よろず戯言

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キュウリとナスまるごとパン

2021-09-01 14:05:33 | グルメ

 

福岡県北九州市を中心に店舗を構える、とある人気スーパー。

そのスーパー内にあるベーカリーが、ちょっと変わっている。

定番商品もあるのはあるのだが、なんだかぶっ飛んだ商品が多い。

商品開発の担当者がひょうきんな人なのか?

はたまた少し変わった感性の持ち主なのか?

 

このスーパー自体、店のレイアウトなどスタッフ手作りで手が込んでいて、

他とは独自性を出しているのも確か。

日本一視察の多いスーパーと言われている。

自分の住んでいる町にも、1店舗あるのだが、残念ながらベーカリーが入っていない。

なので仕事帰りに立ち寄る店舗で、その変わったパンをゲットする。

 

これまでもたくさんのヘンなメニューに出会ってきた。

ハンバーガーみたいな調理パン。

だけど挟まっているのは、山盛りのスライス玉ねぎ。

丸ごと一個分のスライス玉ねぎがサンドされた、とんでもパン。

 

パッと見た目はお寿司。

しかし、ネタの下のシャリはパン。

容器は鮮魚コーナーの寿司トレーで、ご丁寧に醤油まで添付された寿司パン。

パン生地はふつうだが、中にはぎっしりと大納言小豆の高級あん。

包み紙には大きく、“本気”の文字。

もはや、あんこの塊だろ!って感じの本気のあんパン。

 

その他にも、いろんな具材が使われていて、

ふつうパンには使わないだろ!っていう具や料理を、

サンドしたり、中に入れ込んでみたり、上に乗っけてベイクしたり。

多すぎろ!っていう具合に、先述の玉ねぎや あんこのみならず、

ホイップクリームまみれだったり、レーズンだらけのパンだったり、

マメに立ち寄っては、バカメニュー(誉め言葉)に楽しませてもらっている。

 

妹曰く、「**のパン、全然おいしくないやん!」と切り捨てる。

確かに、見た目のインパクトは強いけれど、

実際に買って食べてみたら、「うーん・・・。」ってものも少なくない。

バカメニューのほとんどは、味うんぬんより、話のタネにするような商品だ。

 

先月から店頭に並び始めたパンも、これまたインパクト大だった。

味も、ちょっと価格相応ではないのだけれど、なぜかリピートしてしまった。

夏野菜、キュウリとナス。

それぞれが一本まるごと、フランスパンにサンドされたパン。

こんなインパクト大な調理パン、考え付いても実行するのがすごい。

許可する運営もすごい。

 

 

まずはキュウリ。

コッペパンサイズのフランスパン。

真ん中が一直線に切れ込みが入れられ、そこへ丸ごと一本キュウリ。

商品名は、“そのまんま梅キュウリ”。

キュウリにも縦一本切れ込みが入れられており、

その切れ込みに、梅しそが練り込まれている。

 

 

キュウリ単独で食べても全然イケる。

・・・というか単独の方がおいし・・・。

 

スライスされたキュウリが添えられているのは見たことがあるけれど、

メインはチーズだったりポテトサラダだったり、ハムだったりと、

あくまでもキュウリは添えられる程度の脇役。

それが、このパンはどうだ。

真ん中にどーんと一本、見事なキュウリがサンドされている。

有無を言わさずキュウリがメインだ。

 

 

梅しそ(ねり梅と表記されていた)の擦り込まれた量に個体差があった。

塩辛いくらいたっぷり入れられてるやつも。

製造スタッフの匙加減か。

 

食べてみる。

ポリっと軽快な触感。

まぎれもなくキュウリ。

縁日で売られている冷やしキュウリみたく、

浅漬けの素でほんのり味付けがなされてある。

さらに梅しその風味が効いていて、夏の暑いこの季節においしい。

ただ、フランスパン生地との相性は、食感的にはあまりよろしくはない。

 

 

次いでナス。

こちらもコッペパンみたいなフランスパンの真ん中に、

ナスが一本、どーんとサンドされている。

商品名は、“嫁に食べさせたい秋ナスサンド”。

秋ナスの定義がよく解らないが、真夏でもこの商品名で売られていた。

これまた、どう見てもナスがメイン。

カレーパンの具とか、ピザの具なら解らないでもないが、

ナスを単体でパンの具材にチョイスすることがすごい。

 

 

ナス単独でもじゅうぶんにおいしい。

・・・というか単独の方がよっぽどおいし・・・。

 

ナスは素揚げされたのち、だし汁で味付けされた感じ。

しんなりして、よく味が染みている。

表面は格子状に切れ込みが入れられていて、

そこからだしの風味を含んだ、ナスの旨味がジュワっとあふれ出ておいしい。

 

 

ちょっと卑猥に見えてしまう、がくを取り除いたナスの先端。

 

先端部分は、茎とトゲトゲの有るがくは取り除かれているが、

それ以外は残されたまま調理されサンドされている。

ここだけ硬くて味の染みも悪い。

・・・食感的には、やっぱり切り落とすべきだったかも。

食感といえば、これもまたフランスパンとの相性はよろしくないと感じた。

 

パンにナス皮の色素(アントシアニン)が滲んでいる。

 

カットしたら白いものが確認できた。

マヨネーズでも入れられていた?

 

パンだけ食べると、とにかく美味しい。

バカメニューを次々と繰り出してくるベーカリーではあるが、

パンそのものは悪くなく、むしろ美味しい方だ。

クロワッサンや、エピィ,ライ麦の塩パン,カンパーニュ,バタールなど、

高いけれどそれなりにおいしい。

 

真夏に販売されていたが、秋ナス。

 

基本がしっかりしておいしい商品を提供できているからこそ、

こういうお遊びができるのかもしれない。

そしてまた、そのお遊びを楽しみにしている、

自分のような物好きな顧客が居ることも事実。

今後もこのスーパーのベーカリーから目が離せない。

 

キュウリ。

 

ナス。

 



2 コメント

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Unknown (mcm0815)
2021-09-01 16:17:44
おもしろーい!
そんなパン、ブログネタに食べてみたいです!
キュウリもナスも好きだし。
特にキュウリ食べてみたいですね。
梅味なんて、美味しそう。
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キュウリに梅シソは相性よかったです ()
2021-09-01 19:43:03
みはねさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
おもしろいでしょ?
これまで記事にしていませんでしたが、
まあ、このパン屋さん、ネタの宝庫です。
機会あれば、ちょいちょい紹介したいです。
寿司パンとか秀逸でしたもん。
味はアレでしたが・・・。
 
キュウリ好きなのは、そちらのブログでもおっしゃってましたもんね、
ただ・・・フランスパンとの相性がよろしくないので、
ふつうのコッペパンとか、サンドイッチみたく食パンだとよかったかも。
まあ、キュウリ単体の方が美味しいんですけどね。
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