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寮管理人の呟き

広島県道260号福山港松浜線を東進(その12)

広島県道260号を更に東へ進むと今度はエビス印刷本社(福山市東川口町1丁目5-5)がある。この会社の向かい辺りに川口新四国八十八カ所・第廿二番石仏が、そして少し離れたところに第廿三番石仏が祀られている

川口新四国八十八カ所・第廿二番石仏

川口新四国八十八カ所・第廿三番石仏

印刷会社の東隣に建立された大きな黒光りする石の前で私は足を止めた。碑の上部には「福山市一ツ樋ポンプ場 汐廻し川一号雨水幹線 完成記念碑」という文字が刻まれていた。

一ツ樋ポンプ場・汐廻し川一号雨水幹線・完成記念碑

 私共の町川口は、福山の開祖水野勝成公の曽孫四代勝種公により、寛文十一年(一六七一)に、福山沖に干拓された。…
 …塩地の内陸に、道路と用悪水路を造り、芦田川から用水を引入れ、悪水を汐廻しに集め、一ツ樋より海に放水した。
 此処に、水田壱佰町八反八畝拾五歩の干拓地ができ入植が始まった。勝成公の構想された福山干拓の大事業は、我が川口新涯を以って一段落を告げた。
 西は芦田川、南は瀬戸内海に洗われ、東は入江を通してお堀に達し、真帆片帆の往来が頻繁であった。
 此の海底塩分の荒地を開き、黄金波打つ美田を造った我等の祖先の、限り無い辛苦を偲べば、三百二十余年を経た今日、転た感慨に堪えないものがある。

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