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ギガンチウム

2018-06-01 22:36:14 | フラワー・園芸

福岡県直方市 福智山ろく花公園にて。

以下の写真、切り花以外すべて同場所にて撮影。

 

初夏に薄紫色の巨大なまん丸の花を咲かせる、ギガンチウムAllium giganteum

ネギ科ネギ属のアリウム、その中での最大種の花。

ネギの花、いわゆるネギボウズを、そのまま巨大にしたような花。

ひとつひとつ小さな花が集合して、360℃球体に展開して花を咲かせる。

その直径は20cmに達するものもあり、花壇でもひときわ目立つ。

 

 

 

秋植えの球根花として、売られているが、

花のみならず、株自体も大きく育つため敬遠されるようで、

一般家庭ではあまり植えられているところを見たことがない。

畑の片隅などに、数株ひっそりと植えられているのを見かける。

花も一度しか咲かせないため、そういった理由もあるのかもしれない。

 

 

ギガンチウムの株元。

葉はネギというよりも、アマリリスっぽく見える。

 

 

つぼみが開いた状態と、まだ小花が咲きそろっていない状態。

 

球体の大きな花は、小さな花の集合体。

近づいてよく見れば、かわいらしい小花が密集しているのが判る。

花弁は、丸みを帯びたものと、尖ったものなど数種類あるようだ。

基本的には薄い紫色をしているが、なかには赤紫やピンクに近いものもある。

切り花として流通する小型種のなかなには、花茎をわざとクネクネさせているものもある。

その姿が面白いので、この時期、生け花などによく使われている。

 

 

 

花弁の形が微妙に異なるものも。

 

一般家庭ではあまり植えられることがない花だけど、

植物園や公園などで、ずらっと植えられているのは壮観。

周りの花を見守るかのように、ひときわ高く咲いている光景。

なんともたくましく凛々しく見える。

でも花色は自己主張するほどではなく、淡い紫色なので、

花壇全体の雰囲気を壊すこともない。

 

 

切り花のギガンチウム。

花の付け根に、つぼみの抜け殻がぶら下がる。

生産者のなかには、むしり取って出荷するひともいる。

付いたままでも、生ける前に大抵はぎ取ってしまうが、

自分は味があるのでこのままにしておく。

 

ギガンチウムは、切り花としての方がよく見かける。

この時期、花屋に行けばよく置いてある。

そこまで高値ではないので、手にとるひとも多いはず。

ただし、散り際、おしべの葯だろうか?

それが落っこちて、ものすごく散らかるので、

あまり長く飾っておかずに、ちょっと色あせてきたなあと思ったら、

すぐに処分してしまう方がいい。

 

 

 

福岡だと、地植えのものは もう終わり頃。

涼しい地域だと、まだまだこれから楽しめると思う、アリウム・ギガンチウム。

まんまるの大きな薄紫の花を見かけたら、

ぜひ近づいて、小花を一輪一輪楽しんで欲しい。

可憐な小花が集まって、大きな花を形成している姿に なんとなく感動するはず。

 

以下、ギガンチウムギャラリー。

 

 

 

 

 

 

 

 

一輪だけでしゃばりすぎた?

 

 

来客

ハエとハチ(ミツバチ?)

 

ニンテンドー3DS すれ違いが~デンに登場する、

アリウム・ギガンチウムがモチーフとなっている架空の花、メイクパフ。

アップにすると、きちんと小花が再現されている。

 



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