悩むということ

　息子１３歳、思春期＆反抗期。。。
何に対しても不満があり、やり切れず虚しさを感じる様子。


　変化のない日々の生活。
ゲームばかりの友達。
荒れる学校。
やる気のない教師の授業。。。
そして、自分に対し文句ばかり言う両親。



　“変化がなく、当たり前に日々の生活が過ごせることの有難さ”
…これが幸せだと理解できたのは私も２０歳の後半。
息子の不満は判らないでもない。



　息子に電話がかかる。
友達からの電話。
その内容は、息子が言うには「自分で考えたら分かるやろ」
些細なことでも頼ってくる友達にも疲れ気味。。。

　唯一の楽しみだった部活のテニスも、指導者が居ないらしくマンネリ化して遊びの延長のよう。

　もう何もかもがイヤになってしまっているらしく、今日は涙を浮かべて八つ当たり。
一昨日は、やる気のない数学の教師の文句をタラタラ。。。



　自虐的で破壊的な言葉が息子の口から次々と出てくる。



　今の状況に不満があるのなら、それを変えなきゃならない。
文句を言っているだけじゃ、何も変わらない。
待っているだけじゃ、何も変わらない。
行動を起こすのは自分自身。

　今の学校がイヤなら、転校すればいい。
友達がイヤなら、そう伝えればいい。
教師に不満があるのなら、それを教師に伝えればいい。
親への不満は…話し合おう。

　自分で決めなきゃ、何にも変わらないし、不満は消えない。




　二人で昼食を摂りながら、私はそう伝えた。

　生きていくことは大変なこと。
楽しいばかりじゃない。
嫌なことや辛いことのなんと多いことか。。。
けど、生まれてきた以上、その命が尽きるまで生きていかなきゃ。
命を自分で消してしまうことだけは、決して許されない。
…私は許さない。



　息子は沈んだ顔で「行って来る」と、どこかへ出掛けて行った。
私の後ろから私に抱きついて。。。


　「命を自分で絶ったらアカン。
　　人を傷つけたらアカン。
　　犯罪を犯したらアカンで。
　　帰っておいでや。」
そう言って送り出した。


　「５時には帰る」息子はそう言って出掛けて行った。







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　連れ合いが借金を背負ってから、息子は父親である連れ合いに対し、かなりの不満を抱えている。

　６月に入り、抵当に入っている奈良県の家が先方に渡ることになっている。
連れ合いは休みの度に、その家の片付けに明け暮れている。
…私が手伝えないから、一人で。
先週は仏壇を処分した。
代わりに、小さな仏壇が我が家に据えられた。
昨日は、置いたままになっていた私のピアノを友人の家に引越しさせた。
奈良の家に置いてあったものが、今の家にどんどん運び込まれている。

　息子の日々の生活の中にも、こんな変化への動揺があるのだろう。
息子は父親が許されない様子。。。
まぁ、この年齢の男の子には、成長期の一過程でもあるのだけど。。。




　私の最近の疲れは、こんなところから来ているのかもしれない。（＾＾；
（あと、連れ合いの息子の奥さんとそのお母さんね。＾＾；）




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　そう言えば、仕事先でよく患者さんと話をする。
大抵、私よりもずっと高齢者の方々。
他愛ない話もすれば、その方の生き様を感じるような話も聞く。

　一見、幸せそうに見える方々。
けど、色んな人生があり、それぞれに大きな悩みを抱えながら生きていらっしゃることを感じる。




　息子の悩み、今の彼にとってそれは大きな悩みに違いない。
けど、これからの長い人生、もっともっと大きな壁に幾度となく、突き当たることだろう。

　人は悩みながら生きている。
悩みのない人なんて居ない筈。
それをどう感じてどう対処しながら生きていくのか…。
それによって、日々は変わってくる筈。

　悩んで、悩んで…それを解消できる人になって欲しい。