風来坊の忘備録

晴歩・雨読 日々の雑感 不定期便

ふじさわしゅうへいを読む

2021-11-22 17:12:26 | 日記

藤沢周平は ひまさえあれば本を読んでいたので「ヒマアレバ」と、小学校で

あだ名されたほどの読書好きだったようだ コロナ禍の私もそんな傾向がある

そんなこともあって 氏の作品には 以前から愛着がある

 

彼の作品から 武家物にも市井物にも属さない 「歴史小説」を読む

ありもしない事を書き綴っていると、たまには本当にあったことを書きたくなる

氏の歴史小説『漆の実のみのる国』を読む 作者が最後の命を燃やした名編だ

 

『漆の実のみのる国』は あと数十枚で完結のはずながら 体調が思わしくなく

「これでいい。このまま本にしてもいい」と 予定されていた数十枚は書かれず

これが 最後のに原稿になり 69歳を一期として長逝の途についた・・・。

回復したら 石川啄木を描くことを構想していたらしい《以上、文庫本解説より》

 

この本に触発されて上杉鷹山を知りたくなり 童門冬二氏の経営書を読んでみた

      

 

 

 

 

 

 

 


さんにんたび

2021-11-20 21:05:49 | 日記

 落語「三人旅」をユーチューブで観る 立川談志のと柳家小さん で

二人のを見比べるつもりはなかったが つい時間に任せて だ

 

 談志は いつもの事ながら まくらの部分が長すぎて 肝心の部分は短い

旅もののネタは談志の十八番の一つ 師匠小さん師匠から忠実に受け継いでいる

旅人と馬子の会話は 歯切れよく小気味いい

 

 その師匠・小さんの三人旅 こんな噺はのんびりした口調が面白く まさに18番 

たまたま 今日の処は  

宿到着後の『女』を買う処まで演じたが、 この部分を談志は敢えてカットしたのか

今の時代 妥当な判断かかと思う

 

 一昨日 友人との 三人旅をした

『三人旅一人乞食』と、いう 私を除く二人は旧来からの趣味を同じくする友人

そのせいか二人の会話は 時に辛辣であったりで こちらがハラハラするほどだ

仲がよいだけに 敢えて逆らったりで 意見交換も まるで遠慮がない

 

 間に入った私は 一人乞食にはなりたくないので たまに口をはさむことに

なるが 多弁とは言い難い我が身では ただあきれて見守るばかり

 

 こうした 三人旅は コロナ状況とも相まって 数回に及ぶ

年寄仲間との気さくな旅を 今後とも続けたいものだ たとえ小さなことでの

意見の違いがあっても それも仲がいい ことの証なのだ・・・と、思おうか 

 

 

 

 

 


500円たま

2021-11-19 18:46:17 | 日記

 「新 500円玉 使えません」とのステッカーを目にする

今日、仲間との会合の帰途 乗ったバスの中でのことだ

この11月から 500円玉の新しいのが流布されたらしいとは聞いている

が、自動販売機やバス運賃の支払いは 対応が追い付いていないようだ

 

 ところで 帰宅後財布に 見慣れぬ500円玉が 勿論、新コインではない 

『御在位十年 500円・平成11年』とある 使用感も。 いつ、紛れ込んだやら

古銭収集家ではない 私にとって500円は500円の値打ちしかない が

ネットで調べる 天皇陛下御在位10年を記念して、発行された記念硬貨らしい

未使用品であれば 1760円の値がついていた あくまでも「未使用」が条件だ

 

現に流通している貨幣を 出るところへ持ち出せば 値が変わる 不思議な気もする

使用感たっぷり 保存する気もない 私は 500円として大事に使うつもり

   

 

 

 

 


ふろがま

2021-11-18 19:37:28 | 日記

風呂のガス給湯器を交換した 寒さも本格化する冬場を迎え 既に10年以上使用の

給湯器が 中々言うことを聞いてくれない 起動しなかったり途中で運転を止めたり

 

 夏から秋にかけてはそれでも なだめなだめ使用していたが

どうもリモコンが故障のようだ が、年数も経っている この際本体ごと交換

と相成った次第 ネット情報を観れば「最大90% OFF」とか「最大即日交換」

との魅力的な宣伝が踊っているのだが 面倒くさがり屋の私、深く考えもせずに

地元のガス会社に依頼 後々のメンテやらサービスを考えれば『良し』としようかと

点検に来た方の 気風の良さに 惚れたのも 決定の要因(少し安易すぎたかナ・・・)

 

ともあれ 半導体危機から まごまごすると今冬は在庫が無い可能性もありとの状況

業者選定やメーカの好みを云々している段階ではない あれこれ考えずの決断だった

台所や風呂に真水しか出ずに 厳しすぎる冬を迎えるかもしれない 現実は免れた

古い給湯器よ酷使によく耐えてくれた愚痴も言わずに古女房のよう 感謝!ご苦労様

     
        11月18日 東京新聞 朝刊

     

 


古葉と江夏そして広岡

2021-11-17 18:28:31 | 日記

 古葉プロ野球元広島監督の 訃報を新聞が伝えている 

 広島カープを 常勝チームに導いた功績を称えて

 

 このニュースの紙面の中で「大事な恩人だった」と、リリーフエースとして仕えた

江夏豊氏は 勝負師の古葉さんとの 濃密な時間を分け合いあの「伝説の21球」を

語っている これについては山際 淳司さんの「スローカーブをもう一球」の名文で

語りつくされていると思うので あらためて語るのは遠慮する が

 

 江夏さんは1983年にトレードで日本ハムから西武ライオンズにトレード移籍したが

監督・広岡と江夏氏との関係は円滑ではなかった ある朝食会での些細な一言から

江夏は2軍に落とされ 以後、一軍復帰はならず不本意なまま日本球界を去る事に

数々の記録を残した大投手も監督の意に添わなければ切り捨て 厳しい世界のようだ

 

「間違いなく、俺にとって大事な人だった」と古葉さんの訃報にしみじみそう話した

江夏さんの 胸には 広岡氏との確執はどのように残っているだろうか

知りたいところではあるが 男気の強い人だけに それを語る日は なさそうだ