先日の休みに映画を観に行った。
土屋太凰主演のドラマ、“トリガール!”だ。
原作は中村航氏の同タイトルの小説。
キャッチコピーは、“熱血な仲間と空を飛ぶことになっちゃった、最高の夏!”。
予告編をひと目観たときから、これ観よう!って決めていた作品。
公開前に、ダウンタウンの番組に主演の土屋太凰ちゃんが出ていて、
そのトークを観てから、断然、興味が強くなっていた。
熱血青春モノか?コメディなのか?
色々興味があって、とにかく楽しみにして鑑賞に臨んだ。
一浪して理系の大学に入った、ゆきな(土屋太凰)。
キラキラなキャンパスライフを思い描いていたのに、現実は違った。
女子はほとんどおらず、地味でダサい男子ばかりでメガネ率、ほぼ100%。
初日から落胆し、ブツクサ文句を言うゆきなに、声をかけてくる女子。
同じ新入生の、和美(池田イライザ)だった。
和美は、今風のゆるふわ美女だが、実はバリバリのリケジョ。
嫌がるゆきなの手を引いて、あるサークルの門をたたく。
そこは人力飛行サークル、TBT(Team Birdman Trial)だった。
鳥人間飛行コンテストにも参加する、自転車を人力飛行機に改造して飛ばすサークルだ。
心躍らせて説明する和美に対し、興味のないゆきなは、
場違いな発言ばかり繰り返して、周りから冷ややかな視線を浴びる。
そこへ、ひとりの男子が入ってくる。
周りの男子とは明らかに異なる、爽やかなイケメン男子。
メガネだけど。
彼を見た瞬間に、ゆきなは一目惚れ。
その一目惚れした相手がまっすぐに自分のところへ向かってくる。
「君、すっごくいい!いいカラダしてる!僕らと一緒に飛びませんか?」
ゆきなをいきなり勧誘する、そのイケメンメガネ男子。
メロメロになっていたゆきなは、「はいっ!」と即答してしまう。
イケメンメガネは、圭(高杉真宙)。
TBTの部長を務め、人力飛行機のパイロットも務めている。
圭のスカウトによって、体力テストを受けたゆきなは、
その並はずれた体力が買われ、チームの花形、パイロット班に所属することに。
元々流されやすい性格だった、ゆきな。
圭と一緒に自転車を買いに行き、10万円もするロードバイクを購入。
体力づくりのために、自転車通学し、厳しい食事制限に縛られる。
それでも、憧れの圭先輩と飛ぶためだと、必死にがんばるゆきな。
ある日、圭に誘われて夜の飲食店街で待ち合わせ。
シャレたお店でデートだと思い込んでいたゆきな。
しかし、案内されたのは居酒屋。
そこで、ひとりの男に引き会わされる。
荒んで、居酒屋でひとり飲んだくれていた大男。
その男は圭のパートナーである、もうひとりのパイロット、坂場(間宮祥太郎)だった。
昨年の鳥人間コンテストで、圭と坂場のコンビで出場するも、
坂場の操縦ミスで不甲斐ない結果に終わり、以来、TBTに来なくなっていたのだった。
そんな坂場に、新人のパイロット候補だと、ゆきなを紹介する圭。
「女なんかじゃムリだ!」と、ゆきなをバカにして悪態をつく坂場。
カチンと来たゆきなも、売り言葉に買い言葉。
荒んだ坂場に対し、マシンガンのように言い返す。
パイロットテストで、次の鳥人間コンテストでのパイロット二名が決まる。
それに来るよう坂場に告げて、圭とゆきなは居酒屋を後にする。
パイロットテスト当日。
颯爽と現れる坂場。
凄まじい勢いでエアロバイクを漕ぎ、他を圧倒。
満場一致で、今年のパイロットは坂場と圭に決定してしまう。
坂場をTBTに呼び戻すためのダシに使われた・・・。
そう悟ったゆきなは、ショックでTBTを辞めることに。
完成した人力飛行機のテスト飛行にも参加しないでいたが、圭から連絡が入る。
「もう一度だけ騙されて、テスト飛行を見に来てよ!」
しぶしぶと、明け方のキャンパスへと自転車で向かったゆきな。
その眼に映ったのは、夜明けの光に照らされた、美しい人力飛行機の姿だった。
「これが・・・飛ぶの?」
ゆきなは怒りと悔しさを忘れ、テスト飛行に見入る。
コックピットには、圭と坂場がスタンバイ。
TBTの皆の想いを乗せた、二人乗りの人力飛行機、“アドラー”。
開発設計責任者の古沢(矢本悠馬)の合図で、圭と坂場がいっせいにペダルを回す。
ゆっくりと前進し、やがてふわりと機体が宙に浮かぶ。
しかし飛行して間もなく、横風に煽られてアドラーは横転。
圭は全治三週間の怪我を負ってしてしまう。
一度ならず二度もフライトに失敗してしまった坂場。
またもTBTに顔を出さなくなり、居酒屋で酒浸りになってしまう。
そこへゆきなが、ひとりハッパをかけに行く。
「どっち!?飛ぶの!?飛ばないの!?」
坂場を説得するつもりで行ったものの、
逆に自身が泥酔して、坂場におぶってもらい帰宅する羽目に。
しかし、坂場の背中で、ゆきなは自身が抱えてきた本音をこぼす。
周りに流されて生きてきた自分。
アドラーで琵琶湖を飛んで、自分を変えたいと・・・。
そんなゆきなの話を聞いて、坂場もまた自分を変えようと決意する。
坂場はペダルを漕ぐ体力こそずば抜けておれど、
メンタルがひどく弱く、カナヅチということで水に恐怖心を持っていた。
昨年のコンテストでの墜落も、琵琶湖の湖面を見て恐怖心にかられたからで、
先日のテストフライトでの失敗も、機体が浮いた瞬間に、脳裏に水が見えてしまったのだという。
圭が怪我を負ってしまったのも、アドラーが壊れてしまったのも、
全部自分のせいだと飲んだくれていたのだった。
本番までには怪我を治して復帰すると、意欲を見せる圭。
TBTの会議でも、古沢らとともにそれを再確認して、
パイロットをあらためて圭と坂場でと最終決定しようとしたとき、
坂場が立ちあがり、皆の前で宣言する。
「圭、お前とは飛べない・・・。」
騒然とするTBT、唖然とする圭。
「俺はコイツと飛ぶ、コイツとじゃないと飛ばない。」
坂場が名指ししたのは、ゆきなだった!
翌日から、本番に向けて二人の猛特訓が始まる。
エアロバイクにロードバイク、それに厳しい食事制限!
坂場は水を克服するため、スイミングスクールにも通い出す。
だが、二人の仲の悪さは凄まじく、練習中でも大声で罵り合い、
「このペアで本当に大丈夫なのか?」と、周囲が眉を潜めるほど。
そうして迎えた本番直前、ラストのテストフライト。
しかし、コックピットで大ゲンカをはじめる二人。
このまま飛んで機体を壊されてはたまらない!
たまらずストップをかける、古沢。
呆れてため息をつく、他のスタッフたち。
今年のコンテストは、ぶっつけ本番、一発勝負になることに。
はたして、この凸凹コンビで、琵琶湖を飛ぶことができるのか?
面白かった。
すごくテンポがよくて痛快だった!
難をいえば、サブカルチャーに通じていないと、
ゆきなと坂場のケンカでの言い合いの一部が、理解不能だということ。
早口でそういった固有名詞がバンバン出てくるので、これは年配の方には厳しいかも。
自分もかろうじて、クローズのくだりは解ったけれど、涼宮ハルヒのくだりは意味不明だった・・・。
あと、轟二郎とか、自分も知らないのに、今の大学生が知ってるかよと。
ゆきな役の土屋太凰ちゃん、チョイ役では見たことあったが、主演で見たのは初めて。
正直、なぜ人気なのか解らなかったけれど、すごくいい女優さんじゃないか!
実際、運動神経もバツグンだそうで、ダンスなんかも得意だという。
この演技力も相まって、これからもオファー殺到しそうだ。
ただ、顔がたまに、おたこぷーに見えちゃうんだよな。
福岡のひとしか解らんだろうが・・・。
和美役の、池田イライザちゃん。
今流行りのハーフタレントかしら?
それっぽい顔立ちと、スレンダー体型で魅せてくれるが、
これがまた、おっとりしたリケジョという、容姿に相反する役でいい味出していた。
あと細いのに、おっぱいが大きい!
坂場役の間宮祥太郎くん。
アウトローな雰囲気で登場したものの、実際は貧弱メンタルで、
アイドル好き,美少女アニメ?好きという、
これまた容姿とのギャップの大きなキャラを豪快に演じていた。
端正なルックスと、その恵まれた体格、そして演技力。
これまた将来が楽しみな俳優さんだ。
古沢役の矢本悠馬くん。
最近、よう出るな!このひと。
井川遥らと一緒に、ハイボールのCMにも出ててびっくりした。
だんだん売れてきちゃってるな、濱田岳みたいな人気個性派俳優になりそうだ。
劇中では、ちょっと口うるさいアドラー開発責任者という役柄。
圭よりも、この古沢の方がTBTを仕切っていて、こっちが部長のようだった。
ラストではもしかして失恋!?な、切ない光景も・・・。
鳥人間コンテストとか、これまで観たことがなかったんだけど、
この映画観て、ちょっと興味が沸いた。
今度あったら観てみようかしら?
昔、子どもの頃観た鳥人間コンテストって、手に翼持ったりとフザけた格好して、
自転車もヘンテコな装飾で、飛ぶというより、飛び込むって感じのが多かった気がするんだけど、
今は、こんな真面目になってるのね。
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