におい

遅い時間の電車に乗る。


ある「におい」に反応する私がいた。
どうも落ち着かない…



お酒。。。

胸がぎゅっとなる。



妙な感覚をじっと感じてみる…


夫だ…
夫のにおいだ…


強いお酒のにおいは、
酔って暴言を吐く夫を連想させる…


トラウマか…


それでか…
お酒を飲めなくなったのは…
飲みたくなくなった…のは



たまに飲むと、頭が痛くて不快。


拒否…か…



そんな私がいる…と、
感じながら帰途につく。



大丈夫。
ここには夫はいない。


暴言を吐かれることもない。



ハラスメント…
トラウマ…
フラッシュバック…
PTSD…

その苦しみに悩まされている人は、
たくさんいるんだろう。



そんな自分を感じながら、
ここにいる私は「その時」の自分とは違う
…と言い聞かせる。


別の私…
別の時間…





ふと…
地下鉄の揺れとそんなことを感じた。