まもなく2月も終わり。
受験も終わり、これから卒業シーズンの到来だ。
当時流行った卒業ソング、最近の心にしみる卒業ソング、世代を超えて定番となった卒業ソング、
それら卒業ソングを聴くと、もう16年も前に高校を卒業したが、
卒業式の日のことが、今もなお鮮明によみがえる。
前回、冬うた集と題うって記事を書いたが、
今回は卒業ソングと題うって、お気に入りの卒業ソングを挙げてみる。
贈る言葉/海援隊
武田鉄矢率いるフォークバンド、海援隊。
海援隊という名前は、武田鉄矢の大好きな坂本龍馬由来。
武田鉄矢が主演して大ヒットしたドラマ、「3年B組金八先生」の主題歌として制作された曲。
自分が学生だった当時、卒業式で歌われる定番の曲だった。
小学校の卒業式が確かこの曲だった。
思わず口ずさむ名曲!
想い出がいっぱい/H2O
男性二人組のフォークデュオ、H2O。
このグループ名、原子や分子の記号を知るまで意味不明だった。
あだち充原作のアニメ、「みゆき」のエンディング曲として大ヒット。
自分は、あだち作品のなかでは「タッチ」よりも、この みゆきの方が印象に残っている。
あだち氏自身もこの曲を気に入り、
漫画の連載最終回は、この曲の歌詞に沿った、ドラマチックなコマ割りがなされている。
島谷ひとみや米倉千尋ら、多数のアーティストにカバーされ、
現在も卒業ソングとして歌われ続けているようだ。
中学校の卒業式がこの曲だった。
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YouTube: 思い出がいっぱい H2O
当時よく口ずさんでいたっけ。
なごり雪/イルカ
フォーク歌手のイルカの歌うものが有名だが、これは実はカバーで、
南こうせつ率いるフォークバンド、かぐや姫がオリジナル。
イルカがカバーしたものが大ヒットして、今や春の別れ歌として定着している。
卒業ソングとしては、少し意味合いが異なるかもしれない。
この曲も、坂本冬美や、鬼束ちひろ,夏川りみなど、数多くのアーティストがカバーしている。
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YouTube: Iruka - Nagori Yuki なごり雪
この曲もたまらん・・・!
卒業写真/荒井由美(松任谷由美)
ユーミンこと、松任谷由美のバラードソング。
シンガーソングライターとして作詞・作曲すべて自身で制作した曲。
卒業ソングの定番となっているが、
実は卒業後に、卒業アルバムを眺めながらの想いを歌ったもの。
この曲もまた、徳永英明,浜崎あゆみ,コブクロなど、
例外なく、数多くのアーティストにカバーされている。
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YouTube: 卒業写真/荒井由実- MoviePhoto
妹が松任谷由美のファンで、しょっちゅう聴いていた。
自分としては、実はあまり思い入れがなかったり。
I MISS YOU/LINDBERG
バンド紅一点でボーカルの渡瀬マキ、当初はアイドルとして芸能界デビューしたものの、
「バンドをやりたい」とバンドメンバーを募り、そのままロックボーカリストに転身。
バンドブームの波に乗り、ヒット曲を数多く発表したロックバンド、LINDBERG。
その9th.シングル、「I MISS YOU」。
LINDBERGの曲のなかではマイナーな方で、卒業ソングとしてもまったく認知されていない。
だが、ずっと片思いを続けていて、とうとう卒業式が迫って来て、告白するかしまいか・・・
思い悩み決心する、男子目線の甘く切ない歌詞が当時すごく共感できた。
LINDBERGの楽曲のなかで最もお気に入りの一曲。
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YouTube: LINDBERG - I Miss You (1991PV)
2年の春休みから、3年の卒業までのストーリー。
自分も当時経験した切ない片思いに否が応にもシンクロする。
my graduation/SPEED
ダンスボーカルユニットSPEEDの6th.シングル。
SPEEDにとっては、「White Love」に次ぐヒットナンバー。
卒業という意味の“graduation”というタイトルが付き、歌詞にも含まれているものの、
歌詞全体から察するに、別れた恋人との想い出を噛みしめつつ、
それを胸にしまい、吹っ切ろうとするようなイメージか?
卒業式とは直接関係ないが、別れの季節にぴったりな曲であることは間違いない。
それをしっとりと切なく歌ったラブバラード。
なのに、日清 焼きそばUFOのCMに起用され、SPEEDも出演していたのが謎。
この曲をバックに、SPEED4人の頭上で巨大なUFOが湯切り・・・。
あれはすごくシュールな絵だった・・・。
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YouTube: SPEED - my graduation
このPVの仁絵ちゃんのコーンロウ姿が、めちゃくちゃキュートだった。
Don't need to sey good bye/鈴木あみ(鈴木亜美)
当時人気絶頂だった鈴木亜美の、10th.シングル。
しっとり切ないラブバラード。
歌詞に「卒業」というワードも出るものの、卒業そのものよりも、
卒業に伴う恋人との別れを予感し、それを嘆き悲しみ、必死に避けたいと願う切ない曲。
デビュー当時より格段に大人っぽくなった鈴木あみが、
切々と、それでいて清々しく歌いあげる。
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YouTube: 鈴木亜美「Don't Need To Say Good Bye」
10年以上前のPVだが、今も当時とほとんど変わっていない鈴木亜美は凄い。
それはそうと最後のお祭り騒ぎは何なんだ?
Never Forget/モーニング娘。
モーニング娘。の4th.シングル、「Memory 青春の光」のカップリング曲として収録された曲。
このシングルリリースをもってモーニング娘を脱退(卒業)する、
福田明日香がメインボーカルを務めた。
他のメンバーへの思いを連想させて歌詞にしたものだと思われる。
カップリング曲だが、個人的にかなりお気に入りの名曲。
当時、モーニング娘のデビューのきっかけとなった某バラエティ番組で、
その動向が常に密着され、福田明日香の脱退もドラマチックだったが、
その後、メンバーが頻繁に出たり入ったり・・・。
大ヒットを記録した「LOVEマシーン」で興ざめして聴くのをやめたが、
世間は逆で、その曲を機に一気にトップアイドルグループに上り詰め、
“モーヲタ”と呼ばれた熱狂的なファンが社会現象にまでなった。
世間と正反対の反応は自分のあまのじゃくな性格ゆえんか・・・。
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YouTube: 福田明日香- Never Forget ~Forever~
これ編集したひと、かなりのモーヲタ!
さよならマイデイズ/Sweet Vacation
多国籍バンドユニット、東京エスムジカのリーダー、早川大地と、
タイのエリートお嬢様、Mayによる、ハウス・テクノユニット、Sweet Vacation。
東大出身の早川大地と、タイで最難関の大学に在籍していたMayが組み、
“高学歴多国籍ユニット”として知られる。
日本のみならず、タイでも音楽活動をしている。
そのSweet Vacation の1st.シングルが、「さよならマイデイズ」。
実際には切ない歌詞だが、Mayの無機質で澄んだ歌声のため、
そんな悲しくは聞こえず、むしろポジティブにさえ聞こえる。
終盤の歌詞は実際にポジティブになっている。
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YouTube: Sweet Vacation/さよならマイデイズ 【PV】
Mayの七変化はすごくいいのだが、ラストの栗山千明みたいなのはいただけない。
サクラサク/北乃きい
ちょうど一年前のこの受験シーズ、ネスレ キットカットのCMに起用されていた曲。
CMで聴いてすぐに気に入り、即ダウンロード購入した。
そのタイトルや、受験合格を祈願するというCMのシチュエーションから、
受験ソングだと思われがち。
それも間違いないが、歌詞を通して読めば、れっきとした卒業ソングだということが判る。
北乃きいという人をあまりよく知らなかったが、
この曲リリース時、映画やドラマの主演なども増え、グングン上り調子の女優さんだった。
だが、この直後だったろうか、週刊誌に若手俳優との熱愛現場をスクープされ、
その清純派のイメージが瓦解、一斉にファンが離れ一気に転落してしまうことに・・・。
自分も偶然、そのスクープ写真が掲載された週刊誌を購入していた。
特に思い入れがなかったので何とも思わなかったが、ファンからすれば相当なショックだっただろう。
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YouTube: 北乃きい / サクラサク(short ver.)
どことなく懐かしい、ひと昔前のテイストがすんなりと受け容れられた。
以上・・・ありきたりな定番ものから、誰も知らないようなマニアックなものまで。
卒業ソングは、聴いてしっくりくる時期が限定されるが、
大人になって、卒業したあの日がどんどん“昔”になっていくと、
時期を問わずに、それが学生時代の思い出を呼び覚ますカギになるものだ。
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