先日、マルシンハンバーグで有名な大手食品メーカー、マルシンフーズが、
同じく食肉加工大手の丸大食品に議決権株式100%譲渡の契約を締結し、
丸大食品の完全子会社となった。
このニュースを知って、頭に浮かんだのが、
子どもの頃よく見ていたCM。
「♪ マルシン、マルシン、ハンバ~グ!」
女の子が歌うこのメロディが今も耳に残っている。
マルシンハンバーグのマスコットキャラクター、“みみちゃん”。
知名度の高いこの商品だが、ネットではなぜか評判がよろしくない。
「マズい」「ゴムのような食感」「ハンバーグじゃない」など、
「美味しくない」という意見がすこぶる目立つ。
だが逆に、「あの味が忘れられない」「なつかしい味」「チープで美味しい」などの意見もある。
ネット上でいろんな書き込みを見ていると、
どうも自分と同じくらいの世代から上のひとには好評で、
それ以降の若い世代には不評な感じがする。
で、自分が子どもの頃に、このマルシンハンバーグを食べたかというと、食べた記憶がない。
食べたくなったので、大きめのスーパーをあちこち探してみたが、どこも置いていない。
どこも丸大やイシイの湯せんするレトルトハンバーグばかり・・・。
そういえば最近、めっきりとCMも見なくなったし、
なにより子会社化してしまったくらいだから、業績悪化して販路も縮小しているのかもしれない。
だが探し続けていると、自宅から最も近いスーパーにそれは並んでいた。
灯台もと暗しとはこのことだ。
なんというレトロな外装!
ゲットしたマルシンハンバーグをさっそく調理して食べてみた。
イシイや丸大のチキンハンバーグと異なり、
このマルシンハンバーグは、湯煎ではなくフライパンで焼いて調理する。
ハンバーグの表面がラードでコートされており、
フライパンに油をひく必要がなく、余熱もなしに調理できる。
ジューッという香ばしい音と匂い・・・なんだか美味そうではないか。
せっかくなので、スライスチーズとパイナップルをのっけてみた。
“つなぎ”が多いのか箸でちぎれない。
カットするにはナイフが必要である。
断面をみると目が細かくて、ハンバーグというより、
さつま揚げやじゃこ天みたいな練り製品のような感じ。
箸でちぎれないのは、この練り物並の弾力と固さにあるようだ。
食べてみると・・・美味いじゃないか!
ノスタルジックな気分になる。
チーズをのっけたものの、ソースも塩コショウも調味料は一切付けていない。
製品の最初からの調味のみで食べたが、これがいい。
チープで美味しいというのが、すごくよく判る。
マルシンハンバーグのライバル?と思った、
イシイのチキンハンバーグと、丸大のチキンハンバーグ。
丸大のはなぜか3個パックで売られている。
どちらも焼いて調理するのではなく、湯煎で温めるだけのレトルト食品。
右:丸大食品のチキンハンバーグ
左:石井食品のチキンハンバーグ
ついでにイシイのチキンハンバーグと、丸大のチキンハンバーグも調理した。
調理といっても、このふたつは鍋で袋ごと湯煎するのみ。
イシイのハンバーグ・・・袋を開けたとたん、懐かしい香りがプーーーンと漂う。
このトマトケチャップのような甘酸っぱい香り・・・。
子どもの頃、あのミートボールが大好きだったなあ。
イシイも丸大も昔のCMが今も頭に残っている。
「♪ じゃんけ~んぽん! ミートボールポン!!」
クラスの石井って子に、“ミートボール”ってあだ名を付けていたのを思い出した。
「♪ ハイデハイデハイデハイデホー! ハイデハイデヒヤッホッホー~」
「大きくなれよ!」
あの巨人が、こんなハンバーグ食っても腹の足しにならないだろうよ!
・・・30過ぎじゃなきゃ、解らないだろうCMネタ。
・・・で、食べてみると。
やはりこのふたつの商品も、つなぎが多いのか箸でうまくちぎれない。
丸大のものが、一番チープだったかな。
イシイのものが、一番柔らかかった
このふたつは典型的な惣菜ハンバーグ。
コンビニ弁当などに添えられている、ちっちゃいものと同じような感じ。
これらとマルシンハンバーグはテイストが違うので単純に比較ができない。
甘いソースの絡んだもの、さっぱり塩味でこんがりと香ばしいもの、完全に好みだな。
自分が子どもの頃、ハンバーグといえば、こういうものだった。
だが今じゃ、ビーフとポークの合い挽きで、手捏ねのふんわりしたものが当たり前。
レトルト商品も、合い挽き肉の手捏ねで高級なものが増え、
チーズやキノコがトッピングされたうえ、デミグラスソースがたっぷりとかかっている。
びっくりドンキーやビッグボーイなど、ハンバーグ専門のファミレスが店舗数を拡大し、
ふつうのファミレスでも、ハンバーグメニューを目玉にして力を入れている。
どこもかしこも本格化しているハンバーグだが、たまにはこういう昔ながらのチープなものもいい。
パン屋で売ってるバンズにマルシンを挟んでケチャップかけてチンすると自販機の味に。
気になるときは軽く焼いて挟んでチンしてね。
コメントありがとうございます。
そういえば昔、ドライブインみたいな所に、
ハンバーガーの自販機あったなあ。
うどんや焼きおにぎり、フライドポテトもあったっけ。
残念ながら、自販機のハンバーガーを食べたことがないので、
その味が判らない・・・。
なので是非その方法で再現して食べてみたいところなんですが・・・。
肝心のマルシンハンバーグ自体、ここ数年まったく見かけなくなりました。
スーパーなど寄った先々で確認するのですが、どこにも置いてません。
唯一販売していたスーパーが撤退してしまい、それっきりです。
どこかで売ってないかなあ・・・。
また食べたいよ、マルシンハンバーグ。
案外醤油とか和風な感じの味付けで食べたらいけます
コメントありがとうございます。
和風テイストですか、なるほど試してみたいですね。
わさびと大根おろしを醤油でいただくとか、
きのこの醤油ソテーを乗っけるとか、試してみたいです。
ただ、ここ最近まったく販売しているのを見かけなくて、
まずこのマルシンハンバーグをゲットするのが難しいですね。
異物混入など食品製造メーカーにあってはならない大変な事態です。
そのようなことを、こんな個人ブログに悪戯にコメントするのではなく、
直接メーカーへ、すみやかに連絡してください。
現物を添えることも忘れずに。
いやさすがにそれはない。
びっくりドンキー食べたこと有りますが、
さすがにマルシンハンバーグとは比較にならないですよ。
専門家からみて成分的にほぼ同じ・・・
という意味なら、ああそうなんだ・・・って思ってしまいますが。
買いに行ったらプレーンタイプしかなくてガッカリしました。
なんとタイムリーな!
ちょうど先日、そのチーズ入りを発見して食べてみたので、
近々その記事を上げようと思っていたところです。
プレーンは白、チーズ入りは黄色のパッケージですが、
どうやら金色パッケージのリッチタイプもあるようで、
いつかそれも見つけて食べてみたいと思っています。