朝から涙雨。山陰の天気は猫の目のように変わる。だから地元民は傘を常に携帯しているという笑い話があるほどだ。 この街には雨がよく似合う。散歩していても、ちっとも苦にならない。落ち着いた雰囲気と品の良さ。金沢と合い通じるところがある。 大橋の欄干にとまった白い鳥。ひょうきんな仕草を見て、私はクスクス笑った。