以前、キュウリとナスまるごとパンで紹介した、
ふざけたメニューのある、とあるスーパー内のベーカリー。
9月の終わりに見つけたバカ商品がこちら。
やぶれかぶれあん食パン。
一見、よくシニア世帯が購入する、あの小ぶりの食パン。
しかしこの中に、ぎっしりとあんが詰め込まれている。
反対側から見たところ。
あんこがあふれ出ている。
切り口側が表になって売られているので、
見た目からして、もう食パンではない。
パンの耳に相当、いやもう皮一枚だけがパン生地で、
あとは中すべて あんこ。
もはやパンでなく和菓子。
以前、やはりパン生地はごくごく薄く、
中身がぎっしり高級あんこの あんパンが売られていたが、
どういう発想で、こんなものを思いつくのやら・・・。
あんこ好き且つ、バカ商品好きの自分は買わずにはいられなかった。
まず重たい。
中が視認できるのでスカスカでないことは判る。
判ってはいるけれど重たい。
ふだん食べるパンの重量じゃあない。
商品名に“食パン”とあるが、あんパンが生まれた際に、
“菓子パン”と“食パン”という表記が生まれたんでなかったかな?
その区分に従うと、このパンは明らかに菓子パンであり、
あんを詰める前は食パンだったのか?
形こそそうであれ、食パン表記は誤りじゃないのかとツッコミたくなる。
とりあえず食べる。
おいしい。
甘い。
重たい。
こっちの重たいは重量ではなく、胃袋に対しての「重たい」。
若い頃にはペロリといけただろうが、
さすがにこの歳になると、これまるごと一本はきつい。
ふとカロリー表示を見ると、「914kcal」!
成人男性の一日の摂取カロリーの半分じゃん!
おそろしか!
推定値・・・。
とにかくパン生地が薄い。
試しに一ヶ所切り込みを入れて、あんから剥がしてみた。
ゴロンと転がり出てくる あんこの塊。
コンビニの巻きずしの、ごはんと海苔のようだ。
もはやパンじゃあない。
パン生地がただのつまものだ。
というか、くりぬいた中のパンはどうした?
あん詰めるの想定して、元々こんな皮だけみたいなパンとして焼いたのか?
パン生地は5mmほどか。
厚い部分でも1cmなかったように思う。
あんこは安っぽくなく、しっかりとしたあんこ。
大納言小豆とか、そういう表記はなかったけれど、
よくある廉売されている大福とかの、安っぽいあんこではなかった。
価格は相応で、けっして安くはなかった。
ほどよいつぶあんだったのもよかった。
これ、こしあんだったらギブしていたかも。
パン生地から転がり出てきたあんこの塊。
商品名に“やぶれかぶれ”とある。
皮が薄くて あんこぎっしりなので、やぶれ饅頭を連想したが、
たぶん、アホみたいに詰め込んだあんこ。
「ええーい、もう採算なんて無視して あんこパンパンに詰めちまえ!」
そんな意味の、“やぶれかぶれ”ではないかと推測する。
実際には採算取れているだろうけど。
ひとりで食べるにゃリピートしないが、
家族や友人と分け合うにはいいかもしれない。
分ける相手が、あんこのみでも食べられるほどの甘党であることが絶対条件。
またネタとしてもおもしろい。
パーティや祝いの席に持ってってもいいかも。
見た目食パンなので、ジョークに使えるかもしれないし、
クリームやフルーツなどで、シンプルな外観をさらにデコレーションして、
極限まで甘党仕様に魔改造してもおもしろいかもしれない。
わしはやらんけど・・・。
書いていてもういっぺん食べたくなってきた。
これは、あんぱんどころか。
餡子食べてるようなもん。
見ただけで餡子の甘さが口の中に広がってくる(笑)。
うおおぉー、ムリだ!
コメントありがとうございます。
まさに、あんこの塊を食べているようなもんでした。
かすかに塩味が感じられる、薄いパン生地が舌休めになりました。
記事書いたあと、無性に食べたくなってしまい、
売ってるスーパーへ行き、ちょうど焼きたてがあったので再度購入。
焼きたてだとパン生地、ちゃんとふんわり厚みがありました。
どうやら時間が経つと、あんこの水分を吸ってパン生地が硬く薄くなるようです。
それでも、ぎっしりのあんこは健在ですけどね。
で、朝から何も食べてなかったのもあり、
ペロリと一本いけました。
いかんなあ・・・。