オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その17 車を買おう 11-10-05

2007-08-15 10:17:08 | 第11-20回
その17 車を買おう

新車を衝動買いしていまいました。スズキのワゴンRです。
新車と言っても、New Zealand Newすなわち日本から輸入したての中古車です。
1000ccのターボ車で、ちっちゃなワゴン車です。
98年のをNZ$5000で買いました。

修理にだしていた主人の車をワークショップに取りにいったら、となりの中古
車屋さんに、輸入したてのシルバーのワゴンがありました。
5ドアで後ろの座席がたおした時水平になること、トランクの内部の高さが1
mもあり、背の高いフラワーアレンジメントも楽々つめるなど、私がこれまで
捜していた条件にぴったりです。
なによりも運転席が乗用車より高いので、周りが見渡せて快適です。
ワゴンRは、日本で数年前の人気者だったらしいですね。

よく人を乗せるので、これまでのスターレットは3ドアで大変不便でした。
後部座席が狭いので、若者は足がはいらないと文句をいうし。
それとスーツケースが後部座席を倒さなと積めないので、助手席にしか人がの
せらせない。お客さんを二人空港に迎えに行く時は、人に大きい車を借りなけ
ればならない事がたびたび。
ワゴンRで、花の配達、空港送迎等、問題がいっきに解決しました。

さて買ったのはいいけれど、スターレットをどうするか。
第一私の車を2台も駐車するスペースが我が家にはない。それでなくても主人
のと息子の車で、家の前には常に2台とまっている状態。
それにお金もない。ワゴンRの代金$5000を工面しなければ。

ワゴンRを買ったのは木曜日。
早速、毎週日曜にあるEllerslie Car Fairでスターレットを売ることにしまし
た。
オークランドでは土曜、日曜の午前中、中古車を売買するカーフェアがありま
す。私はこの中で、一番大規模で、売る人もバイヤーも多いEllerslieで売っ
たみる事にしました。もしその日売れなかったらEllerslie Car Fairのサイト
の無料で4週間で載せてくれるそうです。

土曜日に洗車して、丁寧にワックスをかけ、中も掃除機かけました。一年前に
かって以来、こんなにきれいにしたのは初めて。
日曜朝9時にElliersle Car Fair会場に到着。入り口には売り手の車が数珠繋
ぎになっていて、もう結構な数の車が来てるようです。
入り口で$30払うと、引き換えに登録用の用紙をくれます。

車は$5000以下、$5000-$10000、$10000以上と分かれ
ています。 
私は97年の1300ccスターレットに$5800の値段をつけました。
指定された場所に車をとめ、用紙に年式、価格など記入して助手席側のウィン
ドウに表示します。

待つこと1時間。買い手になりそうな人は現れず、そこらを見学することにし
ました。2-3台離れたところに、ジムのエアロビのクラスの友人が赤いフォ
ールデンのワゴンを$8900で売ってるとこを発見。
10台先には同じスターレットを売っているおじさんを見つけ世間話。
“だれか興味持った人いた?”と私。
“いまんとこないね。俺のはグリーンだから、もしあんたのブルーがほしい人
がいたらいってやるよ”という調子。
今の時間うろうろしているのは、売り手の偵察が主なようです。

端っこのほうには、AA(日本でいうJAF)が出張していて、車の点検をし
てくれます。
買うと決めても、自分で判断できない場合はお金をだして、その場でAAでチ
ェックしてもらえます。
中古車を個人売買で保障なしに買うのだから、慎重になりますよね。
その隣はコーヒースタンド。キャンピングカーを改装して、車でひっぱってく
ればどこでも営業できます。
みんな日曜の朝、早起きしてやってきているので、けっこうはやってます。

もう何週も続けて売りに来ている人は、新聞や本を持ち込んで運転席で読んで
ます。中に人がいたら、車をじろじろ見にくいだろうと思い、私は鍵をかけて
ちょっと離れたところで見てることにしました。

熱心に私の車をのぞきこんでいる人がいると、近づいていって、
“興味ありますか。エンジンルームあけてみましょうか?それともテストドラ
イブ先にしますか?”などと声をかけます。

その日、結局キーウィのおばちゃんが私の車を$5000で買ってくれました。
おばちゃんはだんなさんと知り合いの中国人のメカニックとやってきて、自分
用の小型車を探していました。
最初、私は$5500なら売ってもと言ったら、$5000以上はだせないと
おばちゃん。
でも欲しいらしく、何度も私の車のそばを通り、“もし気が変わったら言ってね、
買うから”と言ってきます。
3回目におばちゃんがとおりかかった時、私は決心しました。
“$5000でいいよ”
ワゴンRが$5000だから、$5000が最低線で、$5000までなら今
日売って帰ろうと思っていました。

それからおばちゃん達と私、4人乗り込んでテストドライブにでかけました。
最初は中国人のメカニック、途中からだんなさんが運転ました。
エンジンもなかなか調子いいと褒めてもらいました。
それもそのはず、まだしばらる乗るつもりだったから、ウォーターポンプ、タ
イミングベルトも6月に換えたばかり。

ドライブから帰って商談成立。
おばちゃんはデポジットとして一割の$500を払いました。
明日車と引き換えに、残りの$4500を払ってもらうことになりました。
この時、オーナーシップの証書も渡します。

おばちゃんは今まで会社の車を使っていたのだけど、経営者がかわり、車をと
りあげられる事になり、通勤用に車を捜していたのです。
1300ccで燃費がいいこと、5枚のCDがはいるプレーヤー、それとなに
よりブルーの色が気に入ったそうです。

8月ぐらいから、世界的なオイル不足とかで毎週のようにガソリンが値上がり
していました。それに8月28日アメリカ、ニューオーリンズでおきたハリケー
ン、カトリーナでさらに拍車がかかったのですが。

9月17日の総選挙の前に、レギュラー1リットル$1,55から$1.52に
下がりました。労働党が票欲しさに値下げしたのかなとも思いましたが。
その後ずっとそのままで、3日前に$1.49に下がりました。
一時はクリスマスまでに2ドルの大台に乗るんではと予測されていたので、
ここらで一息つけるという感じです。
10年前は確か80セントとかだった気がします。10年で倍近くにガソリンが値
上がりしてるんですね。

ここでは一家に2台の車は当たり前なので、ガソリン価格の上昇に伴い、二台
目、つまり奥さんのお買い物車は経済的な小型車に買い換える家庭が多くなっ
たようです。
ガソリン代だけで週$200近くも一家で払うのはたまりませんからね。

ニュージーランドのパブリックトランスポートはまだまだで、ほとんどの人が
自家用車で移動します。
鉄道は限られた区間しか走ってない、オークランドならバスはまあ頼りになる
けど、田舎へいけばバスも走ってないところも多いです。
そうすると、一人一台、我が家も3台車があります。

ニュージーランドは自国で車を生産していません。それで日本からの輸入車
が圧倒的に多いです。
皆さんが気付かれたように、90年代、80年代の相当古い車でも、日本では考え
られないような高値で取引されてます。
日本からの数年落ちの中古車が、5-8000ドル(40万円―100万円)で売
られてます。

大切に乗っていれば、あまり損をせずに個人売買することができます。
売る方法は新聞、New Zealand Herald,ガソリンスタンドで売っている週刊の
Trade & Exchangeに載せる、或いはCar Fair、 Trademeなどのネットのサイ
トという方法もあります。
Trademeはニュージーランド最大のオークションサイトで利用者も多いそうで
す。

今度は息子が自分の車をTrademeに載せて売ろうとしてます。
早く売れるといいな。


12月は日本とマレーシアで休暇をとりますので、お休みします。
皆さん良いお年をお迎え下さい。
ホリデーシーズンにいやなニュースがないことを祈ってます。
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