不定期掲載ガンダム記事、"宇宙世紀に散ったキャラクターたち"。
今回は意地とプライドがその身を滅ぼす結果となった骨董品を蒐集する狡猾な策謀家、
機動戦士ガンダムより、マ・クベ。
マ・クベ、ジオン公国軍 突撃機動軍大佐 オデッサ鉱山基地司令。
月のグラナダに本拠を置く突撃機動軍、その司令であるキシリア・ザビ麾下で、
地球侵攻作戦後は、オデッサ周辺の資源採掘基地一帯を支配し、
鉱物資源をキシリアのもとへ送り届けることに尽力する。
典型的な官僚タイプの軍人で、
表立った戦闘よりも、政治的裏取引や敵との交渉の駆け引きを得意とする。
戦闘でも正面攻撃は避け、知略を駆使して周到な作戦を用意し、
敵を罠にはめて、行動を不自由にしてから殲滅しようとする。
一年戦争末期、連邦軍の反攻によって、次第に戦線が押しやられ、
自身の守るオデッサ鉱山基地帯が最前線になりつつあるなかであっても、
ソリの合わないパイロットの部隊、黒い三連星に非協力的であったり、
キシリアと対立するドズル・ザビの部下という理由で、ランバ・ラルへの補給を握りつぶしたりと、
軍全体のことを考えることはせず、キシリアの面目と己の保身のためだけに行動する。
美術品の愛好家であり、単なるコレクターではなく、
その歴史背景などにも造詣の深いインテリで骨董品の収集に余念がない。
地球に降りたのち、旧世紀時代の陶磁器の収集に躍起になる。
とくに中国・北宋時代の白磁の壺を気に入っており、
そのひとつは常に執務室で身近に置いていていた。
有名な彼の最期の言葉は、その寵愛した壺に執着したものとなっている。
宇宙世紀(U.C.)0079,10月。
一年戦争勃発から10ヶ月。
ジオンによる地球へのコロニー落としで始まった、ブリティッシュ作戦。
その攻撃で大打撃を受けた地球連邦軍は、急ピッチで戦力を回復・向上させ、
戦況が膠着状態になった今、いよいよ大規模な反攻作戦に乗り出す。
まずは東ヨーロッパから中央アジアにまたがるジオンの攻略にかかる。
ウクライナにあるオデッサを中心とした、ジオンの資源採掘基地群。
国力の低いジオンが、それを維持するために必要不可欠だった鉱物資源。
それを供給するオデッサを叩き、ジオンへの資源を断つというもの。
地球連邦軍総司令、レビル将軍は"オデッサ作戦"を計画。
ジャブローからの本隊に加え、ヨーロッパ,アジア各方面の連邦軍の部隊が、
オデッサを包囲すべく着々と進軍する。
そのなかに、孤立無援状態にあった、ホワイトベースの部隊も含まれていた。
サイド7を脱出した新造戦艦ホワイトベースは、
満足な補給も受けられぬまま、ジオンの勢力圏内を彷徨っていた。
このときもまた、東アジアを経由して中央アジアにさしかかっていた。
そんな折、ジオンのグラナダ月基地からオデッサ鉱山基地へ、キシリア・ザビが視察に訪れていた。
新型MSやニュータイプ用の新兵器開発に余念のないキシリア。
連邦がザクを超える新型MSを開発したことを受け、
対MS用に新たに開発された機動兵器、MAX-03アッザムのテストのためでもあった。
アッザムにはオデッサ基地司令のマ・クベが搭乗し、キシリアもそれに同乗する。
ところがテスト飛行しているところを、
ホワイトベースのパイロット、アムロ・レイに見つかってしまう。
アッザムが帰還した小規模な鉱山基地が、レビル将軍が総攻撃を仕掛けようとしている、
オデッサ鉱山基地だと勘違いしたアムロは、単機でその攻略に挑む。
連邦のMSの急襲に慌てるマ・クベだったが、キシリアは応戦し撃滅せよと命令する。
「アッザムの性能テストには良い機会です、お前がやって見せい。」
「直接連邦軍のモビルスーツを目にするのも、今後の作戦にも役に立とう。」
先に戦死した、弟のガルマ・ザビの報告してくれた連邦のMSに興味もあったのだ。
アッザムはモビルスーツを檻に閉じ込め、
金属の粉塵と強烈な電磁波で駆動系統を麻痺させてしまう兵器、アッザム・リーダーで、
一時的にガンダムを行動不能に陥れる。
だが、予想をはるかに超えるガンダムの頑丈さ。
アッザム・リーダーは破壊され、アッザム本体もガンダムの攻撃を受け戦闘不能になってしまう。
「これまでのようですね・・・秘密保持のため基地を爆破しなさい!」
基地の存在を連邦に知られたからには、速やかに放棄して撤退すべき。
キシリアはマ・クベに基地の爆破命令を下す。
「はぁ、しかし、あそこにはまだ兵士どもがおります。」
マ・クベがそういうと、間髪いれずにキシリアは再度爆破せよと命令する。
「構いません!何よりも国家機密が優先します!」
こうして多くの将兵達を見捨て、キシリアとマ・クベは、この鉱山基地を爆破して撤退する。
先に北アメリカで撃破された、ザビ家の末子、ガルマ・ザビ。
その仇討ちにと、ザビ家の三男、ドズル・ザビが、
ホワイトベース討伐のため独立部隊を降下させる。
ゲリラ戦を得意とする、ランバ・ラル大尉の率いる歴戦の部隊。
だが、ホワイトベース部隊に対して苦戦し、戦力を失っていくランバ・ラル隊。
そんななか、ドズルからランバ・ラル隊へ、オデッサを経由して支援の補給が届く。
新型の陸戦用重MSドム三機。
だが、これをマ・クベはランバ・ラル隊に渡すことなく、自身がくすねる。
ドズル配下のランバ・ラルが鉱山基地のことを知り過ぎたため、
キシリア配下のマ・クベは、ランバ・ラルが居ると、後々厄介事になると考えていた。
ラルには補給艦が連邦軍によって撃沈されたと、副官のウラガンを通じて嘘の伝達をする。
それを信じ(もしくは嘘だと見抜いていたか?)、
ラルは補給なしであっても、残存戦力だけでホワイトベースを落とすとウラガンに告げる。
ウラガンはそのラルを見て、
「なるほど、戦(いくさ)馬鹿とは、こういう男のことを言う・・・。」と揶揄し、その場を去る。
結果、ランバ・ラル隊は全滅することになる。
補給を握り潰し、援護することもせず、マ・クベが謀殺したといっても過言ではない。
オデッサ基地を着々と包囲する連邦軍。
その包囲網は日に日に狭ばってくる。
しかしマ・クベにはオデッサを守りきれる秘策があった。
レビル将軍の右腕ともいえる、連邦軍最高幹部である、エルラン中将と内通していた。
だが、その前に単独で基地周辺を彷徨っているホワイトベースとガンダムを叩きたい。
工作員を用いて、ホワイトベースの監視機能とミノフスキー粒子の散布機能を破壊。
だが、レーダーだけはわざと生かしておいて、ドップ爆撃機で攻撃を仕掛ける。
レーダー便りに逃走するホワイトベースは、メガ粒子砲の射程圏内へと追い込まれてしまう。
結果、ホワイトベースはエンジンに損傷を追って航行不能に陥る。
シャアでも為し得なかったことをやってのけたのである。
11月、いよいよ連邦軍のオデッサ鉱山基地群の攻略、オデッサ作戦が開始される。
それに先だって、キシリアから増援部隊が派遣される。
ルウム戦役でレビル将軍を拿捕して活躍した、
ガイア,オルテガ,マッシュの三人組小隊、"黒い三連星"だ。
だが、キシリアから頼られていないようで、マ・クベはおもしろくない。
なによりも黒い三連星の武人気質が気に食わず、全くソリが合わない。
結果、マ・クベの援護も受けられず、単独で行動した黒い三連星もまた、
アムロのガンダムの前に全滅してしまう。
オデッサの戦いでは、マ・クベは内通していたエルランの裏切りをアテにしていて、
包囲する連邦軍に対し、充分な戦力を配置していなかった。
だが、事前に内通がバレてしまい、エルランの裏切りがならなかったため、
戦力が手薄だった場所が次々に突破され、オデッサ陥落も時間の問題となる。
だが、マ・クベは怯むことなく、最終手段に出る。
撤退しなければ水素爆弾を使うと、連邦軍に脅しをかける。
南極条約で使用が禁止されていた核兵器。
それを使うというのだ。
だが、レビル将軍は聞く耳を持たず、そのまま進軍を続けた。
連邦が引かないと知るや、彼は躊躇なく核ミサイルの発射ボタンを押す。
「連邦は我々の要求を無視したのだ、彼らはその報いを受けるのだ!」
だが、最後の切り札だった核ミサイルも、
アムロのガンダムによって弾頭が切り落とされ不発に終わる。
こうして、地球での一大決戦となった、オデッサ作戦は終了した。
オデッサ基地は連邦によって占領され、
残ったジオン兵達は散り散りになって、周辺の基地へと敗走する。
だが、司令であるマ・クベは、数多くの兵を残したまま、
ザンジバルで悠々と月へと脱出していたのだった。
「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ。」
「考えてみろ、我々が送り届けた鉱物資源の量を、ジオンはあと10年は戦える!」
壺の音色を愉しみながら、マ・クベはほくそ笑む。
オデッサの戦いののち、ジオンは連邦の本拠地、
南米のジャブロー基地を攻略せんと、地球の一大戦力を投入するも失敗。
この戦いで地球でのジオンの主力部隊は ほぼ壊滅。
戦いの舞台は宇宙へと移る。
U.C.0079,12月24日。
衛星軌道上にあった、ジオンの宇宙要塞ソロモン。
かつて連邦軍が所有していた、小惑星基地コンペイトウ。
そのソロモン攻略戦の火ぶたが切って落とされる。
当初圧倒的な戦力を保有していたジオンであったが、
連邦軍の兵器、ソーラー・システムミラーにより、その大部分が失われ、防衛線が突破されてしまう。
キシリアが月からソロモンへ援軍の艦隊を差し向けたのは、
戦況が芳しくなく、ソロモン陥落が濃厚になっていた頃であった。
その艦隊の司令に抜擢されたのが、オデッサから脱出していたマ・クベだった。
途中、自軍の脱出カプセルを発見するも、マ・クベはそれを見捨てようとする。
副官のバロムに諫められ、脱出カプセルを回収するが、それに乗っていたのは、
ソロモンから脱出した、ドズル・ザビの正妻、ゼナ・ザビと、その嫡女、ミネバ・ラオ・ザビであった。
けっきょくソロモンは陥落し、ドズル・ザビは非業の最期を遂げた。
キシリアの差し向けた援軍は間にあわず、ソロモン宙域から引き返す。
このときマ・クベが救った少女が、この後20年近く続く争いを見続けることになる。
ソロモンを攻略した連邦軍は、次の標的を宇宙要塞ア・バオア・クーとする。
ジオン側も、ここを最終拠点とし、本国と月からも戦力を移行させ、守りを固める。
その前に、まだソロモン宙域に多数潜伏する、ジオン軍の掃討作戦に入る。
ホワイトベース隊もまた、その掃討作戦に参加させられる。
それを見越していたマ・クベは、月には戻らず、バロムと別れチベ級戦艦に移って、
暗礁空域テキサスで、ホワイトベースを迎え撃つ作戦に出る。
当初、マ・クベがキシリアにもっとも重用されていたが、
ガルマを死なせてしまった理由で失脚していたシャア・アズナブルを、
キシリアが自身の配下に加え、フラナガン機関のニュータイプや、
新型MAなどを与えて重用している現状が面白くない。
マ・クベにはシャアに対する強いライバル心と、キシリアに対しての面目があり、
どうしても自身の手でホワイトベースを、ガンダムを討ち取りたかった。
「彼奴の前で木馬とガンダムを仕留めてみせるよ。」
自身専用に開発させた、試作MSギャンを駆りチベから出撃する。
これまで見てきた、ガンダムの性能と、それに乗るパイロットの腕。
それがいかに驚異であるか理解していた。
指揮官であり、MSに乗って前線に出ることなどないマ・クベには、パイロット技能などない。
だが、彼は暗礁空域と、コロニー内に様々な仕掛けを施し、
そこにまんまとガンダムをおびき寄せて行く。
「さて、来てもらおうか・・・ガンダム!」
小惑星に仕掛けた砲台に、ゲートに仕掛けた爆弾、
浮遊機雷に、ギャンの盾から放たれる無数のニードルミサイル。
「戦いをまともにやろうとするから、こういう目に遭うのだよ、ガンダム!」
だが、ガンダムを翻弄することはできても、その頑丈さから、致命傷を与えることができない。
このとき、ちょうどシャアもニュータイプの少女、ララァ・スンと共にテキサスに居た。
自身専用の新型のMSの受領と、ララァの戦場での感度のテストも兼ねていた。
だが、そこでマ・クベのギャンと、アムロのガンダムの戦闘を目の当たりにする。
当初、「マ・クベのお手並みを見せてもらおうか。」と余裕だったシャアだが、
ガンダム相手に、トラップを出し尽くしたマ・クベ。
手の打ちようがない状況に陥っていた。
見かねたシャアが、受け取ったばかりのゲルググで、マ・クベの援護に出る。
ビームライフルを標準装備し、その性能はガンダムに匹敵するジオンの最新型MS、ゲルググ。
アムロのガンダムと激しい攻防を繰り広げる。
だが、それを見たマ・クベが激高する。
「シャア、引けっ!!」
ガンダムと応戦していた、シャアのゲルググを押しやる。
「味方が苦戦しているのを見逃すわけにはいかんのでな。」
そうシャアが言うと、マ・クベは焦りながら言い放つ。
「私なりの戦い方があるからこそ、ガンダムを引きこんだのだよ!」
勝機がないことを悟っていて、もはや意地とプライドだけでガンダムを倒すことに執着していた。
「任せたよ、マ・クベ大佐。」
シャアも、「これは言っても無駄だ」と思ったか、援護をやめて戦闘空域を離れる。
マ・クベはギャンのビームサーベルを構えると、
気迫のこもった怒涛の突き攻撃で、アムロのガンダムを翻弄する。
ニュータイプの乗るガンダムに、無謀にも白兵戦を挑むマ・クベ。
ギャンは元々白兵戦用に特化した機体。
華麗な剣さばきでガンダムに傷を与えるものの、アムロを仕留めることなどできやしなかった。
ガンダムに懐に入られると、ビームサーベルの二刀流でギャンは真っ二つにされる。
「ウラガン!あの壺をキシリア様に届けてくれよ!あれは・・・良いものだ。」
最期の最期まで、キシリアへの忠誠と骨董品への執着を叫んだ。
こうして、ジオンの狡猾な策謀家、マ・クベは散った。
「それ見たことか!付け焼刃に何ができるというか!」
マ・クベがやられた瞬間、シャアはそう吐き捨てる。
この戦いのさなか、そして直後、アムロとララァがお互いの存在を強く察知する。
サイド6で運命の出会いを果たした二人の強力なニュータイプ。
敵味方を越えて、お互い共感し、ニュータイプの為すべきことを探ろうとする。
その数日後、戦場で再び対峙して、悲劇が起こる。
光る宇宙。
アムロとシャアにとって、最後まで引きずることになる悲劇だ。
マ・クベ。
しょっちゅうネタにされる人物なので、
ガンダムのなかでも、知名度はかなり高いキャラクターだと思われる。
前線に居る兵の気持ちを考えない官僚的な軍人のイメージが持たれているが、
アッザムで出撃して敗れ、キシリアに基地爆破を命令された際、
いちおう基地に残った部下のことを気にかける描写がある。
だが、その後、ランバ・ラル隊を半ば見殺し状態にしたり、
多くの部隊や将兵を残してオデッサを放棄し、いち早く逃げ出したり、
ゼナとミネバの乗る脱出カプセルを見捨てようとするなど、
やはり自己中心的でずるい人物のように思えてしまう。
物資の横領,敵との内通,条約無視の核兵器の使用。
自身の身を守るため、キシリアのメンツを保つため、その手段を選ばない。
だが、実際に作戦を立てさせれば、なかなかに優秀で、
ホワイトベースを行動不能に陥れた作戦や、
ギャンでガンダムを誘導する作戦などは、優秀な策謀家の顔がうかがえる。
キシリアに固執していなければ、いち司令としてかなり優秀な戦績を残せたのではなかろうか。
ランバ・ラル隊を支援し、ホワイトベース隊を殲滅できていれば、
オデッサでの戦局も変わっていたろうし、一年戦争自体、大きく戦局が変わっていた可能性もある。
劇場版ではオデッサ作戦が説明だけに留まり、
テキサスの攻防もまるごとカットされているため、アッザムもギャンも登場しない。
そのためマ・クベが登場するのは、黒い三連星と言い合うシーン,
オデッサを脱出するシーン,ゼナとミネバを救出したシーンのみの登場。
アニメ版を観ていないひとには、彼の全容は判らない。
その台詞やネタにされているキャラから、卑屈なイメージを抱いているひとが多いようだが、
アニメ版を通して観れば、自信家であり、意外と大胆な人物だということが判る。
マ・クベに振り回された副官のウラガン。
ギャンのビームサーベル、フェンシングのサーベルみたいに しなるのが面白い。
そんなマ・クベ、ラストは意地とプライドだけで玉砕する。
これまでの用意周到で狡猾で計画的な彼が、
シャアを意識するあまり、自我を忘れ暴走した瞬間。
プライドの高さが、その身を滅ぼす結果となってしまった。
なんとも哀れな最期だが、それまでの振る舞いをみていると、
やはり因果応報だと感じてしまい、まるで同情する気も起きない。
その辺も含め、"哀れなキャラクター”といえる。
次回は、死を悟った瞬間に己がオールドタイプであると痛感して宇宙の塵となった男勝りな女戦士。
マ・クベ関連のトレカ。
以前紹介した、ガンダム総集編ウエハースのおまけカード。
中央のマ・クベは、このおまけのための描きおろしイラスト。
食玩のガンダムスタンダードのギャン。
ビームサーベルを持った右腕は稼働する。
ガシャポンEXのギャン。
シャア専用ゲルググと一緒に並べて、テキサスコロニーを再現。
曲がったビームサーベルは熱湯で直そう。
カードダス、パッケージコレクションのギャン。
裏面にはプラモデルの完成写真と簡単な説明文。
大佐なのに、マ・クベ"少佐"になっている・・・。
SDガンダムカードダスのギャン。
ガンプラのアッザム。
未組立。
ガシャポンSDガンダムのアッザム。
SDガンダム外伝では、伝説の巨人編に、神官として登場。
巨人を復活させるキーマン。
ファミコンのRPGゲーム、ラクロアの勇者~伝説の巨人では、
この神官マクベ・カッツェの家にある壺がキーアイテムとなっていて、
それを勝手に持っていった主人公たちに襲いかかってくる。
ところで、"カッツェ"って何だよ?
ギャンはラクロアの勇者編で騎士として登場。
もともとそういうデザインだから違和感がまったくない。
SD戦国伝では、天下統一編に登場。
ちょっと不気味なシルエット。
アッザムは、スライムとして、ラクロアの勇者編に登場。
単なるザコモンスターだが、勇者の力を十倍にする、
いにしえの言葉が書かれた石板のかけらを持っている重要なキャラ。
実はこのスライムアッザム、騎士セイラがサタンガンダムの呪いによって姿を変えられたもの。
騎士ガンダム一行が、サタンガンダムを撃破すると、呪いが解けて麗しい姿に戻った。
そんなスライムアッザム・・・
赤いのもいれば・・・
逃げ足の速いメタルなやつもいて・・・
たくさん集まれば・・・
キングにもなる!
初代ガンダムは昔のアニメなので、
まだまだスーパーロボット色が強く、
無敵さが強調されてますよね。
それでも最終話で破壊されてしまうのは、
当時としては異例だったのではないかと思います。
こんにちは、コメントありがとうございます。
マ・クベの散り様などが記憶に残っているってことは、
劇場版ではなく、きちんとアニメ版を観られたのですね。
特徴的なアッザムもギャンもカットされ、
「あの壺をキシリア様に届けてくれよ!あれは・・いいものだ!」
すらカットされている劇場版。
マ・クベファン(居るのか判りませんが)は、さぞがっかりしたことでしょう。
あの鉱山基地で残った兵もろとも爆破せよとのキシリアの命令。
自分はあれが発端で、その後のマ・クベがあんな冷酷な人間に変わったんじゃないかと思っています。
それまでは司令官として、それなりに部下も大事にしていたのではないかと。
崇拝するキシリアのやり方に感化され、自身も手段を選ばない作戦を立て、
友軍であっても対立する派閥に属していれば敵と同等にあしらい、
保身第一に前線の兵にも無配慮な行動をとる。
ザビ家の不協和音を解りやすく示していたキャラクターともいえますね。
それを利用して目的を達成させるシャアはしたたかですね。
マ・クベにしてみれば、キシリアに重用され、
自分を蹴落とそうと(思い込み)しているシャアに
援護してもらってガンダムを落としたとしても、
キシリアはますますシャアを評価し、己はますます見離されてしまう・・・!
立場も階級もシャアよりもずっと上の自分が、
ひとりでガンダムを落としてこそキシリアへの面目躍如となる!
そう考えて必死だったと思います。
現実の企業戦士に例えれば解りやすいかもしれません。
部長クラスの自分を差し置いて、
次長クラスの若手が専務に気に入られ、自分の立場を揺るがす。
そんな折にライバル社との顧客争いにひとり苦戦。
若手が支援に来てライバル社との争いに共闘しようとするが、
これで争いを制しても、専務の評価は自分ではなく若手にいってしまう・・・。
焦燥感とプライドで、やはり若手の支援を拒むのではないかと。
そう考えると、マ・クベがシャアを追い払ったのも納得できるますが、
負け=死の戦争でもそう考えてしまうあたり、
マ・クベのプライドの高さは相当だったのでしょうね。
ランバ・ラルはおそらくマ・クベの嘘には気付いていたと思います。
ハモンが不審に思って不満を口にした際、
ラルは他の兵の手前、ハモンを制し、
副官のクランプと共にゲリラ戦で兵達を鼓舞します。
元々シャアの父親、ジオン・ダイクンの家臣だったラル家。
そのためジオンの中では日陰者となり、武功を上げても出世できず、
それでも目をかけてくれるドズルの恩義には報いたいと必死だったのです。
そのために、やはりドズルと対立するキシリアの忠臣には、
言いたいことが言えなかったというところでしょうか。
しかし、(当初は)こども向けのアニメにこんなストーリーを持ちこむなんて、
富野氏はものすごい冒険をしたんだなあ・・・とつくづく思いますね。
こんにちは、お久しぶりです。
コメントありがとうございます。
子どもの頃に持っていたガンダムの本で、ギャンの武装に、
>ヒートサーベル
>シールドミサイル
>浮遊機雷
って書いていて、さらにゲルググの欄には、
>ジオンで最初にビームライフルとビームサーベル(ナギナタ)を装備・・・
みたいなことが書かれていて、ずっとギャンのビームサーベルは、
ドムやグフと同じで、ヒートソードだと思っていました。
記事、修正しておきます。
ご指摘ありがとうございます。
ここ最近の本など見ると、確かにビームサーベルになっていますね。
なんてぶっといビームサーベルなんだ!
しかも、ずっとビーム出力しっ放しってことですよね?
そらゲルググと同スペックでもビームライフルは携行できんわ・・・。
あとマ・クベさんの顔色が悪いのですが、
あの当時のロボットアニメの敵役といえば、まず人間じゃないんですよね。
地底人とか宇宙人とか異次元人というか、そんな設定。
悪役は目付き悪いのはもちろん、肌の色も青だったりするし、
ローブまとって鋭い爪にツノが生えていたり、
敵役のロボットも、パイロットが搭乗するのではなく、
それ自体が巨大な生命体みたいなものが多かったように思います。
(スーパーロボット大戦などで見て。)
で、ガンダムも当然、敵役はスポンサーやテレビ局の指示で、
そのようなデザインで描かれてしまう。
きっと富野由悠季氏も、安彦良和氏も、不本意だったと思います。
敵の大ボスである、ザビ家の人間を見てみましょう。
デギン・・・血色悪い,人相悪い,頭の尖り具合がモンスター。
ギレン・・・血色悪い,人相最悪,眉のなさがモンスター。
キシリア・・・頬のこけ具合と痩せ具合,マスクと魚顔が女悪役。
ドズル・・・人間じゃないデカさと顔の傷がフランケンシュタインのバケモノ。
ガルマはまあ、おいといて、こんな感じで、ほぼ人間離れしたデザイン。
そこで中ボスである、マ・クベさん。
やっぱり血色悪くさせられて目付きも悪くされる。
ランバ・ラルやシャリア・ブルなど、まともなデザインされているけれど、
オルテガにマッシュ、デミトリ―,トクワンなども、
かなり悪役のそれっぽいデザインにされています。
ファーストにおける、このような判りやすいキャラクターデザイン、
ガンダムのデザインやらGアーマーとのギミックなども含め、
自分はむしろ、こども向けにされてしまったと思っています。
実際には内容が難解過ぎてこどもには全く受け容れられず、
途中で打ち切りになってしまったのはご存知のとおりですけどね。
アッザムリーダーを携行武器にですか・・・。
考えたこともなかったです。
搭載ならば、ヴァル・ヴァロが、アッザム・リーダーの改良兵器、プラズマ・リーダーを搭載していましたね。
MSが携行するには大きすぎるし、
白兵戦のさなか、とっさにそれを仕掛けるのも無理がありそうですし、
小型化すれば、出力や有効範囲が狭ばってしまいそうですし、
やっぱり大型のMAか機動兵器にしか搭載できないのかなあ。
グフのヒートロッドや、ハンブラビの海ヘビ,
ゾロアットのビームストリングスあたりが、
MSの内装武器としてこれに近いかなあと思います。
あ、ウイングでしたっけ、種でしたっけ、
観ていないので、トールギスのくだりは解りません・・・。
ごめんなさい。
ドラクエでガンダム語れるひとが減っちゃったので、
味噌さんも、たまには顔出してくださいね。
この人は印象に残っていますね~
しかし流石としか言いようが無い素晴らしい精説ですね。
「あーそう言えばそんな事言ってたなー」程度の記憶から、よりその背景や思惑までしっかりと把握する事ができました。
「しかしまだあそこには兵たちが残っています」の彼らしからぬ言動は、
自分と同類いやそれ以上に冷酷なキシリアを目の当たりにして、「人のふり見て我がふり直せ」的な気持ちがちょっと湧いたのかもしれませんね。
ランバラルは聡明な人でしたから、おっしゃる様にたぶん自分の事を嫌っていそうなマクベが嫌がらせしてきたんだろうなと確信してのあの覚悟なんでしょうね。
最期は「策士、策に溺れる」とかではなく、プライドと地位に固執するあまり冷静さを失い墓穴を掘る。というなかなかリアリティのある失脚というか散り様でした。
頼みのキシリアだって馬鹿ではないからマクベがどういう性格の人物か解った上で利用している。という事も理解して、「ここはシャアを上手く利用してこれを仕留めるのが得策だ」とか瞬時に考えられれば良かったんでしょうけど、まあ現実には難しいでしょうね。
ガルマもそうでしたが、軍に属するということは、階級など身分が上がるか下がるかという事の方がその戦争に勝つ事よりもはるかに大事。って本末転倒な事になってしまうんでしょう。
対してシャアは身分とかどうでもよくて、ひたすら私怨を晴らす事が目標なのでそういう飴も脅しも通用せず常に俯瞰的に物事を見極める事が出来たんでしょうね。
えーと一応ですが
ギャンの武器は試作型ビームサーベルです…。
ああいう騎士っぽい機体もいいですよね
。
…トールギスにパイロット合わせて打ちのめされてる気がしますが
アッザムリーダーって携行兵器に発展していけば結構強かったんじゃないかとよく思います。
クセの強いMAだとうまく利用出来ないんじゃ…クセの強くないMAなんていないか…。
いつみても不健康そうな顔つきのマ・クベさん。
このキャラみるとやっぱりガンダムって子供向けじゃねぇって再確認出来ますね。