よろず戯言

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正八幡神社

2012-01-04 23:20:05 | 日記・エッセイ・コラム

3日が思いがけず休みになった。

年末の喧噪が嘘のように、年を越した瞬間、ピタリと仕事が止まった。

 

こんな状況をみると、葬儀社が根拠なく言ってはばからない、

“正月の間のスタッフの負担を減らすため、

年末に重病患者を病院が故意に死亡させている”説を、

本当なのではないかと疑ってしまう。

看護士をやっている二人の妹も否定しているし、

実際そんなことあるわけないと信じている・・いや信じたい。

 

それはおいといて・・・せっかくの休み、年賀状を作って、

それを投函がてら、最寄りの神社へ初詣へ向かった。

田川郡川崎町にある、正八幡神社(しょうはちまん)。

それほど大きくはない神社だが、小さい頃からお世話になっている神社。

 

この近所に親友の家があり、よく下校途中にその親友と一緒に、

神社の境内と、向かいに流れる中元寺川を往来して、遊んだものだ。

 

01

一の鳥居。

見事な逆光。

 

この地域では毎年5月に、“神幸祭(じんこうさい)”という祭がある。

自分の地区でも、山車を引いて町中を練り歩き、賽銭を貰いながら、

最後にこの正八幡神社へ向かう。

 

Photo_4

境内の外にデッカイ、楠。

見上げていると、頭の中で、“となりのトトロ”の、あのBGMが流れてくる。

 

神社の敷地の片隅に、ちょっとした舞台があって、

この神社のある、中田原地区の男たちが、その舞台で、

たすきを巻いた白黒の装束姿で、(つえ)という舞を披露する。

なんか木の棒(杖?)を振りながら舞うのだが、

子どもの頃は、その舞いが何を意味しているのかさっぱり解らず、

また、面白くもなく、この近所に住む親友が嫌々練習して、

彼の父親と地域のひと達と一緒に、それを舞っていたのを覚えている。

こういち君、元気かな?

 

02

二の鳥居と、その先の階段上にたたずむ社殿。

神幸祭のクライマックスでは、きらびやかな黄金御輿が、

地元の男達によって担がれ、この階段を勢い良く駆け上がって奉納される。

 

Photo_3

年季が入って風格漂う、狛犬。

その体毛のごとく苔生した姿、コケマニアにはたまらない。 

 

人気のある、太宰府天満宮とか、筥崎宮(はこさき)とか、宮地嶽神社(みやじだけ)とか、

知名度も高く、大人気の有名どころと比べれば、

まるで知名度もないこの神社は、元日こそ地元の人で賑えど、

2日が過ぎ、3日ともなると、人はおろか野良犬すら居ない。

 

誰もいない寂れた神社の鳥居をくぐり、手水舎で清めて本殿へと続く階段を登る。

静寂のなか、賽銭を入れてガランガランと鈴を鳴らしてお参りする。

ついでに隣にある、太宰府天満宮の分社と、

“須佐神社”と書かれた、よく解らない神社にもお参りする。

調べると、全国各地に須佐神社という名の神社が存在する。

いずれかの分社なんだろう。

一番近い、同じ福岡県の行橋市にあるのがそうかな?

 

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二の鳥居越しの社殿。

コケマニアには、この鳥居の苔生し具合もたまらない。

 

Photo

社殿に左脇にある、須佐神社(分社?)と、太宰府天満宮分社。

小さい頃 親から、えらくなるように!と、

正八幡神社よりも、こっちをしっかりとお参りしなさいと言われていた。

まあ、えらくなれなかったんですけど。 

 

お参りを終え、さあいよいよ神社でのお楽しみ、おみくじタイム!

社務所の脇に、おみくじの自販機が設置されている。

財布をとりだし、自販機へ向かうと・・・、

あれ?

硬貨投入口が、釘で塞がれている。

よく見ると自販機自体、なんだがサビだらけで、どうみても稼働していない。 

 

仕方がないので社務所の窓口へ――。

お札やお守りが並んでいるなかに、箱に入った小さなおみくじも並んでいた。

ここで買わなきゃならんのか・・・。

窓口には誰も居らず、呼び鈴のようなものもなく、近くに人の居る気配もないので、

「すみませーん!」と、大声で読んでみた。

 

こないだ、下関市の亀山八幡宮へ行ったとき、

それはそれは 若くて超かわいい巫女さんが相手してくれたので、

そういうのを期待していたのだが、

返ってきたのは、「はぁ”ーーーい!」と、野太いおっさんの声。

神聖な場所でよこしまな気持ちを抱いてはいけない。

 

普段着の年配の男性が出てきた。

呼び出しておきながら、50円のおみくじひとつを購入。

少額の買い物にも関わらず、丁寧な応対。

すみません、おじいさん・・・(神主さんじゃないよな?)。

 

さっそく、社殿前でおみくじをの封を切り、ペラペラとめくる。

そして、さっそく、吉凶欄を見やる。

!?

は・・・半吉

はんきちって何だ!!

吉の半分? いやそれは中吉じゃないのか?

初めて目にした、その吉凶に少し戸惑う。

帰って、じっくり読もう・・・境内の木には結ばず、そのまま持って帰ることにした。

 

Photo_2

半吉・・・。

「絢爛なシャンデリアの下に黄金の椅子が待っている~」

おいおい、どういう状況だよ? デヴィ・スカルノか?叶姉妹か?

まあ、言葉の例えだろうけれど。

 

帰宅して、じっくりとおみくじを読む。

運勢,願望,待事,失物,病気,縁談,学問・・・・。

色々と書かれてあるが、一長一短、良くもなくひどく悪いわけでもなく。

ただ、ズシリと来たのが、ふたつ。

 

>病気 精力虚損、厳に女色をつつしめ。

>ささやき 現在もっているものに満足しないものは、

>      もてたらと思うものをもったところで、満足しないだろう。

 

・・・・・。

肝に銘じます・・・。

 

 



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