切らさないように常備していて、毎朝1本食べているバナナ。
安価で栄養価も高く、オールシーズンおいしいバナナ。
自分の親世代だと、「子どもの頃はごちそうだった!」とかいう話を聞くが、
自分世代では、既に庶民的な果物として広く普及していた。
給食にも、よく登場していた。
そのバナナ、皮をむいて食べる。
枝側を上に持ち、その枝をポキッとやって、
柔らかい皮を、握っているバナナの先端側へ向けて裂いてゆく。
3枚ないし4枚に裂けられた皮をぶら下げた状態で、
むき出しにされた白くて柔らかな果肉を頬張る。
果汁はほとんどないが、しっとりとした食感と優しい甘さ、
なんともいえないトロピカルな香りで満たされる。
そんな小さい頃から食べ続けている、慣れ親しんだバナナ。
大人になってから、ふと疑問に思ったことがあった。
食べ終わったあとの皮だ。
皮そのものというよりも、その剥き方についての疑問。
プライズマシンでゲットしたマリオカートのバナナの皮のキーチェーン。
裏側まで精巧に作られている。
バナナの皮は滑る。
それを世界的に広めたのは喜劇王チャップリンの映画らしいが、
日本でもドリフのコントから、数多くのギャグ漫画など、
様々なシーンで滑って転ぶ小道具として、バナナの皮は使用されてきた。
自分にとって最も身近なものといえば、
やはり任天堂から発売されているレースゲーム、マリオカートだろう。
ライバルマシンをスピンさせるアイテムとして、
初代のスーパーファミコン版から皆勤登場のアイテム。
このマリオカートのアイテムとして登場するバナナの皮なのだが、
上になっているのが、つまり剥いていない方が房の枝の部分で、
下になっている、皮が裂けて剥かれている方がバナナの実の先端部分なのだ。
木になっている状態の上下と同じ。
マリオカートに限らず、バナナの皮ってイラストだと、こう書かれているけれど、
よく考えると、これ剥く方向、逆じゃないか?
試しに先端から剥いてみる。
爪を皮に差し込むようにして先端をめくる。
そのままスルスルと枝側へと剥く。
これ、やっぱ剥きにくいよ・・・。
まず最初の爪をかける段階に問題がある。
枝側からだと、枝を折ってそのまま剥けるのに、
先端からだと、そういう場所がないので爪を皮に食い込ませる必要がある。
するとどうしても、爪のなかにバナナの皮の繊維が入ってしまう。
深爪してた日なんか、痛くて剥けねえ!
どう考えても枝の側から剥く方が合理的だ。
先端から剥くと、固い芯(花の名残?)も付いたままになるので、やっぱり枝側から剥くべきと思う。
バナナの皮の剥く方向を不思議に思ったのが社会人になってから。
周りの人間に訊いてみたが、当時住んでいた広島でも、
実家のある福岡ででも、皆、自分と同じく枝の方から剥いていて、
誰ひとりとして、先端から剥く人物には出会えなかった。
とはいえ、所詮どうでもいいことで、
あの先端から剥かれた状態のバナナの皮がグローバル・スタンダードとなっているのだから、
バナナの産地である南米や東南アジアはじめ欧米諸国でも、
そして日本も東京を中心とした首都圏では、先端から剥いているのだろう。
広島とか福岡とか、西日本じゃ枝から剥くのが主流なのだろう。
・・・・・。
そんなどうでもいいことを考えながら、今日もバナナを食べる。
あ、そういえば、まだ皮に青みが残っていて固い、充分に熟れていないバナナは、
枝の方から剥こうとすると、うまく皮が裂けてくれずに、
中身がブリュッてなって、それが裂けた皮の隙間から出てくることがある。
先端から剥くと、これが避けられるのかもしれんな。
リンゴの食べかすも、左のように描かれていることが多いが、
実際は右のようになると思うんだが・・・?
種やら芯のある真ん中が一番細くなるとかありえんだろ。
バナナの皮を、どっちから剥くかって考えたこと
なかったなぁ〜
そっか、絵に描かれる時は、先から剥かれてますよね。
私は北陸に住んでいますが、
やっぱり枝からポキっと折って食べます。
コメントありがとうございます。
なるほど~北陸でも枝からですか。
これ地域で統計とったら面白いかもしれませんね。
・・・って、本当はバナナをどっちから剥くかなんて、
地域差があるわけではないんでしょうけどね。
今度、イラストやゲーム画像のみならず、
テレビなんかで、実際にバナナを食べているシーンも確認してみたいと思います。
ガッツ石松さん、どっちから食べてたっけかなあ。