べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

入試直前なのに協力してくれない|出番ですよ、お父さん

2016年12月24日 | 保護者からご相談
「少しくらい協力してくれてもいいじゃない!」

「気にしてるよ俺だって…」、当事者感がまるでない。キョトンとされるかもしれません。その顔がまたムカつく。初めての受験に子どももわたしも不安なのにもう少し気を使ってよね、もう!


言い分はあるんです。男の立場で言うと。でもいろいろ理屈つけたところで「何したらいいかよくわかんない」が正直なところ。大人で父親でそのくらい当たり前でしょと詰められても経験のないことはよくわかりません。みんな最初からできてたような顔してますけど本当は失敗したか周りを見てから覚えた。そうでしょ?それに母と子がガッチリ組んでるところへ、いまから急に入りにくいんだな。アウェイ感いっぱいで、いつも責められてる感じなんだもの。こんなことならもっと前から少しずつ共有をしておけば良かった。それが理想です。でもいまは置いときましょう。誰が悪いか犯人探しをしても現実に益はない。あなたの気が晴れるくらいで、いまは全然ありません

感情は置いといて、結果を優先しましょう

「勝負に勝つ」ってそういうことです。切り替えができるひとから結果的に勝ちます。特に勝ち"続ける"のは結果に向けた行動へと切り替えができるひとです。勝負の時は一瞬ですが、勝負の結果は長い積み重ねで決まるからです。今日はやる気わかないけど宿題だけは済ませとこうなんて、理想や一時の感情を置いて結果を優先する行動です。確実に前に進めます。ここに「才能」なんていらない。行動の積み重ねが勝ちを呼びます。これを受験生に学んで欲しいんです。これからも勝負時が控えてる子どもたちに伝えたい。犯人探しは受験が終わってからでもいいじゃないですか。その時まだ必要だったらで


また塾講師の立場で申し上げると、家族全員が気が入りすぎるのは少し心配です。勝負には予定外がつきものです。予定が少し狂えば一緒に悪い方に転がりかねない。精神的にゆとりが必要です。受験は十代の子どもたちに大きな位置を占めますが「絶対」じゃない。受験は成長の入口に過ぎないからです。合格したらそれだけで人生バラ色でもないし、落ちたらすべて終わりでもない。受験は大事ですが「絶対」じゃない。大事ですからしっかり人生設計をして準備を整え自信を持って受験をしてもらいたいと願いますが、それは受験じゃない年に時間を取って備えるべきです。受験直前のいまは置いときましょう

「受験ごときで一生は決まらない。でも後悔しないよう全力は出しておこう」、少し引いた位置からそれを支え見守る立場だって必要だと思いますよ


さて本題です。お父さんは受験のジャマを目論(もくろ)んでいるのでしょうか。その可能性はありませんよね。じゃあ協力してもらえるはず。どうしたらいいかがわかっていないだけです。こんなときは、ゴールを共有し具体的にして欲しい行動を示せばいい

ゴールはたとえば、受験を機にわが子の成長を勝ち取るにしてみます。単純に「合格」でも良いと思いますが、これは受験生本人の状況に左右されます。親ばかり焦ってもどうにもなりません。もう少し具体的に「子どもの緊張をほぐし、自信を持たせ前に向かう」でもいいですね

ゴールが決まったら共有です。そのためには相手の気持ちを受けとめること。お父さんだって、 少し早く帰ってきてたり塾や学校の様子を気にしてたりしてるのかもしれません。なにより受験や進学費用を稼ごうと仕事を頑張ってます。なにもしてないわけがない。共有の基本は相手をまず受け止めること。日ごろの労をねぎらい、それからわが子が頑張っている姿を報告すれば、「もっと頑張ってほしい」と協力モードに入りやすくなります。また期限を区切り、実行しやすいことを具体的に提案します。たとえば

「家でダラケてるように見えても、塾で夏前と見違えると言われてるんですってよ」

「受験本番まであと二週間。応援のため家族全員でテレビ控えよう」

少しずつ共有をしていけばいいんです。もしかしたら時間が足りないかもしれません。でもそれはこの次の勝負時までの課題で、いまは「子どもの緊張をほぐし、自信を持たせ前に向かう」でいいんです。共有さえできていれば、この受験はお子さんの成長の(親御さんの成長も!)大きなきっかけになりますから(藤田)


お父さんスイッチ|出番ですよ、お父さん


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