よろず戯言

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凶器のボンタンアメ

2022-01-02 23:25:35 | 日記・エッセイ・コラム

 

昨年12月半ば過ぎのこと。

とある お菓子を食べている最中だった。

ガリッ・・・!

うん?

この感触・・・またやってしもうた!

 

急いで咀嚼していたものを手に吐き出す。

ああ・・・やっぱり。

食べていたものの塊のなかに、鈍い銀色した物体。

虫歯治療の冠だ。

粘着性のあるものを食べていて、取れてしまったのだ。 

 

別の歯だが、ちょうど虫歯治療中で歯医者にかかっている最中。

だが、既に年内の治療は終え、次の予約は明けて1月上旬だ。

年内に再度予約は難しいだろうし・・・。

二週間ほど耐えられればいいから、そのときに診てもらうか・・・。

 

思うようにものが食べられないのはストレスフル。

 

そう考えていたのだが、治療中の歯が右側の下奥歯。

冠が取れた歯が左側の上の奥歯。

左右両方の奥歯が欠場状態で、大きなものの咀嚼が困難に。

治療中の方がやはり沁みるので、左側で咀嚼する。

すると、冠が外れた歯に食べ物が詰まる詰まる。

そしてやっぱり沁みる。

虫歯は治療済みではあるが、表面のエナメル層でなく、

神経に近い歯の芯?の部分がぽっかり剥き出しなわけだから、

熱いもの冷たいものが沁みる沁みる。

 

・・・。

この状態で年末年始を過ごすのは厳しそうだ。

やっぱり年内に治療してもらうべき。

それに冠が取れて いびつになってしまった歯も、縁が欠けてしまっりして形が変わると、

取れた冠が合わなくなって、再利用できなくなる。

そうなると新たに型を取って、新しく冠を作らなきゃならない。

 

 

ダメ元で歯医者に電話してみる。

もし断られても、他の歯医者をあたってみることにした。

電話で事情を伝え、少しだけ待たされて返答が来た。

年内に予約を取ることができた。

その際、取れた冠を持って来てくださいとのこと。

 

取れた冠をティッシュにくるみ、歯医者へ。

診察室へと呼ばれ、治療台の椅子に座る。

前かけを付けられながら質問される。

「何を食べられていて取れました?」

「ボンタンアメです。」

「え!? ぼんたん・・・あめ?」

 

犯人。

 

聞けば、ボンタンアメで歯の詰め物が取れた患者は初めてだという。

餅やキャラメル,ガムなんかも多いが、いちばん多いのは“ハイチュウ”とのこと。

ハイチュウねえ・・・しばらく食べてないな。

いちばん好きだったヨーグルト味がレギュラーからなくなってから、すっかり買わなくなった。

同じソフトキャンディでも、ぷっちょの方が食べているかも。

 

「ボンタンアメ、まだ売ってるんですね、懐かしい。」

治療しながら、そんなことを言う医者。

自分よりずっと年上、60半ば過ぎくらいの年配の女医さん。

なのにボンタンアメが現役だってことを知らないだなんて・・・。

職業柄、お菓子事情に疎いのかもしれない。

甘いものなんて絶対摂取してなさそう。

 

とれた冠はそのまま使うことができ、きっちり元通りになって治療は終了。

ガムにキャラメル,おもち、そしてボンタンアメ。

今後、こういった粘着性のある食べ物は気を付けなきゃならん。

よくよく思い出すと、ボンタンアメで歯の詰め物が取れたのは二度目。

しかも前回も同じ歯の同じ冠だったように思う。

 

自分のかかりつけ歯医者では、

詰め物 外しの犯人でもっとも多いのはハイチュウらしい。

  

年齢とともに歯が減りつつある。

既に奥歯を二本失っている。

この状態で若い頃のように、なんでもバリバリ食べられなくなっている。

くろがねの堅パンなんて、今 食べられるかしら?

嚙み合わせもちぐはぐになっているから、

硬いもの柔らかいもの区別なく咀嚼が不自由になる。

 

近いうちに、右上の親知らずも抜歯する予定。

これを含めると三本の歯を失うことになる。

部分入れ歯含め、なるべく入れ歯は避けたい。

そう思っているが、この歯の喪失ペースだと、

還暦前に入れ歯なんて羽目になりそう・・・。

 

ボンタンアメのパッケージの後ろに注意書きが!

ちゃんとメーカー側も配慮していたのだ。

 

そしてハイチュウの方にも注意書きがあった!

他にも森永ミルクキャラメルや、ロッテの小梅ちゃん、

カンロのピュレグミなど、よく見たらけっこう書かれていた。

ふだん気にしないが、各メーカーしっかり注意喚起しているんだな。

 

もっと若いうちから歯を大切にしておくんだった。

 



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