自分は子どもの頃から喉が、とりわけ扁桃腺が弱い。
これは母親ゆずりらしく、母は中学のときに扁桃腺の切除術をしている。
さらには自分の娘も喉が弱いようで、いったん咳き込んでしまうと、
そのまま吐いてしまうことさえある。
喘息とか気管支炎とかでもなく、いったん風邪をひいて咳の症状が出ると、
他の症状が治っても、咳だけが長引く。
風邪で発熱など滅多にしないのだが、喉だけは確実にやられる。
そこで重宝するのが、のど飴だ。
キシリクリスタルシリーズと、おいしくうるおうシリーズがお気に入り。
昔はのど飴といえば、空気が乾燥し、風邪が流行り、
喉をいたわる必要のある冬季にしか販売していなかったと思うのだが、
今は年中販売されていて、しかもその味はバラエティーに富んでいる。
金柑やレモン,カリン,生姜,ミントなど定番のものから、
ミカン,リンゴ,モモ,ブドウ,アンズ,イチゴ・・・さらにはマンゴーやパイナップル、
あらゆるフルーツに加え、梅干しやら紅茶、黒糖に、コーラまで・・・。
のどを潤し落ち着かせる程度にはもってこいだが、
肝心の咳止め効果は、ほとんどないと言っていい。
味のバラエティーが豊富なので、楽しめるのではあるが。
咳止め効果を欲するならば、ワンクラスアップしたのど飴になる。
王道の龍角散×味覚糖の龍角散のど飴。
そして噛んではいけない、大正製薬のヴィックスドロップ。
“ヴィクッス・メディケイテッド・ドロップス”と、“ヴィックス・ヴェポラップ”。
セットで10回連呼できれば放送部員になれる。
ヴィックスドロップは自分が子どもの頃からお世話になった。
舐めはじめは、他ののど飴と変わらないが、
だんだんと薬っぽい、苦味が強く感じられてくる。
これがエヘン虫を退治してくれ、じわじわと喉に効く。
含有成分をみてもよく解らないが、ほとんど薬っぽい成分みたいだ。
指定医薬部外品になっている。
あと喉には関係ないが、舌を噛むような名前もすごい。
龍角散のど飴は、その名を知らない人は居ないであろう、
江戸時代からある漢方由来成分を配合した、本格的なのど飴。
ヴィックスが西洋医学なら、龍角散は東洋医学か。
ユーカリ,オオバコ,カンゾウなどの、フラボノイドやメントールなど、
薬効成分を多く含む山野草が、十数種類配合されており、
暴れる咳を鎮静させる一定の効果がある。
だが、この二つののど飴も、その場しのぎでしかない。
そこで更にランクアップして、本格的な飴になる。
常磐薬品の南天のど飴と、商品名社名の浅田飴だ。
ほとんど似たような形状と味の両者。
浅田飴のニッキ味はメントール感がなくソフト。
高価だがそのぶん効果も高い。
欠点は、携行しづらいこと、フタのしまりが悪く、すぐにこぼれる。
あとは歩くたび、カタンカタン音が鳴ってうるさい。
取り出して口に入れる際、人目に目立つ。
だが、これらののど飴も、「来そうだな・・・。」と感じたとき、
あらかじめ口に入れると抑制効果が感じられるものの、
既にせき込んだときにはどうしようもなく、
そんなときは、のどスプレーなどで応急処置して、嵐が去るのを待つしかない。
ただ自分はスプレーを患部に当てるのがヘタで、
扁桃腺や喉でなく、しょっちゅう舌の奥に噴射してしまう。
のど飴とは異なるが、最近のお気に入りは顆粒タイプの“龍角散ダイレクト”。
これが喉にじんわり効いてすごく心地良い。
携行もしやすく、水なしで気軽に服用できるのがいい。
一日の摂取量制限が設けられているので、さぞ効果が高いのだろう。
これが最近、売っている店なくなってきた・・・。
近所のドラッグストア全滅。
今もまた、先月半ばにひいた風邪から、咳の症状だけが続いて苦しんでいる。
3月になって春到来だが、まだしばらくは、これらのど飴のお世話になるだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます