風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

まくらさがし

2021-11-16 10:25:48 | 日記

 まくら探しとは 旅客の寝ている間に、その枕もとに置いてある金品を盗み取る事

であるが 今、私は そんな悪事ではなく 安眠できるまくらを探しているのだ

睡眠中の「まくら」がどうも合わないらしく いろいろ試してみる

 

 ベッドを購入した時 たかが枕にしては高額すぎると思いつつも 

「初めは合わないと思っても なれれば最適な眠りが‥‥」の宣伝に誘われて購入

何週間かを試してみたが 首は痛いし、それがためか夜中に何度か目覚めるし で、

以前、布団生活時に使っていた「もみ殻枕」に戻した慣れた枕の方が幾分いいようだ

が、やわらかい枕にもなじめず 夜中に 程よい位置を求めて 転々とすることに 

そこでもう一つの枕を昨晩 試してみた 押入れの隅に何時からかあった固い枕に

 

 さいわい昨夜は首は痛まないし 夜中に転々することもなく 朝までぐっすりと。

これに決まりだと思うも どうだろうか 暫く使ってみようか 

 

 今,まくらに 誘われて 『枕草子』の一説を読んでみる  一段の秋の侯

「秋は夕暮れ夕日さして・・・・風の音、虫の音など いとあわれなり」

この風情は 私の心情に合わない 高級すぎる  昔聴いた都都逸に

「つゆをまくらに くさとねて 何が不足で鳴く虫の声」ちょっと色っぽい

 

安眠まくらに 出会ったせいか 現在のわが身に不相応の事が頭に浮かぶ

     

 

 

 


とうにょうびょう

2021-11-15 14:36:56 | 日記

 かかりたくない生活習慣病 予防協会がまとめたコロナ禍での調査によると

メタボリック症候群や高血圧を押さえ 圧倒的に生活習慣病のトップが糖尿病

との結果だったという

日本の総人口の6分の一 2000万人が罹患の可能性があると言われて居る らしい 

 

 この時期 4人に1人が「コロナ太り」と言われている 太りすぎ、肥満

ストレ それに加齢 がこの病気を まねくらしい       糖尿病患者が  

コロナウイルスに感染すると 重症化のリスクが高いとも言われている

 

かくいう私はコロナ以前からの 糖尿病患者だ 威張るわけでは決してないが

生活にはそれなりに注意をしているインシュリン注射も欠かさない真面目なのだ

 

 今日、運動遊戯の最中に 「食べるインシュリン」とも言われる『菊芋』を頂いた 

料理方法まで伝授して こうして日頃から仲間が 気にかけてくれるのは有難い事だ

 

糖尿病なんかに負けてはいられない仲間の支援もある がんばるぞとあらためて思う

だが折角のレシピを忘れた ネットで調べたらキムチで和えればよいと出てている

これなら不精な俺でもできそうだ これからキムチを買いに行こう❕

    

 

   

 

 

 


いもかんのん

2021-11-14 18:58:40 | 日記

 滋賀県の東北部 琵琶湖のほとり 賤ケ岳の南麓にある安念寺に 

通称「いも観音さん」 平安時代後期と推測される木像が安置されている

人々は観音像と共にある暮らしや 文化の伝承に今も真摯につとめている

 

 東京長浜観音堂 ここに本物の観音像が交代でお出ましいただいている

今回はこの2体 寺伝によれば、左が毘沙門天、右が大日如来と伝わるが

両肩から先と足先を欠失し 当初の尊名は解らない

焼けても壊れても朽ちても かけがいのない「うちの観音さん」家族のように

身近に、限りない愛情をと誇りをもって 守り育てている

 

 朽ち果て かつての姿をとどめいていない2体を こころ静かに眺めていると

ここが 東京のど真ん中であることを忘れ 湖北地方に迷いこんだような気になる

 

 今回の2体展示は 今日で終わり またあらたな展示物との触れ合いが用意される

つぎは どのような出会いがあるやら 期待に胸膨らませている

     

 

 

 

 


ひるね

2021-11-13 17:40:13 | 日記

 sieasuta とは いわゆる『昼寝』を指す

スペインやイタリアなどの南欧では伝統的に生活習慣として認められており

法令で該当時間帯の業務停止や騒音規制などが義務づけられている。



 我々の感覚からすると一見甚だ呑気にも思えるが、南欧の昼下がりは

暑くて仕事にならないからという理由があったりする。

スペインの昼食も含めた昼休憩時間はわが国より遅く、シエスタの後仕事を

再開する。多くの店舗やオフィスもその時間帯に休業するようだ

 

 我が家の近くに Siesuta と なづけられた店がある 

開店初期の頃『昼寝』のことと マスターに教えられた 昼はランチの店で

夜はバーに変身するらしいが 酒が飲めない私は 夜に訪問したことはない

昼は・・・なぜか営業していないことが多い この時期だから猶更だ

 

 そんな日は 一日中Siesuta状態のようで「たまに覗いてやってくださいと」

店の お身内にたのまれたが 残念ながら これでは訪問できないでいる 

こんな事で採算が採れるのかと 他人事ながら心配するが 

一種、道楽でやっているようでもある (わたしの勝手な推測)

店は内外共に きれいなのに もったいない気がするのだが

 

 それにしても昼下がりの我が家での 昼寝 だらしなくも、年寄臭もあるけど 

なんとも たまらんですな すっかり 悪いくせがついてしまった

 

 


じゃくめつ

2021-11-12 12:43:44 | 日記

  瀬戸内寂聴さんが 亡くなった 寂しくなりそうだ

  仏教の 「寂滅」の言葉も浮かんでくる 

今日の東京新聞朝刊《筆洗》はそう結んでいる

寂滅とは 仏教用語で 煩悩の境地を離れて、悟りの境地に至ること だ

 

 愛した、書いた、祈った 波乱の人生 「戒律すべてはまもれない」と

煩悩をはなれ 肉を食べ 酒も飲んだらしい    老境をこう説いている

  歳を取るということは、人の言うことを聞かないでいいということだ

  あとちょっとしか生きないんだからと好きなことをしたらいいんです

  周りを気にして人生を狭く生きることはありません

 

 説教を聴いたり著作を目にしたこともないが、それなりに歳をとった私は

その言葉を 自分に都合よく解釈し 『老境』を気ままに生きている

あとちょっとの人生 好きなように 生きようと思う

寂聴さんの ご冥福を祈りつつ。。。。。。