HANASAKUKORO
胸の中で、
花咲くころ。
僕は誰かを疲れさせていて。
白い帽子をカブッタ料理人。
おいしい料理をいつも出すよ。
眼鏡をかけた、おじさん、今日は少し不機嫌だね。
花咲くころには機嫌は直るかな。
疲れるのは、僕も一緒だよ、
おじさんと一緒だよ。
だから僕も本当は少しだけ悩んでいるんだ。
でも、半ば諦めかけていて。
でもおじさんのこと嫌いじゃないんだ、本当は大好き。
だから、本当はおじさんが疲れるのは嫌なんだ。
ねぇ、花が咲こうとしているよ、おじさん、見える?
子守唄も聞こえてくるね。
僕のね、胸にも一凛の花が風に吹かれて飛んできたよ。
なんだか寂しいね。
でも微笑ましいね。
ねぇおじさん、一緒に笑ってくれる?
僕と一緒にね。
でも本当にうれしいときにしてほしんだ。
だっておじさん疲れるの僕は嫌だから。
五月に、やっと花が咲くんだね。
綺麗。
本当に綺麗だよ。
おじさん