その22 息子の怪我
今週末にイースターの連休を控え、普段たらたら暮らしてる私も木曜までに
片付けたい仕事が多く忙しくしている。
ニュージーランドでは4連休というのはイースター休暇のみだし、同時に学校の休
みに入るので遊びに出かける人も多い。
毎週火曜夜、うちの息子は近くのジムでインドアサッカーをやっている。
先週、息子は青白い顔をして戻って来た。
試合中に人があたって転倒した際に、右腕を怪我したそうである。
自分の体重が折り曲げた腕に全部かかった状態で、床に落ちたらしい。
倒れる瞬間、この倒れ方はやばい、怪我するだろうなと思ったそうである。
10分ぐらいあまりの痛さに動けなかったという。
帰ってきたのは夜9時すぎていた。
近所の緊急病院に電話をかけたが、診察はやっているがレントゲン室が閉まっ
ているから来ても何もできないという。
この時間に行けるのはAuckland Hospital, Ascot Hospitalぐらい。
ここの救急部門は24時間やっている。総合病院だから当たり前である。
息子は、レントゲン技師をしているおねえちゃんに電話をかけた。
息子 “骨折れたらどんな風になる?”
姉 “私はレントゲン撮るだけだから、患者さんの症状はわからない。
私が働く部門は交通事故とかで生死を争うような患者が多いし、そういう人
は意識もなくて痛いなんて言わない。”
息子 “じゃあ今どうしたらいい?”
姉 “救急部門ではあまり深刻でないケースは後回しでされるし、今からだっ
たらきっと相当待たされるよ。
パナドール飲んで寝れば?明日朝近くの病院へ行けばいいよ。“
息子は “She is useless”と怒っていた。
娘の言うことは当然たど思った。
交通事故で体がずたずたになっている患者さんに比べれは、息子の腕の怪我な
んて血も出てないし全然深刻じゃない。
息子はあいたたと言いながらも、お腹がすいて死にそうだといい、鳥の唐揚げ、
お味噌汁で晩御飯を食べた。
熱もないし食欲もあるから、私達も息子の怪我はたいしたことないと判断した。
骨折していたら、青白くなって冷や汗がでて吐き気がすると思う。
たぶんひじの捻挫か、筋を痛めたくらいだろう。
筋肉痛用のボルタリンを塗り、包帯でぐるぐる巻きにし、風呂敷で腕を首から
つって応急処置出来上がりである。
ボルタリンが適当かどうか判らないが、なんかマミーに塗ってもらえば、
チチンブイブイ、痛いの痛いの飛んで行けー、である。息子は大学生であるが。
あくる日病院へ。
診察してレントゲン取ったが、レントゲンを読み取れる医師がいないのでどこ
が悪いのかわからないという。
痛かったらパナドールを飲みなさいということである。
やってもらったのは三角巾をつけてもらっただけ。
これが日本だったら、シップとか痛み止めとか山のようにくれると思うけど。
この国はなんでもパナドールである。
パナドールはバファリンのような痛み止めである。
風邪も発熱、生理通、筋肉痛、なんでもパナドールである。
これは薬局ではなくても、スーパーでもどこでも買える。ニュージーランド
家庭の常備薬である。
風邪で立っているのもしんどい時に病院に行っても、パナドール飲んで寝なさ
いと言われる。これじゃあ家で寝てた方がましと思う。
あくる日、息子はまた病院へ。レントゲンには何も写ってないので判らないという。
1週間後にまたレントゲンを取りにこいという。
でも痛くて右腕が伸ばせない。
2日後、学校へ行ったら友達に
” Oh my god!! What did you do?”と言われてそうだ。
イースターから学校は秋休で、来週の木曜閉め切りのアサインメントがたくさ
んあるそうである。
右腕の負傷で、インテリアの図面が書けない。
毎晩夕飯の後片付けは息子の仕事であるが、当分私が皿洗いしなければならないよう
である。
息子は高校時代から空手、サッカーをやっているが、怪我も多い。
スポーツに怪我はつき物とは言うが。
息子は、たびたびACCのお世話になっている。
ACCは Accident Compensation Corporationで、ニュージーランド人、外国観光客
にかかわらず、スポーツ、事故による怪我の治療費用を負担してくれる政府機関
である。ごくわずかの自己負担はあるが、治療からリハビリまでカバーされる。
又、事故でなくても職業による疾患もカバーされる。
娘は仕事中患者さんを持ち上げた時に腰痛を起こし、しばらく治療に通っていた。
この時も、ACCの負担である。勤務時間中に起こった怪我等で、長期に渡って
仕事を休まなければならない場合、ACC が給料の何割かを支払ってくれる。
日本の労災保険に似た所があるかもしれない。
ニュージーランドで働く人は、所得税と一緒にACC に税金を納めている。
危険度の高い職業ほど、ACC の税率が高い。
怪我から1週間たった。
息子は、腕のレントゲン写真持って帰ってきた。何も異常がないと言われたそうだ。
とたんに元気になっている。
“
さっき“I’m going to soccer tonight”といって出かけていった。
全く反省のないやつである。
今週末にイースターの連休を控え、普段たらたら暮らしてる私も木曜までに
片付けたい仕事が多く忙しくしている。
ニュージーランドでは4連休というのはイースター休暇のみだし、同時に学校の休
みに入るので遊びに出かける人も多い。
毎週火曜夜、うちの息子は近くのジムでインドアサッカーをやっている。
先週、息子は青白い顔をして戻って来た。
試合中に人があたって転倒した際に、右腕を怪我したそうである。
自分の体重が折り曲げた腕に全部かかった状態で、床に落ちたらしい。
倒れる瞬間、この倒れ方はやばい、怪我するだろうなと思ったそうである。
10分ぐらいあまりの痛さに動けなかったという。
帰ってきたのは夜9時すぎていた。
近所の緊急病院に電話をかけたが、診察はやっているがレントゲン室が閉まっ
ているから来ても何もできないという。
この時間に行けるのはAuckland Hospital, Ascot Hospitalぐらい。
ここの救急部門は24時間やっている。総合病院だから当たり前である。
息子は、レントゲン技師をしているおねえちゃんに電話をかけた。
息子 “骨折れたらどんな風になる?”
姉 “私はレントゲン撮るだけだから、患者さんの症状はわからない。
私が働く部門は交通事故とかで生死を争うような患者が多いし、そういう人
は意識もなくて痛いなんて言わない。”
息子 “じゃあ今どうしたらいい?”
姉 “救急部門ではあまり深刻でないケースは後回しでされるし、今からだっ
たらきっと相当待たされるよ。
パナドール飲んで寝れば?明日朝近くの病院へ行けばいいよ。“
息子は “She is useless”と怒っていた。
娘の言うことは当然たど思った。
交通事故で体がずたずたになっている患者さんに比べれは、息子の腕の怪我な
んて血も出てないし全然深刻じゃない。
息子はあいたたと言いながらも、お腹がすいて死にそうだといい、鳥の唐揚げ、
お味噌汁で晩御飯を食べた。
熱もないし食欲もあるから、私達も息子の怪我はたいしたことないと判断した。
骨折していたら、青白くなって冷や汗がでて吐き気がすると思う。
たぶんひじの捻挫か、筋を痛めたくらいだろう。
筋肉痛用のボルタリンを塗り、包帯でぐるぐる巻きにし、風呂敷で腕を首から
つって応急処置出来上がりである。
ボルタリンが適当かどうか判らないが、なんかマミーに塗ってもらえば、
チチンブイブイ、痛いの痛いの飛んで行けー、である。息子は大学生であるが。
あくる日病院へ。
診察してレントゲン取ったが、レントゲンを読み取れる医師がいないのでどこ
が悪いのかわからないという。
痛かったらパナドールを飲みなさいということである。
やってもらったのは三角巾をつけてもらっただけ。
これが日本だったら、シップとか痛み止めとか山のようにくれると思うけど。
この国はなんでもパナドールである。
パナドールはバファリンのような痛み止めである。
風邪も発熱、生理通、筋肉痛、なんでもパナドールである。
これは薬局ではなくても、スーパーでもどこでも買える。ニュージーランド
家庭の常備薬である。
風邪で立っているのもしんどい時に病院に行っても、パナドール飲んで寝なさ
いと言われる。これじゃあ家で寝てた方がましと思う。
あくる日、息子はまた病院へ。レントゲンには何も写ってないので判らないという。
1週間後にまたレントゲンを取りにこいという。
でも痛くて右腕が伸ばせない。
2日後、学校へ行ったら友達に
” Oh my god!! What did you do?”と言われてそうだ。
イースターから学校は秋休で、来週の木曜閉め切りのアサインメントがたくさ
んあるそうである。
右腕の負傷で、インテリアの図面が書けない。
毎晩夕飯の後片付けは息子の仕事であるが、当分私が皿洗いしなければならないよう
である。
息子は高校時代から空手、サッカーをやっているが、怪我も多い。
スポーツに怪我はつき物とは言うが。
息子は、たびたびACCのお世話になっている。
ACCは Accident Compensation Corporationで、ニュージーランド人、外国観光客
にかかわらず、スポーツ、事故による怪我の治療費用を負担してくれる政府機関
である。ごくわずかの自己負担はあるが、治療からリハビリまでカバーされる。
又、事故でなくても職業による疾患もカバーされる。
娘は仕事中患者さんを持ち上げた時に腰痛を起こし、しばらく治療に通っていた。
この時も、ACCの負担である。勤務時間中に起こった怪我等で、長期に渡って
仕事を休まなければならない場合、ACC が給料の何割かを支払ってくれる。
日本の労災保険に似た所があるかもしれない。
ニュージーランドで働く人は、所得税と一緒にACC に税金を納めている。
危険度の高い職業ほど、ACC の税率が高い。
怪我から1週間たった。
息子は、腕のレントゲン写真持って帰ってきた。何も異常がないと言われたそうだ。
とたんに元気になっている。
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さっき“I’m going to soccer tonight”といって出かけていった。
全く反省のないやつである。
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