クサガメと一緒に~

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その他亀に関するブログです

ウミガメの産卵

2006-11-02 | 亀イベント、場所、旅
昨日に引き続き、八重山亀旅の話です。
ブログは クサガメと一緒に~ なんですが、今日は海亀の話です。

石垣の友人が私の亀好きを知っているので、
お知り合いの海亀の調査をしている方にお願いしてくれて、
産卵調査について行かせていただくことになりました

場所や調査内容は、ここでは詳しく書かないことにします。

ひたすら人のいない砂浜~岩場を歩いて行きます。
真夏ではないのでそれほどでもないのですが、
暑い。。。 光を遮るものがなく、砂浜なので
日焼け止めをしていて、帽子も被っていましたが
すっかり焼けてしまいました。
真夏はさぞ大変だと思います~ 
しかも、、、見渡す限り誰もいません。。。


左端にある岩のような場所をいくつか登って、
超えて、ひたすら砂浜を歩きます。

産卵の時期になると毎日のようにこの浜辺を歩いて、
産卵を確認、
(浜辺の足跡で確認するそうです)
印をつけておいて、2ヵ月後に無事孵化したかどうかを
確認するのだそうです。地道な作業ですよね。
産卵場所によっては(人に荒らされるような危険な場所など)
人の手で卵を安全なところに移動して、穴を掘って、戻しておくのだそうです。
このとき卵の上下はもちろん動かせませんが、振動も良くないそうで、
かなりの時間と神経を使って、移動するそうです。
きっと真夏は灼熱地獄~だと思います。

8月に産卵を確認した卵の場所を掘ってみると。。。

出て来る出てくる~卵の殻。
殻といっても薄い膜のようです。
全部で50個くらい。
それ以外に孵化までできなかった卵
子亀の形が確認できますが、死んでしまっています。


それ以外に
蟹に食べられてしまったと思われる卵など~
全部で70個分くらいの卵の痕跡が出てきました。
もともと100個以上産んでいるはずなので、
残りは蟹に持ち去られてしまったようです。(蟹の横穴がありました)
いい状態で孵化するときはほとんど100%孵化するそうなので、
成績としては悪いのかもしれませんが、少なくとも50匹の小亀達が無事に
海に旅立って行ったのかと思うと嬉しかったです。

友人が 
「それでも蟹たちは全部の卵を持っていったりしない~
人間とは違うんだよね」と言っていたのが印象に残っています。

海亀の生態はまだあまりよくわかっていなくて、
とくに子亀から大亀(?)になるまでどこでどうしているのか、
海では子亀は見つかることはほとんどないのだそうです。
大きくなった♀は産卵時期には2週間に1度産卵。
一回に100個以上の卵を6~8回くらい産むそうで、
それだけで800個。。。すごいです。
しかも2週間の間に100個の卵を作っちゃうんですよね。

移動もどのくらいの距離をどんな間隔でしているのか、
寿命や行動パターンも
はっきりとはわからないそうです。
広い海に住む生き物だけに、調査も難しそうですよね。

今はどんどん海亀が安心して産卵できる浜がなくなっていて、
海亀が減っているという話も聞きますが、
影では海亀を見守って、産卵を助け、調査している人達もいることがわかって、
嬉しかったです。私にできることは何だろう。。。

この場所は一般の人は知らないような場所なのですが、
時々バーベキュー、花火の痕跡があったりするそうで、
きれいな海を見たり、遊んだりすることはもちろん楽しいですけど、
人の入らない海っていうのも残っていて欲しいな、と
勝手ですけれど。。。思います。
少なくとも遊んだ後は元の状態に戻さなくてはいけませんよね。

来年もたくさんの海亀たちが安心して産卵に来て、
たくさんの子亀たちが海に帰っていってくれますように~
願っています

こんな機会を作っていただいて、
どうもありがとうございました。

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