
球体の大きな花は、小さな花の集合体。
近づいてよく見れば、かわいらしい小花が密集しているのが判る。
花弁は、丸みを帯びたものと、尖ったものなど数種類あるようだ。
基本的には薄い紫色をしているが、なかには赤紫やピンクに近いものもある。
切り花として流通する小型種のなかなには、花茎をわざとクネクネさせているものもある。
その姿が面白いので、この時期、生け花などによく使われている。
花弁の形が微妙に異なるものも。
一般家庭ではあまり植えられることがない花だけど、
植物園や公園などで、ずらっと植えられているのは壮観。
周りの花を見守るかのように、ひときわ高く咲いている光景。
なんともたくましく凛々しく見える。
でも花色は自己主張するほどではなく、淡い紫色なので、
花壇全体の雰囲気を壊すこともない。
切り花のギガンチウム。
花の付け根に、つぼみの抜け殻がぶら下がる。
生産者のなかには、むしり取って出荷するひともいる。
付いたままでも、生ける前に大抵はぎ取ってしまうが、
自分は味があるのでこのままにしておく。
ギガンチウムは、切り花としての方がよく見かける。
この時期、花屋に行けばよく置いてある。
そこまで高値ではないので、手にとるひとも多いはず。
ただし、散り際、おしべの葯だろうか?
それが落っこちて、ものすごく散らかるので、
あまり長く飾っておかずに、ちょっと色あせてきたなあと思ったら、
すぐに処分してしまう方がいい。
福岡だと、地植えのものは もう終わり頃。
涼しい地域だと、まだまだこれから楽しめると思う、アリウム・ギガンチウム。
まんまるの大きな薄紫の花を見かけたら、
ぜひ近づいて、小花を一輪一輪楽しんで欲しい。
可憐な小花が集まって、大きな花を形成している姿に なんとなく感動するはず。
以下、ギガンチウムギャラリー。
一輪だけでしゃばりすぎた?
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アリウム・ギガンチウムがモチーフとなっている架空の花、メイクパフ。
アップにすると、きちんと小花が再現されている。
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