よろず戯言

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ガストにて

2022-09-01 20:20:47 | 日記・エッセイ・コラム

 

先日、姪っ子を連れて美術館へ行った帰り。

二人とも腹ペコだったので、帰宅前に遅い昼食をとることに。

寄ったのは、国道沿いにあるファミレスのガスト。 

ここへ来たのは、2年振りくらいだろうか?

ガスト自体もそれぐらいぶりだと思う。

 

ランチでは遅いし夕飯には早い。

午後4時前後の中途半端な時間。

店内にはまったく客がいない。

ドリンクバーのみでワイワイやってる学生のグループでも居てもいい時間だけど、

夏休み中だったので、そんな光景もない。

 

座席についてメニューを見る。

ササっと自分のものを決めて、姪っ子の注文を訊く。

「これ・・・。」

小学校3年生の姪っ子3号、はにかみながらメニューのひとつを指さす。

う・・・うなぎだと!?

 

ライスや味噌汁を付けても1,000円未満のハンバーグや、

同じ価格帯でも、ステーキやミックスグリルなんかが在るのに、

一杯1,000円以上もする、ぜいたくな うな丼を指さしやがった!

ちょ・・・コイツ・・・わしもまだ今季うなぎを食えていないのに・・・。

 

姪っ子が注文したうな丼

 

でもまあ、ひとりだけ美術館に付いてきてくれた かわいい姪っ子。

ここで拒んでは、おじさんの威厳が無くなってしまう。

値段なんてそんな気にすることじゃないんだ。

わしが思うのは、ファミレスでうなぎは損だぞ・・・ってこと。

子どもにゃ解らんだろうけどさ。

 

オーダーが決まったので、テーブルにあった呼び鈴を鳴らす。

すぐに店員さんがやって来た。

メニューを手に、注文を伝えようかと思ったら・・・。

「ご注文ですね~、まずは、このボタンを・・・。」

店員さん、テーブルの奥にあったタッチパネルを操作し始めた。

え・・・!

この機会使って自分で勝手に注文するんだったの・・・?

 

「あ、すいません、タッチパネルで注文するんですね・・・。」

「気付きませんでした、たぶん自分でできます。」

店員さんからタッチパネルを受け取り、そそくさと自分で注文する。

コロナ禍で導入されたのかな?

しばらく来ないうちにハイテクになってるわ。

 

店員さんにオーダーする時代はもう古いっ!

 

タッチパネルで注文を済ませる。

ドリンクバーも注文したが・・・勝手に飲み物を注ぎに行っていいのかな?

オーダー終了した時点で、もう大丈夫なんだろうな・・・?

たぶん大丈夫だろうと、姪っ子を連れてドリンクバーへ。

 

ドラクエⅩ、前に誰かのお宅で見かけたドリンクバーを再現したハウジング。

ドリンクバーというか、コーヒーサーバーだな。

 

ドリンクを持ってテーブルへ戻る。

店内装飾とかメニューやら、いろんな案内やらを見ていると、

そのなかのひとつ、ラミネートされた案内に目が留まる。

“猫ちゃんロボットがお料理を運ぶことがあります”

と書かれたチラシのような案内。

 

日本を代表する猫ちゃんロボット

 

掲載された写真には、猫の顔を付けた寸胴なロボットが。

胴体部分が棚になっていて、そこへ料理が入れられて、

できた料理を各テーブルまで運ぶって仕様なのね。

猫ロボットが料理を持ってきた際の、対応の仕方なんかが案内されていた。

 

へぇ~面白いな。

まあこんな田舎店舗で導入はされてなかろうし、

導入されていたとしても、客はわしらだけじゃし、

わしらだけのためにロボット起動させやしないだろうし、

まあ、店員さんが普通に持ってくるじゃろう。

 

姪っ子とふたり、その案内を見ながら そう思っていた。

そんな矢先、厨房の方から甲高い声が聞こえてきた。

 

「いってくるニャン!」

 

姪っ子と目を見合わせる。

 

ガタン・・ガタン・・・ガタン・・・何かが細やかな段差を渡ってくるような音がする・・・。

 

その音が段々と近づいてくる。

自分らが座っていたテーブルは厨房を背にした、曲がり角の先。

近づいてくる音の正体は直前になるまで確認できない。

だが、明らかにコイツだと思った。

目の前の案内に載っている、猫型の配膳ロボット。

 

来たっ・・・!

 

思ったよりも滑らかな動きでそいつは現れた。

自分らの座るテーブルに到着すると、その脇でくるんと方向転換。

客が料理を取りやすいよう、体の向きを変えたのだ。

「光ってるところから、料理を取ってニャン!」

※セリフはうろ覚え。

 

コイツ・・・賢いっ!

 

自分が注文したシーフードサラダだ。

おそるおそる手を伸ばして料理を受け取る。

・・・・・。

しばしの沈黙。

え・・・チップか何かあげなきゃならない状況?

かっぱ寿司の新幹線みたく、受け取ったら本体のボタン押すとかなにか?

 

「ごゆっくりどうぞ!」

 

そう言うと向きを変えて、厨房の方へと戻って行った。

ガタン・・ガタン・・ガタン・・・と、段差を通る音が遠のいていく。

この店舗、床に石畳調のデコレーションが施されており、

猫型ロボットが、その模様のわずかな段差をとおるとき、

どうしてもガタンガタンと音を発してしまうようだ。

 

 

次に自分の頼んだドリアがやってきた。

ラストに姪っ子の頼んだうな丼と、自分の頼んだサラダうどん。

計3回、自分らのテーブルにやってきた猫型ロボット。

その都度、厨房の奥で「行ってくるニャン!」と元気よく発し、

ガタン・・ガタン・・・言わせながらやってくる。

 

いや~ここまでしっかりと働いているロボット、初めて見たわ。

はま寿司のペッパー君には何度も触れているが、

あれは入店時の受付から、客を配席して案内するだけであって、

そこまで驚くような役割をこなしてはいなかった。

前にハワイアンレストランで、いきなり足元に現れた、

お掃除ロボットのルンバに驚いたこともあったな。

最近のハイテク具合には驚かされる。

 

またガストに行きたくなった。

すかいらーくグループは業績低迷で、ガストなど大量閉店が決まっているらしいが、

この最寄り店舗が閉店対象の店舗でないことを祈る。

 

猫ちゃんロボットのおかげで、ガストは間違いなく楽しいレストランだった。

 



6 コメント

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Unknown (mcm0815)
2022-09-01 20:39:52
「いってくるにゃん!」
可愛い(笑)。
外食ほとんどしないので、出会うことは無いだろけど。
ちょっと見てみたい〜!
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子どもや女性には大ウケかも ()
2022-09-01 22:09:21
みはねさんこんばんは、コメントありがとうございます。
 
お察しのとおり、かわいかったですよ。
これに会いに行くためだけにガストに行く価値あるかも。
ビジュアルも、自分のうろ覚え画像の数百倍はかわいいので
期待していいと思います。
 
どうしても行く機会がないのなら、
Youtubeなんかに画像が上がっているようなので、
それで見てみるのもいいかもしれません。
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Unknown (きなこ)
2022-09-02 15:18:42
ウナギ嫌いの私にとって、姪っ子ちゃんの味覚の渋さには感心いたしました。
実は先日は〇寿司での事です。
レーンを爆走中の寿司が、私の席の横でいきなり横転、テーブルに落下してきました。
私も、近くの席の人達も固まりました。
その寿司は私が注文した寿司ではありませんでしたが、はま〇司のレーンの性能は猫型ロボットに完敗のようです。
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アツアツの味噌汁や茶碗蒸しじゃなくて良かったですね ()
2022-09-02 16:15:09
きなこさんこんにちは、コメントありがとうございます。
 
回転寿司のレーンで、そういったトラブルには未だ遭遇したことはないですね。
よく寿司が倒れていたり、軍艦からこぼれていたり・・っていうのは見ますが。
 
あと民度の問題でしょうが、ネタだけがはぎ取られて、
シャリだけが回っている光景を見たことがあります・・・。
 
それにしても脱線の原因はなんなんでしょうね?
誰か置き石イタズラした?
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Unknown (きなこ)
2022-09-02 19:09:54
お一人様食事でテーブル席、向かい側の方に落下したので、被害者はいませんでした。
店員の方によると、「置き方がよくなかったかも」
私も汁物系でなくてよかったと思います。
自分に当たらなくても、片付けるのが大変ですからね。
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機械じゃなくて人為ミス? ()
2022-09-03 00:14:55
>きなこさん
 
さすがに横転するようなヤワな設計じゃないでしょうから、
よっぽど偏った乗せ方をしたのかもしれませんね。
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