べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

小学校の外国語活動、英語が話せるようになる授業ではありません(2)

2011年03月28日 | 英語
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 まずは、楽しんでもらいましょう。他のひとにむかって自分を表現してみることが、コミュニケーションの第一歩です。大きくゆっくり声をだしてみましょう。

 ですが、なんとなく参加するだけでは英語を話せるようにはなりません。中学以降の学力としての英語にもなりません。

 どうすれば、小学英語を英会話や学力へ結びつけることができるのでしょうか?


 具体的な目標を決めることです。
 
 実現可能な目標をひとつ、期限を決めて実行させることです。漠然(ばくぜん)とした"夢"のままでは、個人の能力は身につかないからです。

 英検やTOEIC(トイック)またはケンブリッジ英検といった検定試験を、過去問で練習した上で受けてもらいましょう。


 大人が漠然と「英語がしゃべれたらいいなあ」と思うように、子どもたちの英語への関心も漠然とした"夢"です。

(テレビでコマーシャルやってるような)有名な会社に就職したい
(いま地元でやっているクラブの延長で)Jリーガーになりたい
(学校の英語だけやっていれば)フライトアテンダントになれないかな

 これらも漠然とした"夢"です。就職活動をする大学4年生、テレビコマーシャルをやっている企業に志望が集中し、企業同士の取引で実績のある会社にはひとが集まらないそうです。ミスマッチ(不適当な組み合わせ)が起きています。

 "夢"のままでは、何かを実現させることはむずかしいのです。


 子どもたちだって現実の厳しさを知ってはいます。知っているから、"夢"をこわしたくない。"夢"がこわれるのが、良くないことだと思いこんでいます。

 テレビのスーパーヒーローは"夢"です。だれもが本当になりたいと思い、いつか忘れてしまいます。そこにあった正義や友情を守りたいという気持ちがなくなったわけではないでしょう。もっと具体的な知恵や思いやりで、身近で実現できる"目標"に成長させたはずです。"夢"そのものが悪いわけではないのです。

 具体的な"目標"なら、実現できます。

 
 検定を受けても英語がしゃべれるようにはならないかもしれません。ペラペラ使いこなすのはむずかしい。わたしはできません。

 英語はコミュニケーションの道具ですから、ペラペラしゃべれるだけがゴールではありません。仕事で必要なだけ使える、でもいいわけです。これなら具体的な目標を少しずつクリアしていけば必ずできます。


 検定試験を、過去問で練習した上で受けてもらいましょう。フライトアテンダント志望の子とは、高1の6月までに英検準2級に合格する期限を設定して、毎日10問英単語を練習することからはじめました。

中高生のなかだるみに目標を(1)|英検準2級対策をスタートしました

 また、児童英検は正答率が出され、事前に過去問を解いて受験をさせれば、その結果の伸びが目に見えます。試験らしい試験のない小学生にとって、具体的な"目標"に取り組む姿勢を身につけるきっかけになります。複数回受けてみてはどうでしょうか。

 ESS(English Speaking Society)といった、英語のクラブ活動がさかんな中学高校へ進学するのもよいでしょう。具体的には…リンクは貼りません。本人に調べてもらいます。おうちでも、受験先を話し合う良いきっかけになるでしょう。


 実現可能な目標をひとつ、期限を決めて実行してもらうこと。ただの夢を"目標"にかえてしまう、かんたんな方法です。(塾長)


[英語"で"学ぶということ]

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